私がカウンセラーではなく精神保健福祉士になった理由
精神保健福祉士という職業をご存知ですか?
私は大学にはいるまで知りませんでした。
そして、働いているとさらにあまり知られていない職業だなと実感します。
ですが、とてもやりがいのある仕事であるとも同時に感じています。
最初、カウンセラーしか知らなかった私が何故精神保健福祉士になったのかをお話させて頂きます。
今カウンセラーもいいかな?と思っている方や、カウンセラーと精神保健福祉士どちらにしようかなと悩んでいる方などには、是非読んでいただければと思います。
カウンセラーと精神保健福祉士何が違うの?
カウンセラーと精神保健福祉士の違いを簡単にいうと、カウンセラーは1対1の支援、精神保健福祉士はその人に関係する周り全て対しての支援するといえると思います。
最初私自身も、大学に入るまで精神保健福祉士という職業なんて知らずに、「困っている人の話を聞く仕事いえばカウンセラーしかない!」とすら思っていました。
しかし、カウンセラー(その当時は臨床心理士のみ)は大学院にまでいかないととれなかったことや、実際に学んでみると、想像していた心理学とは違い統計学などもあり、勉学上では私にはかなり難しく感じて、心が折れそうになっていました。
そんな時に授業で精神保健福祉士という言葉を知り、「その人の話を聞くだけでなく、実際に困っていることを一緒に解決しにいく。その人とともに出かけたり、時には引っ越しを手伝うことや就労先をみに行ったりなど一緒に動くことも多い」と聞き、心が踊りました。
私が求めていたのはコレだ!と。
困っている人の話を聞いて対話を重ねるだけでなく、一緒に動くこともできるということにとても感銘を受けたのでした。
もちろんカウンセラーがそれをしないというわけではないですが、
「困っている人の話を聞く=カウンセラー」
しか選択肢になかった私には、他にも選択肢があるのだとびっくりしたことを思い出します。
さらに実際に働いてみると、言葉では表現しきれない程の違いがあると実感しています。
また、精神保健福祉士は国家資格であるという点も当時は強みでした。(※現在は国家資格として公認心理師がある)
カウンセラーになろうかなと思っていた自分でしたが、今は精神保健福祉士として働けてとてもやりがいをかんじています。
精神保健福祉士の活躍場所
精神保健福祉士は、あまり知られていない職種でありながらも、様々な稼働場所そしてたくさんの求人があります。
なので、「求人がなくて仕事に困る」ということはまずないかと思います。
医療機関、行政、司法、NPO、福祉事業所等など大きな括りでもまだまだあります。
やはり、福祉職種であるがゆえに年収が特別高いわけではないというのはあります。
しかし、行政や司法機関へいけばある程度の福利厚生や昇給も見込めます。
また、昔と違い定年まで1つの場所で働き続けるといった状況ではなくなっている今、「様々な稼働場所でたくさんの求人がある」ということは、年齢を重ねてもその状況にあわせて働くことができるというメリットにつながります。
転職先も豊富というのは職業選択のうえで重要だなと感じています。
私自身も、デイケア、精神科病院、精神科クリニックと現在10年程ですが3回の転職をしています。
転職はマイナスなことではなく、むしろこれらは「様々な場所で経験を積み、そこの知識をもっている」と経験値として評価されるのです。
あまり知られていない職業かとおもいますが、あなたのお住まい先で、精神保健福祉士を検索してみてください。
思っている以上に働く場所があると思いますよ。
カウンセラーしか知らなかった私ですが、大学に入ってから精神保健福祉士を知りました。
たまたま私の大学では精神保健福祉士の資格取得コースがあり、取得することができました。
社会人になってからでも取得できる方法が多々あります。
全く違う業種を経験されてから、この仕事につく人も多いなと感じています。
今からだと遅いと諦めずに、是非検討してみるのも良いと思いますよ。