転職エージェントを断るタイミングは面談から内定辞退まで様々ですが、社会人としてのマナーを守ってきちんと連絡すれば大丈夫。
この記事では転職エージェントを断るときに使えるメールの文面の例を載せて断り方を解説しています。
困った時の参考にしてください。
転職エージェントを断るのは問題ない
「断るのは申し訳ない」「断ったら怒られる?」と考えてしまうかもしれませんが、転職エージェントを断るのはマナーを守れば問題ありません。
転職エージェントは複数登録することが一般的ですし、複数の企業との面接を同時並行で進めるのが転職活動では普通です。
したがって、転職エージェントに断りを入れるのはむしろたいていの人が経験します。
特に、転職エージェントとの面談はしたけど、企業に応募はしていないなら、断っても迷惑がかかることはありません。
完全に無料で使えますし、転職を少しでも考えているのであれば一度相談に乗ってもらうと良いでしょう。
相談に乗ってもらうなら、以下の転職エージェントがおすすめです。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1の大手。求人数も多く選択肢が広がる
- doda:気軽な情報収集におすすめ。転職イベントもあり
- マイナビエージェント:20~30代の若手に強い。サポートが丁寧なので初めての転職におすすめ
- マイナビITエージェント:IT・Web業界に特化。業界専任の担当者がサポートしてくれて心強い
- JACリクルートメント:年収600万円以上・外資系などハイキャリア層向けに特化
- type転職エージェント:首都圏のIT・Web業界に強い。女性専門の転職エージェントサービスも
- ランスタッド:オランダに本社を置く。外資系・グローバル日系企業の転職に強いハイキャリア向け
- マイナビジョブ20's:20代第二新卒限定。未経験可の求人が豊富
- JAIC:正社員経験のない人向け。5日間の無料研修の後、書類選考なしで20社と面接できる
転職エージェントごとの特徴を詳しく知りたい人は以下の記事にまとめているので、ご覧ください。
【厳選10社】転職エージェント本当におすすめの10社を徹底比較
転職エージェント側も断られるのには慣れていますから、怖がる必要はありません。
気軽に相談してみてください。
ただし、無断で面談や面接に行かなかったりするのは絶対にやめましょう。
社会人としてのマナーがなっていませんし、最悪の場合、今後は転職エージェントの利用ができなくなる可能性があります。
以下でメールの例文を載せますので、断りの連絡をする際の参考にしてください。
転職エージェントの断り方【そのまま使えるメール例文】
以下のシチュエーション別に、転職エージェントの断り方をメールの例文付きで解説します。
- 転職エージェントとの面談を断る
- 転職エージェントからの紹介求人を断る
- 書類を応募したけど断る場合の例文
- 企業との1次面接を断る場合の例文
- 2次・最終面接を断る場合の例文
- 内定を辞退する
使いやすいようにメールの文面も紹介していきます。
転職エージェントとの面談を断る場合の例文
転職エージェントに登録はしたものの面談を断りたい場合、まだ転職エージェントの利用を開始していない状態ですからあまり心配はいりません。
リクルートエージェントやマイナビエージェントなどの大手であれば、サイト内のマイページから退会手続きができます。
転職エージェントに面談をメールで断るのであれば、以下のように送ると良いでしょう。なお、遅くとも面談予定の前日までにはメールをりましょう。
〇〇様お世話になっております。
〇月〇日に面談の予定を入れていただきましたXXです。
事情により転職活動を休止することにしましたので、面談を中止していただきたく、ご連絡差し上げます。
せっかく予定していただいたのに申し訳ございません。
機会がございましたらまた貴社の転職サービスを利用させていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
XX(氏名)
件名でいつの面談のことなのか、わかるようにしておくと親切です。
今後も利用する可能性がある、とメールをしておけば転職活動を再開した際に利用できますし印象が悪くなることもありません。
転職エージェントからの紹介求人を断る場合の例文
転職エージェントと面談が終わって求人を紹介してもらったけど、希望に合う求人がなかった場合。
転職エージェントによっては登録した条件で自動的にメールが送られてくることもあり、この場合は気に入った案件がなければ無視してもOKです。
しかし、転職エージェントがあなたの希望に合う求人をピックアップしてメールをくれた場合には、返信する必要があります。
何もせず放っておくと、転職エージェントから催促のメールや電話がかかってくるかもしれません。
以下のように、希望に合う求人がなかったことと希望の条件をメールに書きましょう。
