N幼稚園に就職して衝撃を受けた話①〜研修中のお遊戯会の練習〜
保育系の短期大学の卒業前に、N幼稚園に就職が内定。
「これから幼稚園の先生としての道が始まるんだ。」
そんなワクワクとドキドキが入り混じった気持ちで2月から研修がスタート。
しかしその気持ちが打ち砕かれていく出来事が次々と起こるのです。
お遊戯会の練習で怒号が飛ぶ
2月の研修初日。年中さんのクラスに入っていました。
その日は2月の末に行われるお遊戯会の練習日。
私はその様子を体育館の端っこで観察していました。
流れる音楽に合わせて一生懸命踊る子どもたちや
自分の出番でしっかりセリフを言う子どもたちを見て感動していたのですが、その感動も束の間。
担任「ぐぅおおぉぉぉぉらああぁぁぁぁ!!!!違うでしょ!!!!!!!!」
「そうじゃない!!!!!手をもっと大きく広げなさい!!!!やり直し!!!!!」
私の心の中「え、ええぇ……汗」
それはもう衝撃的すぎてなぜかこちらが心臓バックバクになったことを今でも鮮明に覚えています。
お遊戯会という行事はそれぞれの学年の集大成でもあったので、先生たちの気合いもより入っていましたし、幼稚園としてもお遊戯会に一番注力していたのでそれゆえの指導だったのだと思いますが、いくらなんでも怒号飛ばしすぎ…当時はそう思っていました。
しかし、その指導の甲斐あって、お遊戯会のレベルは本当に高く、見ごたえがあると保護者の皆様からも評判でした。良いのか悪いのか…。
そして私にこれからこんなことできるだろうか…そんな新たな不安が生まれましたが、これから衝撃的な事がどんどん起こり、私をさらに不安にさせていくのです。
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お遊戯会の反省化
余談ですが、N幼稚園は"反省会"を欠かさない園。
このお遊戯会でももちろん反省会が行われました。
職員室で待機していると学園長、園長、副園長がガラガラっと扉を開けて登場。と同時に反省会がスタート。
N幼稚園はゴリッゴリの縦社会なので、反省ノートへの手記は研修生である私が行いました。
反省会を回すのは副園長。
副園長「(クラス名)1組!」
担任「お願いします。こうでこうでこうで…こうした方が良かったかなと思いました。」
副園長「はい(クラス名)2組!」
担任「お願いします。こうでああでこうで…うまくいって良かったです。」
~途中省略~
副園長「次、学園長先生!何かありますか?」
学園長「うんそうだね。まず(クラス名)2組の踊りは全然良くなかったね。
年少は踊れればいい、年中は目線をつける、年長は目線と腰をつける。これが基本です。」
私の心の中「ええぇえぇぇ…!!!そんなこと言われるの…?全然上手だったよ…!!!」
手記で必死だった私もこの言葉には衝撃を受けて少し手が止まってしまいました。
先生たちの頑張りをねぎらうことなく、できていなかったことを詰められる会。
これだから先生たちは余計に指導に必死になるのか…そう納得がいった瞬間でした。