助産師一年目の経験談~良かったこと、つらかったこと~
私は大学を卒業し、三次救急の大きな病院に就職しました。
社会人一年目、助産師一年目、苦労したことやつらかったこと、良かったことなどをお伝えできればと思います。
助産師1年目の苦労したこと、つらかったこと
4年制大学で助産専攻、4年生の2月に国家試験を受験し無事に合格、三次救急の大きな病院に就職しました。
(実際には就職した後に看護師・助産師国家試験に合格したことが分かります。ですので、就職後に試験に落ちていると、助産師としては働けないことになります。)
助産師として、というより、まずは社会人として一年目だったので、とにかく毎日緊張しながら出勤していました。
通勤時間も1時間近くと長かったのと、新人は早めに出勤するのが当たり前、という感じだったので、毎日疲れていたのを覚えています。
仕事に関して苦労したことといえば、上司との関係や、たくさんの物品や薬などを覚えるのが大変でした。
また、当時は帝王切開の機械出しも行わなければならなかったので、その手順や物を覚えるのが本当に大変でしたし、どんなささいな事でも常にメモを取りながら行いました。
分娩介助も行いましたが、学校の実習の時は全然違い、全ての内容を相談できる先生もいなければ、全て自分主体で行わなければならなかったので、とにかく迷い、不安だったのを覚えています。
自分の持っていた知識が実際の手技や状況とうまく嚙み合わなかったり、全然役に立たないような気持ちになってしまい、全然自信も持てませんでした。
仕事ももちろん、環境や人間関係に慣れるまでにとても時間がかかりました。
また、仕事中のエピソードになるのですが、就職して数か月した頃、分娩中にお母さんが亡くなってしまう、ということがありました。
実際に分娩介助をしたわけではありませんが、とても悲しかったのと同時に、すごく怖くなりました。
稀ではありますが、助産師一年目で妊産婦死亡を目の当たりにした時には、助産師として仕事をしていくことがとても不安になったのを覚えています。
その時はとてもつらかったですが、今思えば、助産師として知識や技術を習得し成長するためのきっかけになった事例の一つだった気もします。
つらかったことが自分の成長のために良かったこともありますが、とにかく助産師一年目は、つらいことや苦労が多かった気がします。
助産師1年目の良かったこと
先輩たちも怖かったですし、実際、良かったと思えることはそんなにたくさんはありません。
その中でも一番良かったと思えることは、同期と支え合えたことです。
同期は6人ほどおり、時々みんなでご飯を食べたり、色んなことを情報共有したり、仕事中も助け合ったり、同期がいたことは自分にとって大きな支えとなりました。
現在私は違う県の病院で勤務していますが、いまだに当時の同期と連絡を取り合っています。
就職した際には、同期との関係を大切にして欲しいなと思います。