〇〇様お世話になっております。
求人をご紹介いただき有難うございます。
全て目を通したのですが、残念ながら希望に合うものはございませんでした。
せっかくお手数をおかけしたのに恐縮ですが、下記の条件で再度ご紹介いただくことは可能でしょうか。
【希望条件】
・XXXXXXX
・XXXXXXX
〇〇様から見て、条件が厳しすぎるとのことであればご教示いただけますと幸いです。
〇〇様に今後もお力添えいただきたく考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
XX(氏名)
「転職する気がないのかな」と転職エージェントに思われてしまうと、優先順位を下げられてしまい、紹介される求人数も減ってしまう可能性があります。
希望の条件を詳しく伝えること、今後も積極的に転職活動をしていく気持ちがあることが伝わるメールにするとよいでしょう。
書類を応募したけど断る場合の例文
よく求人を確認したら希望と違った、転職エージェントにすすめられるがまま応募してしまった、など事情は様々だと思いますが、書類選考の結果が来る前に断りたいなら以下のような文面が考えられます。
〇〇様お世話になっております。
〇月〇日に書類を応募しました◇◇株式会社の選考辞退をお願いしたく、ご連絡差し上げました。
仕事内容や年収・休日などの条件を考えた結果、もし内定をいただけたとしても現職に留まる方が良いと考えたためです。
〇〇様にはお手数をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。
深くお詫び申し上げます。
今後このようなことのないように、よく吟味してから応募するようにいたします。
引き続き、転職活動は継続したいと思っておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
XX(氏名)
書類選考に通過した後に断るのはハードルが高いので、なるべく早めに連絡するようにしてください。
書類を応募した後になると、転職エージェントは企業に説明する責任があるので、その点も踏まえてお詫びの気持ちも書きましょう。
何度も選考辞退を繰り返すと、転職エージェントのサポートを打ち切られるので、軽い気持ちで書類を応募するのは控えた方が良いです。
企業との1次面接を断る場合の例文
書類通過して、企業との1次面接が決まってから断るのは、転職エージェントの顔に泥を塗ることになるので難しいです。
「1次面接にも来てくれないような人を紹介した」と企業から思われてしまい、今後の付き合いにも影響が出る可能性があるので、転職エージェントは何としても1次面接だけは参加してほしいという気持ちがあります。
1次面接の後に、「イメージと違った」「社風が合わなそうだと感じた」などという理由で断ることはできるので、よほどの事情がない限りは1次面接には参加しましょう。
どうしても1次面接を断りたい場合は以下のような文面が角が立ちにくいです。
〇〇様いつもお世話になっております。
大変申し訳ないのですが、〇月〇日に面接を調整していただいた◇◇株式会社の1次面接を辞退したいと考えています。
書類応募後に他の求人と見比べた結果、志望度が下がってしまいもし内定をいただけたとしても入社することはないと思ったためです。
入社の意思がないまま面接に行くと、企業の担当者様にも時間を取っていただくことになるので、早めに辞退した方が良いと考えてご連絡差し上げました。
〇〇様にはお手数をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。
深くお詫び申し上げます。
引き続き、転職活動において〇〇様にご教示いただきたく考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
XX(氏名)
2次・最終面接を断る場合の例文
2次面接や最終面接を断る場合は、先ほど述べた通り1次面接よりもハードルが下がります。
時期としても他社の内定が出始めている頃なので断りやすいタイミングです。
ただし、最終面接となると、企業側も採用することを考えて人員計画をしている可能性があるのでできる限り早く連絡を入れましょう。
メールで断る場合の例文です。
〇〇様いつもお世話になっております。
〇月〇日に予定しています◇◇株式会社の最終面接辞退をお願いいたします。
既にA社から内定をもらっており、残っているB社の最終面接結果を見て転職先を決めたいと考えております。
◇◇株式会社の1次面接を受けてみて、A社もしくはB社の方が自分には合っていると感じたからです。
大変お手数をかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
XX(氏名)
内定を辞退する例文
企業から内定をもらった後、3日程度の「内定を承諾するかどうか決める期間」があります。
内定承諾前のこの期間に内定を辞退することは問題ありません。
