助産師の仕事~小児科での看護業務~
助産師の仕事といっても、分娩業務だけではなく様々な仕事があります。
ここでは小児科での看護業務についてお伝えしていきたいと思います。
助産師の小児科での業務
助産師は看護師免許を保有しているので、看護業務を兼務することが多いです。
よくあるのが、産科のみではなく小児科や婦人科の混合病棟、切迫早産など妊娠中のトラブルでの入院などです。
私の働いている病院は産科・婦人科・小児科の混合病棟です。
今回は主に当院での小児科病棟業務ついてお伝えしていきたいと思います。
小児科では重症~軽症、先天性疾患、難病等様々な疾患の治療を行っており、治療可能な疾患は病院ごとに異なります。
今回は当院のことについて書かせていただきます。
小児科病棟業務とは
私の勤務している病院では、ウイルス感染症に起因する呼吸器系の疾患が多く、その他にも胃腸炎や喘息など季節的な疾患、川崎病などを受けています。
軽症~中等症くらいの症状の子で、かつ手術を必要としない疾患のみ受けています。
また、発達外来も行っているので、それに関連した入院や、レスパイト入院も受けているので、重症心身障害児の子などの数日間の入院などもあります。
小児科の入院の子は、24時間ご家族の付き添いをしていただいているのと、感染症系の入院が多いので、基本的には全員個室対応としています。
子供の年齢によって、コット(赤ちゃん用のベッド)、サークルベッド、普通ベッドのどれかを選択して使用しています。
入院時の看護
小児科入院の子は、症状悪化にて入院してくるので、飲めない、食べられない、抗生剤が必要、といったことが多く、基本的には全員点滴加療としています。
血液検査は必ずといっていいほど行うので、子供になるべく負担がかからないように血液検査と同時に点滴を開始します。
子供なので、点滴や注射を怖がります。
恐怖心を少しでも和らげるように接したり、点滴の際に暴れる子も多いので、安全に点滴ができるようにすることがとても重要になります。
子供の回復力は早いので、症状が良くなれば翌日にも点滴終了となる子もいます。
入院中の看護
入院後は回診(先生の診察)介助を行ったり、午前午後のバイタルサイン測定と3時間ごとの点滴のチェック、検査の介助などを行います。
また、点滴開始と共に、水分と食事の記録を開始し、大まかなインアウト(飲んだ量、点滴量、おしっこの量などのバランス)をチェックしていきます。
水分と食事のチェックは、ご家族に説明し記録をしていただいています。
子供が具合が悪いと、ご両親も不安になります。
ご両親の心のケアを考えたり、少しでも不安が解消できるようしっかり話を聞いたり説明をしたりすることもとても重要です。