理学療法士になるまでの道のりと3年制・4年制の専門学校と大学卒の違い
私は、3年制の専門学校を卒業し理学療法士になりました。
就職した先の同期は10名以上いて、私と同じ3年制の専門学校を卒業した方や4年制の専門学校や大学を卒業した方など様々でした。
今回は、それぞれ3年制・4年制の専門学校と大学卒での就職後のメリット・デメリットについて説明していきたいと思います。
※あくまで3年制の専門学校を卒業した私が理学療法の現場でどのようにメリット・デメリットを感じているかの意見になりますので、一つの意見として参考にして頂ければと思います。
①大学と専門学校それぞれの特徴
まずは大学と専門学校、それぞれの特徴を説明します。
理学療法士になるために大学に進学する場合は、私立大学・国立大学のいずれかを選択していきます。
ちなみに国立大学や公立大学は、定員が極端に少なく、非常に高い倍率となります。
私が進学する頃は国立大学の倍率は20倍以上と非常に難関であった記憶があります・・・。
一方、私立大学では国立大学に比べて定員数も多く比較的入りやすいといえるでしょう。
大学の場合はいずれも4年制であり、3年制の専門学校よりも1年長く学ぶ必要があります。
専門学校には4年制と3年制の2つのパターンがあります。
定員は40~80名と大学より多くの学生が在籍しています。
そして大学との大きな違いは、「夜間制」があることが挙げられます。
金銭的な問題や一度、社会に出てからこの仕事(理学療法士)を志す方は、昼間はアルバイトや他の仕事をしながら夜間授業を受けるといった形になります。
カリキュラムについては3年制と4年制で大きな差はありません。
そのため、3年制の専門学校では比較的タイトな3年間となることが予想されます。
私の学生時代は土曜日も夕方まで授業がありました。(むしろ土曜日の方が18時くらいまで授業があったような・・・)
その点、4年制の専門学校を卒業した方から聞いた話では、最終学年(4年生)の時は実習が主で卒業研究も比較的猶予のある中で進めることが出来たと聞いています。
このように、カリキュラムが同じでもそれを3年間で詰め込んで学ぶか、ある程度余裕を持ってしっかり学ぶかが3年制と4年制の大きな違いになるかと思います。
②理学療法士になってから感じた最終学歴の差
就職した先によって違いはありますが、主に給料面の差と能力の差の問題、この2つに差を感じることがあります。
給料面の差
就職する先の病院によっては、4年制の専門学校および大学卒の方が3年制の専門学校卒と比べると初任給に差がある場合があります。
私はこれまで3つの病院に就職してきましたが、今のところ給与面での差はありませんでした。
都心部の病院や国立および公立の病院、規模の大きい病院などではそういった給与体系を取っているところもあるようです。
就職先を探す際は、事前にチェックが必要になりますね。
特に3年制の専門学校卒の方は就職した直後からなんだか格差を感じてしまう可能性もありますので・・・。
能力の差
ここに関しては、3年制・4年制・大学の違いというよりは「学ぶ学校」により差がある印象です。
正直な話、知識・技術のいずれも就職した後からが大きく伸びてきますので、最終学歴の差は時間の経過でさほど感じなくなります。
結局は意欲をもって就職後も勉強している方が大きく飛躍しているといった印象です。
ただし、年齢的な面ではやはり3年制の専門学校卒の方が若干劣るというか、4年制の専門学校や大学卒の方はストレートに行けば、年齢的に一つ上の学年になるわけなので兄貴分と弟分的な構図が成り立ってしまう傾向にあります。
3年制の専門学校卒の方は就職当初は職場内で一番若い存在になると思われますのでキャラクターが成り立ってしまうこともあります。
③最後に
今回は「理学療法士になるまでの道のりと3年制・4年生の専門学校と大学卒の違い」について紹介していきました。
やはり学歴を意識するならば、
大学>4年制の専門学校>3年制の専門学校
といった構図が成り立ちます。
その反面、どの業界もそうだと思いますが、経験が物を言う部分もあることから3年制の専門学校にて最短で卒業し早く仕事を覚えるという選択もアリだと思います。
今回の記事が学校の選びの一つの参考になれば思います。
もし興味があれば私が書いているブログもご覧ください。
膝に関する内容を中心に記事を更新しています。整形外科分野で働きたいと思っている方は興味を持っていただければと思います。
https://knee-blog.com/