30歳以上から理学療法士を目指すための注意点を解説! 後悔しないためのチェックポイントとは?
こんにちわ。白衣のドカタというHPを運営していますシロマツと申します。
「理学療法士になりたいけど、30歳・40歳以上からでも理学療法士になれるの?」という方に向けて、本記事では30歳以上から理学療法士になる場合のチェックするべきポイントや注意点を解説致します。
30歳以上から理学療法士を目指そうとされている方は「かなり厳しいんじゃないの?」と考えてしまう方が多いと思いますが、30歳以上からでも問題なく理学療法士になれます。
ですが失敗しないために「適切な計画」が必須となります。
私は高校卒業後にとある電気メーカーにて勤務していましたが、人生このままでいいのかと思い、理学療法士の専門学校の夜間部に入学しました。
その中には私と同じ元社会人の方がたくさんおり、その多くが30代、40代以上の方でしたが、留年もしくは退学する方が多くいました。
「こんなはずではなかった!」と後悔する前に、本記事では、留年退学された方の体験談や学校教員の意見を元に30歳以降から理学療法士を目指すためにチェックしておくべきポイントをご紹介していきます。
・30歳以上から理学療法士を目指す動機を明確に
・働きながらしっかり学べる!損しない学校の選び方
・社会人経験者で最低限抑えておきたい面接のポイント
・理学療法士の年収をしっかりと確認しておく
順に解説していきます。
30歳以上から理学療法士を目指す動機を明確に
「理学療法士を目指したいけど、今の仕事がイヤでイヤで仕方がない」という方は、一度長く休んで、本当に自分は理学療法士になりたいのかを考える時間を設けることをおすすめします。
今の仕事を辞めて新しい業界にチャレンジするということは、今の仕事に不満があり、あなたはかなりのストレスを抱えているはずです。
冷静な判断ができずに、今の仕事や職業から逃げることを目的に理学療法士を目指していると、いざ仕事を辞めて自由になった際に「自分のやりたいことは理学療法士じゃなかった!」と後悔する可能性が高いです。
実際に私の周りにも仕事を辞めて学校に入学して、やっぱり理学療法士になりたくないと退学していく生徒が非常に多くいました。
人生100年時代です。
焦ってしまう気持ちもあると思いますが、本当の自分の気持ちを確かめるためにもゆっくりと落ち着いて行動をするべきです。
しかし、理学療法士の仕事内容を理解できるように動画や本から情報収集したり、実際の理学療法士の知り合いがいれば話をよく聞いた上で「素晴らしい!やってみたい!」と思うのであれば、もう迷う必要はありません。目指しましょう\(^o^)/
働きながらしっかり学べる!損しない学校の選び方
理学療法士の学校は年々増加しており、供給過多となっています。
選択肢が増えることはうれしいことですが、学校選びは間違えると悲惨なことになる可能性があるため、慎重になる必要があります。
ほとんどの方が学校選びに優先するポイントは「通学のしやすさ」や「学費」ですが、個人的に重視した方が良いと思うポイントは、学校の設立年数です。
設立年数が浅いと経営が不安定で教員の人数や質の確保できなかったり、生徒数が少ない場合は廃校に追い込まれることもあります。
また設立年数の浅い学校の場合は、実習先の確保に苦労していることが多く、現在のようなコロナ禍は更に厳しくなっていると思われます。
そのため実習地が用意できない場合があったり、かなり遠方の実習地になる場合もあります。
そうなったときは、実習地近くに宿を借りなければなりませんし、わざわざ生活用品や重い教科書を車や宅急便などで宿まで運ぶことになり、時間的、金銭的に大いに負担が増えることになります。
私の知り合いの話ですが、自宅は大阪なのに沖縄の実習地に飛ばされ、交通費も自費だったらしいです(汗)
しかし昔から運営している歴史のある学校の場合、卒業生がリハビリ科の主任だったりするので教員との伝手があり、実習先に困らずに比較的近距離の実習地を用意してくれる可能性が高くなります。