転職市場では複数の企業と面接をして決めるのが一般的ですから、内定辞退はよく起こることなのです。
とはいえ、転職エージェントも企業も時間を割いて対応してくれたので誠意をもって対応しましょう。
メールの文例です。
〇〇様内定をいただいておりました◇◇株式会社の内定を辞退させていただきたく、ご連絡差し上げます。
せっかく内定をいただいたのに心苦しいですが、別の転職エージェント経由でA社からも内定をいただいており、入社することにしました。
仕事内容や待遇を鑑みてこのような決断となりましたのでご容赦いただけますと幸いです。
〇〇様には親身にサポートしてくださったこと、御礼申し上げます。
有難うございました。
XX(氏名)
内定承諾後に辞退することはできるのか
内定を承諾した、ということは入社を承諾したということですから、そこからひっくり返して辞退するのは転職エージェントにも企業にも大きな迷惑がかかることを認識しましょう。
内定承諾後に辞退したい場合はメールではなく、電話で直接、理由を伝えるべきです。
まれなケースですが、内定承諾後に辞退する場合には損害賠償を請求される可能性もあります。
それでも内定承諾後に辞退したいのであれば、入社すべきではありません。
一度入社して短期間で再び転職活動をすることになるのは望ましくありませんし、キャリアプランが崩れてしまうかもしれません。
誠意をもって転職エージェント・企業の担当者双方に謝罪しましょう。
転職エージェントを断るなら知っておきたい3つのこと
転職エージェントを断るなら知っておきたいことは3つです。
- 無断キャンセル、音信不通はぜったいNG
- 転職エージェントにも企業との付き合いがある
- 合わないなら担当替えor別のエージェントを利用する
知っておくと転職エージェントからの印象を悪くせずに断れるはずです。
無断キャンセル、音信不通はぜったいNG
転職エージェントかどうかではなく、社会人として無断キャンセルや音信不通になることは絶対にやるべきではありません。
企業との面接をすっぽかす、というようなことがあれば、転職エージェントからのサポートは今後受けられなくなります。
今回の転職活動ではその転職エージェントを利用しなかったとしても、次の転職活動で応募したい求人がその転職エージェントの非公開求人になっている可能性だってあり得ます。
ブラックリストに載ってしまうことがないように、マナーを守って断りましょう。
転職エージェントにも企業との付き合いがある
転職したい人は転職エージェントを無料で利用できるのは、採用した企業が転職エージェントにお金を払っているからです。
このようなしくみである以上、転職エージェントは企業との付き合いも大切であることがわかると思います。
応募した先の企業との関係が悪くならないように、面接には行ってもらいたいし内定受諾後に断る、ということは避けてほしいわけです。
転職するのはあなた自身ですから、納得できるようにすべきですが、このしくみを頭に入れておいて断ると失礼のない対応ができるはずです。
合わないなら担当替えor別のエージェントを利用する
「転職エージェントの担当者と合わないから断りたい」
このような場合は、まず担当者の変更をお願いしましょう。
人間ですから相性があるのは当たり前。転職がスムーズに進むのであれば担当者を変えてもらって大丈夫です。
転職エージェントと合わない、ということがわかるようにするためにも、2~3社の転職エージェントに登録しておくようにしましょう。
- リクルートエージェント:転職支援実績No.1の大手。求人数も多く選択肢が広がる
- doda:気軽な情報収集におすすめ。転職イベントもあり
- マイナビエージェント:20~30代の若手に強い。サポートが丁寧なので初めての転職におすすめ
- マイナビITエージェント:IT・Web業界に特化。業界専任の担当者がサポートしてくれて心強い
- JACリクルートメント:年収600万円以上・外資系などハイキャリア層向けに特化
- type転職エージェント:首都圏のIT・Web業界に強い。女性専門の転職エージェントサービスも
- ランスタッド:オランダに本社を置く。外資系・グローバル日系企業の転職に強いハイキャリア向け
- マイナビジョブ20's:20代第二新卒限定。未経験可の求人が豊富
- JAIC:正社員経験のない人向け。5日間の無料研修の後、書類選考なしで20社と面接できる
転職エージェントの断り方|まとめ
転職エージェントの断り方はシチュエーション別に異なります。
社会人として失礼のないように、マナーを守って誠意のある対応をすれば大丈夫。
転職活動は複数の転職エージェントを利用するのが一般的ですし、複数の企業に応募して内定が同時期に出るようにするので断る場面があるのは普通です。
転職エージェント側もわかっているので、怖がる必要はありません。
この記事を参考にして、早めに転職エージェントに連絡して、引き続きサポートしてもらえるようにしましょう。