助産師の仕事~新生児室での1日の流れ~
助産師として働く上で、新生児ケアもとても重要です。
新生児ケアの知識や技術を身に着けることが不可欠です。
また、新生児室では授乳のお手伝いも行っており、褥婦さんのおっぱいのケアも行います。
今回は新生児室での業務についてお伝えしていきます。
新生児室業務の一日の流れ
新生児室では、助産師のみではなく看護師さんも一緒に働いています。
新生児ケアはもちろんのこと、助産師としておっぱいのケアを行っていくことも必要です。
新生児室では主に新生児のケア、褥婦のケアを行い、産後2週間健診で来院された方のケアも担当しています。
リーダー1名、メンバー1~2名で業務を行います。
朝リーダーが申し送りを受け、その間にメンバーが新生児の沐浴や体重測定、ミノルタ(赤ちゃんの黄疸を検査する機械)測定、バイタルサイン測定、採血、ガスリー(先天性代謝異常)検査など、さまざまな検査処置を行っていきます。
一通り終わったら、リーダーは褥婦さんの健康チェックに行きます。
メンバーは、母子手帳記入や退院の準備、K2シロップ(赤ちゃんの出血予防のシロップ)内服準備など、様々な外回り業務を行っていきます。
それが終了したら、授乳の介助に入ります。
褥婦さんたちは授乳室で授乳を行い、必要に応じて授乳のお手伝いをします。
希望者は母児同室(赤ちゃんとママが同じ部屋で過ごすこと)に出ることもできるので、相談しながら母児同室を実施しています。
午後は対象者のABR(赤ちゃんの耳の検査)や、適宜授乳介助、場合によっては帝王切開の受け入れ、産後2週間健診の対応などを行います。
帝王切開で産まれてきた赤ちゃんは、手術室で産まれたら搬送用の保育器に入って新生児室に帰ってきます。
新生児室ではあらかじめ準備していた保育器に入り、様々な処置を行います。
新生児の点滴や血液検査なども私たちが行いますし、新生児は不調を訴えられないので、新生児ケアの知識や技術を学び習得していくことがとても重要です。
新生児室は赤ちゃんのケアだけでなく、母子手帳を始め様々な事務的処理など割と業務が煩雑なので、一日があっという間に過ぎていきます。
おっぱいケアとは
助産師として働いていく上で、妊娠期から産褥期までのおっぱいのケアは必須の業務です。
お母さんたちの希望に沿って授乳が進められるよう、お手伝いをしていきます。
具体的には、乳頭ケア(陥没乳頭や亀裂など)、授乳介助(授乳時の赤ちゃんの位置調整やラッチオンのお手伝いなど)、母乳育児の相談、おっぱいの張りに対するケア、など様々です。
母乳で育てたい、混合が良い、ミルクで育てたい、などお母さんの希望は様々です。
希望に沿ったケアが行えるよう、知識や技術を習得していく必要があります。