その場合、自宅から実習地に通うのもラクになるので、時間的・金銭的負担が軽くなり、実習そのものに集中できて合格できる可能性が高くなります。
また他にも学校選びで悩むポイントが、
・昼間部 or 夜間部
・3年制 or 4年制
という選択肢です。
あなたが学業と仕事の両立を考えているのであれば、夜間部の4年制をおすすめします。
修学旅行や運動会、文化祭などがある昼間部と比較して夜間部は無駄なイベントがないので学費が割安であり、当然ですが昼間に働くことができます。
また3年制はカリキュラムがギュウギュウに詰め込まれており、基本的に働く事は困難です。
しかし4年制の夜間部であれば、ほとんどが18:00~21:00程度の授業時間なため、昼間も働きやすく、春・夏・冬休み等もしっかり取れるため、遊びも勉強も仕事もメリハリをつけて過ごすことができます。
以上を総合すると、社会人で働きながら理学療法士を目指す場合は「夜間部4年制でなおかつ歴史の古い学校」をおすすめします。
もちろん学費が安くて自宅から近い学校を優先しても問題ありませんが、複数の候補で迷っている場合は、設立年数が多い方を選んだ方が無難かと思います。
社会人経験者で最低限抑えておきたい面接のポイント
結論から言うと、合格しやすい人は「自責思考」であり、不合格になりやすい人は「他責思考」です。
面接で教員が重要視する質問は「なぜ現在の仕事を辞めて理学療法士をしたいのか???」です。
そしてこの質問が意図するのは「入学しても途中で投げ出さずに卒業できるのか?」ということです。
基本的に教員は退学されたら困るため、できるだけトラブルを起こさずに卒業できる生徒がほしいのです。
「なぜ現在の仕事を辞めて理学療法士をしたいのか???」という質問に対して
・「会社の上司がイヤだった」
・「環境が悪くて自分らしい仕事ができなかった」
・「ブラック企業だったから」
そのような他責思考を思わせる発言がある場合、実習でもこうやって教官のせいにして逃げるのだろう。と思われます。
質問に対して答えていると、ついつらい過去に共感してほしい気持ちはわかりますが、そこはグッと堪えて「自分が悪かった。未熟だった。その経験があったからこそ、現在はあらゆることにも耐えられる精神力がついた。」とつらい過去を乗り越えて強い自分があることをアピールしましょう。
そうすることで逆境に強い忍耐力のある人間性をアピールできます。
なので質問に対する答えは基本的に自責思考にしましょう。
・理学療法士の年収をしっかりと確認しておく
基本的に2030年までは高齢者は増え続けるとされ、社会人から理学療法士になったとしても問題なく就職できる可能性は高いと思われます。
しかし良い給料が貰えるかは別の話です。
医療業界は給料が良いというイメージがありますが、それは医者だけであって、コメディカルの給料は別物です。
理学療法士の給料は平均で年収350~450万円と言われており、あらゆる職業の中でも比較的低い位置にあります。
実際に私の知り合いでも、理学療法士では家族は養えないとの理由で別の業界に転職する方もいました。
そのため、お金を目的に理学療法士になるのであれば、今からでも遅くないので辞めて給料の高い職種に移行した方が良いと思います。
また長期的な視点で見た場合、10年後、20年後には、需要と供給が逆転して、市場には理学療法士が余り、介護士と同じ仕事をしている可能性が高いとも言われています。
このようなリスクを全て承知した上で理学療法士になりたいという方は、逆境に強いため、きっと素晴らしい理学療法士になるに違いありません。
是非、この超高齢化社会を共に支えていきましょう!
30歳・40歳から理学療法士を目指す方に向けて注意するべきポイントを解説させて頂きました。
人生100年時代。何歳でも始めるには遅くありませんが、可能な限り失敗しないためにも事前の調査と準備が大事です。
あなたの職選びの参考になれば幸いです。ありがとうございました。