急性期病棟・コロナ病棟・検査部門の看護師の1日の仕事の流れ
私は大学病院に所属しており、同じ看護師でも部署によって働き方は様々です。
私はこの8年と数ヶ月で3つの部署を経験しており、それぞれ働き方が全然異なりました。
今回はその3つの部署の日勤の仕事の流れをお話したいと思います。
急性期病棟での1日
私は入職時から約7年半、急性期病棟に勤めていました。
ほとんどがガンの患者さんで、手術に放射線療法、抗がん剤治療と毎日患者さんもスタッフも大忙しの病棟でした。
そんな急性期病棟の日勤の流れをご紹介します。
8:00〜9:00
出勤してまず始めに、その日担当する患者さんの情報を電子カルテから収集します。
私たちの病院はPNS体制で2人ペアで行動するので、ペアで分担して情報をとっていました。
情報をとったあとは2人で共有し、その日のケアや訪室する順番などを計画します。
それから2人で担当患者さんのもとへ挨拶をしにいき、その日の計画をお伝えします。
ナースステーションに帰ると夜勤からの申し送りを聞き、その日使用する注射薬や麻薬などの準備をします。
9:00〜11:30
患者さん一人ひとりのバイタル測定や問診、記録を行います。
合間に補完といってほぼ何でも屋担当の看護師と協力しながら担当患者のケアをします。
ここでのケアはシャワー浴などの清潔介助、創部の処置を意味します。
担当患者さんに手術の方がいたら、手術へ行く準備、送り出し、お迎えなどがあります。
1日を通してナースコールは鳴り続けるためその対応もしながら働いています。5分に1回はナースコールが聞こえるような病棟でした……。
11:30-13:30
ペアと交代で1時間ずつのお昼休憩に入ります。
残った方は患者さんの食事介助や経管栄養、残務確認や午後の注射準備などを行います。
13:30-17:00
お昼休憩が終わるとカンファレンスがあり、日々内容の違うカンファレンスを大体30分単位で行っていました。
退院支援や緩和、リハビリ、栄養、看護診断、褥瘡など種類は様々で曜日ごとに決まっていました。
あとはペアと残ったケアや記録などをこなします。
1人は長日勤と行って夜勤が来るまで残る勤務なので、そのスタッフが夜勤に情報を申し送ることになります。
コロナ病棟での1日
コロナ禍にコロナ病棟という部署ができ、専属以外で3-4ヶ月に1回、各部署から応援スタッフが派遣されていました。
私も3ヶ月ちょっとコロナ病棟で働いていたのでその時の日勤の1日の流れをご紹介します。
8:00-8:30
まずその日担当する患者さんの情報をペアの看護師と分担して電子カルテから収集し、情報を共有します。
そのあと夜勤からの申し送りがあり、ここまでは一般病棟の流れと同じです。
そして次にレッドゾーンに入る時間の振り分けをします。
コロナ病棟はレッドゾーン、イエローゾーン、グリーンゾーンという範囲分けがされており、レッドゾーンには完全防護服で入らなくてはなりませんでした。
レッドゾーンにいる間は水も飲めず、トイレにも行けません。
私は冬にコロナ病棟勤務でしたがそれでも暑かったです。
過酷な状態での勤務でしたので、レッドゾーンに入る時間は2時間半を目安に交代していました。
8:30-11:30
レッドゾーンに入った看護師は実際に患者さんのもとへ行き、他の病棟と同様にバイタル測定や問診、注射薬投与やケアを行います。
グリーンゾーンにいるペアとは院内PHSでやり取りし、必要なものを中に入れる準備をしてもらったり、医師への報告を行ってもらったりします。
グリーンゾーンにいる看護師は、新しい入院患者の受け入れ準備や薬の準備、記録など細々とした仕事を行います。
11:30-13:30
交代で1時間ずつの休憩です。
13:30-17:00
コロナ病棟でも他の病棟と同様にカンファレンスがあり、毎日30分は何かしらの話し合いがもたれていました。
あとは午後のバイタル測定や残ったケアを行います。
とても特殊な病棟で、不穏患者さんがいても普通の病棟のように素早い対応ができなかったり、隔離される患者さんのストレスがすごくて(特に妊婦さん)対応に悩んだりする日々でした。
検査部門の1日
現在、私は外来勤務をしており、週単位で色々な外来で働いています。
主にCT検査をする場所での勤務が多いのでそこでの1日をご紹介します。
そこでの私の役目は造影剤を使ったCT検査をする患者さんの対応となります。
8:00-9:00
処置室の物品用意やその日検査がある患者さんの人数把握、注意事項確認、医師や放射線技師との打ち合わせを行います。
9:00-16:00
患者さんに問診(食事摂取の有無や造影剤でのアレルギー歴など)を行い、造影剤を流すためのルートを確保します。
その後、検査から帰ってきた患者さんに副作用が出ないかの確認を15分行います。
2−3日に1回は軽い副作用が出る患者さんがいるため、その際は医師へ診察を依頼したりバイタル測定をしたりと対応します。
まれにアナフィラキシーショックを起こす患者さんもいて、その際にはスタッフ総出で対応することになります。
16:00-17:00
最後の検査が16時のため、この時間帯は最後の方の副作用確認や処置室の片付け、掃除、次の日の物品補充などをしています。
まだ3つしか部署を経験していないのに、働き方が違っていて面白いなと思います。今後も色々な部署で経験を積んでいけるのが楽しみです。