自己PRでのアルバイト経験の考え方

自己PRでは、学生時代に力を入れてきたことをエピソードとして紹介すると良いと言われます。

では、最も力を入れたことがアルバイトだった場合、自己PRでアルバイト経験を紹介してもいいのでしょうか。

自己PRでアルバイト経験をエピソードとして挙げる場合のコツと注意点について見ていきましょう。





アルバイトの経験はありふれているから避けたほうがいい?

就活ノウハウの中には、学生のアルバイト経験はあくまでアルバイトであって、面接などの場でアピールするべきことではない、としているものもあります。

たとえ学生時代に力を入れたことがアルバイト経験だとしても、自己PRで紹介するのは良くないことなのでしょうか。

実際には、アルバイト経験だから自己PRで使ってはいけないというルールはありません。

では、なぜアルバイト経験が避けられがちになるかと言うと、アルバイト経験を元に組み立てた自己PRは「失敗パターン」にはまりやすいからなのです。

その失敗パターンにさえ気をつけておけば、自己PRでアルバイト経験を例に挙げることに何ら問題はないのです。

アルバイト経験を例に出す場合は仕事内容をアピールしないこと

アルバイトをエピソードで挙げる人の中には、アルバイトでどのような仕事をしていたのか、仕事内容を詳しく説明する人がいます。

もちろん、アルバイトとして働く中で大変だったことや、苦労したことがあるのは事実でしょう。

しかし、アルバイトの仕事内容を知ってもらうことが自己PRの本来の目的ではありません。

アルバイト経験に重点を置くあまり、自己PRの目的を見失ってしまうのが、最大の失敗パターンなのです。

自己PRのゴールは「自分の強みや長所」を知ってもらうことです。

アルバイト経験を引き合いに出した場合でも、仕事内容そのものにスポットライトを当てるのではなく、その仕事に自分がどのように取り組み、どのような課題を解決したのか、といった部分に重点を置くようにしましょう。

一生懸命にアルバイトの仕事をしていた人ほど、仕事内容をきちんと知ってほしいという思いが強く、つい仕事内容を詳しく説明してしまいがちです。

企業の採用担当者が知りたいのは「取り組み方」「課題解決方法」であることを念頭に置くようにしましょう。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

アルバイト経験をそのまま入社後に活かせる?

アルバイトとして働いてきた中で、人によっては現場の社員を凌ぐほどの活躍をしていたというケースもあるかもしれません。

ただ、ここで勘違いしてはいけないのが、「このアルバイト経験は社会に出てからも活かせる」と思い込んでしまうことです。

たしかに、アルバイトの経験が仕事で活かせるケースはあるはずなのですが、社会人からすると「学生のアルバイト経験のレベル」という先入観があるため、説得力に乏しいことのほうが多いのです。

アルバイトで経験があるから、社会人になってもそのままスキルを活かせる、といった言い方にならないように注意が必要です。

気配りやチームワークをアピールするのは好印象

アルバイト経験を通じて得たこととして、一緒に働いていたメンバーへの気配りをしてきたことや、チームワークを大切にしてきたエピソードは良い印象を与えやすいと言えます。

協調性をアピールする意味では、スポーツの経験やゼミなど大人数で行うチームワークを例に挙げた場合と同じレベルの説得力を持たせることができます。

社会人になってからも、多くの職場では複数人で仕事を進めることになりますので、チームワークは欠かせない要素です。

周囲への気配りができ、チームワークを重んじることができる人材は、企業にとってバランスの取れた「欲しい人材」であることが多いのです。

リーダーシップを発揮したエピソードも効果的

アルバイト先でリーダーシップを発揮し、一緒に働く仲間を前向きな方向へ導いた経験も、採用担当者に響く可能性が高いでしょう。

アルバイト間で明確に決まっていなかったルールを、自分が発案してルール決めした例であれば、積極性や主体性をアピールすることができます。

働いていた中で課題点や問題点に対して疑問を持ち、仮説を立てて実行し、検証を繰り返して結果を出した、といったエピソードであれば、行動力や論理的思考力をアピールすることができます。

新入社員に主体性やリーダーシップを求める企業は非常に多いため、指示待ちの消極的な人材ではないとアピールすることは内定へと一歩近づくために有効な方法の1つと考えられるのです。

この記事のまとめ

アルバイト経験について自己PRの中で触れること自体は問題ありません。

ただし、社会人から見た場合の「学生のアルバイト」というイメージについてよく理解しておく必要があります。

アルバイトの仕事内容そのものを長々と説明したり、アルバイト経験がそのまま仕事で活かせるといった伝え方をしたりするのは避けましょう。

反対に、アルバイト経験という例を使って、チームワークやリーダーシップをアピールすることができれば、とてもよく伝わる自己PRにすることも可能なのです。

30秒でわかる!転職サービス診断

当サイト人気の転職エージェント