厳しすぎる広告の飛び込み営業の実態! 訪問件数と成約率はどれくらい?
7ヶ国で働いた元・外資系営業女です。
ブラック広告営業会社で新規開拓No.1になったけど、倒産。
その後外資に転職。
実力至上主義の会社で揉まれながら営業のコツを実践し続けた結果、簡単にノルマ達成できるように。
(仕事がヒマ過ぎて、毎日20km走っていたら国際大会で準優勝してしまいました。)
そんな私が営業で経験したこと、学んだことをお話します。
営業って一日何件回るの?
業種・経験によってバラバラです。
新卒広告代理店時代は既存の会社ばかりだと、最高4社でした。
・午前2件(朝9時と11時とか)
・午後2件(13時半と15時とか)
移動が多い日は1件しか行けなかったり、打ち合わせが短時間で終わりそうな場合は5件だったり、その日のスケジュールによって全く違います。
新規開拓になると話はまた変わってきます。
前の会社の新規開拓訪問ノルマ数は、週150社。
新規開拓しながら、既存の客との打ち合わせや社内会議などもあるので、一日で150社回ることもザラ。
150社訪問を3年間続けてわかったこと
広告代理店では新人研修を一日で終わらせ、いきなり飛び込み営業の日々が始まりました。
ノルマは一日150件。
選んで飛び込んでいる時間なんてありません。
ビルの一番上の階から下に降りながら、片っ端に営業していきます。
「広告会社ですけど、ご担当者の方いらっしゃいますか?」
何度となくこのセリフを繰り返します。
大きい会社ほど対応が丁寧
今ほどSNSは発達していなかったけど、やっぱり大企業は世間体が大事なようで、アッサリ冷たいけど、口調はみな丁寧でした。
飛び込み初心者や勢いをつけたいときは、大企業から攻めると心が折れにくいかもしれません。
断られ慣れするのにいい練習台になります。
たまに話しを聞いてくれる人は元・営業
「おぉ〜!頑張ってるね。まぁ座ってよ。」と明るく迎えられ、喜んでプレゼンするも「なるほどね。まぁ、俺営業だし、決定権ないけどね。」と同情で話し相手になってくれているだけだったりします。
ビルの真ん中階にある会社は狙い目
1階と最上階にある会社はイヤってほど飛び込み営業されています。
上から攻めるか下から攻めるかは営業マンによって好みがありますが、たいてい真ん中の階に来る前に断られ過ぎて力尽きます。
真ん中階の会社ではよく「飛び込み?!こんなとこに来るなんて珍しいね。」と言われていました。
真ん中階からまず飛び込むのがコツです。
飛び込み営業はいかに飛び込みと思われないかが大事
「すいません・・・」と卑屈にならずに「こんにちは〜!」と愛想よくしていると、相手もこちらのペースに巻き込まれやすいです。
なんだかんだ飛び込み営業は女性が有利。
そして若いと最強。
ヒマを持て余したおじさんが相手してくれます。
雑居ビルを攻めると、たまにトンデモ会社に当たる
「失礼します」とドアを開けた瞬間、モジモジくんみたいな全身タイツを着た男性たちが床に転がっていました。
何の会社だったかは不明です。
飛び込み営業の成約率
150件のうち話を聞いてくれるのが3〜5社。
そのうち次のアポイントにつながるのが1社あるかないか。
300件回って、1社アポが取れればいい方。
0.003%の確率です。
契約となるともう天文学的数字になります。
飛び込み営業で心がめげないために
300社飛び込んで1社手応えがあればいい方とわかっていると、ちょっとラクになります。
299社に断られれば、300社目に出会えるわけです。
いかに早く断られるかゲームにします。
感情をマヒさせたもん勝ちです。
ただ、もう飛び込み営業は古いです。
その会社をきちんと調べた飛び込み営業は有効な場合もありますが、数打ちの飛び込みはもう通用しないでしょう。
ちなみに外資系企業の場合
飛び込みという概念が存在しません。
目的なく相手の時間を奪うのは、命の泥棒と言われていました。
会えるのは、しっかりと練り込んだ資料を提案し、お互いwin-winの仕事になりそうなときだけです。