管理栄養士が理想と現実のギャップを乗り越えるには? 自分らしく働ければやりがいは無限大
「こんなはずじゃなかった」
理想と現実のギャップに直面したとき、あなたは今の仕事を続ける自信はありますか?
頑張り続ける方もいるかもしれませんが、心が折れそうになることもあるでしょう。
当時の私は後者の考え方でしたが、今は違います。
今回は、気持ちを切り替えることができた理由を3つご紹介します。
本記事のポイントを意識すると、今の見え方が変わってくるかもしれません。
管理栄養士の理想と現実のギャップとは
管理栄養士として働き始めてから、理想と現実のギャップに悩むこともあるでしょう。
そこで、管理栄養士の理想と現実について、実体験を元にお伝えします。
ぜひ、今のあなたの現状と照らし合わせてみてください。
配属先によっては体力勝負
管理栄養士は、配置されるポジションによって体力が必要な場合があります。
私が病院勤務をしていたときは、ほぼ現場で働いていました。
現場では、食事作りや配膳、洗浄業務を行うため、1日中立ち仕事をしている状況です。
まだ外が暗い時間から厨房に入り、日が落ちる頃に帰宅する生活が続いていました。
お昼休みも書類作成があるので、ゆっくり休めません。
しっかり食べて、十分な睡眠をとることの大切さを痛感しました。
管理栄養士の同期がいない
大きな病院や施設では、同期の管理栄養士がいるかもしれませんが、新卒から1人で業務をこなす必要がある職場もあります。
私も同期の管理栄養士がいなかったため、気軽に相談できる人がいませんでした。
そのため自ら調べたり、勉強会や研修などで知り合った栄養士さんに相談させていただいたりしながら乗り越えました。
勤務先によっては、先輩の管理栄養士さんもいるので、学ながら成長できる機会はあるでしょう。
時間に追われる
とにかく時間に追われます。
患者さまや利用者さまへ食事を提供するため、決められた配膳時間に間に合わせなければなりません。
私が新人の頃の失敗談ですが、配膳時間が迫っていたため焦りが先行してしまい、手を滑らせて大切な食事をこぼしてしまったことがあります。
調理工程やイレギュラーな対応があると、時間管理が難しくなる場合があるのも事実です。
だからこそ、気持ちに余裕を持つことが大切です。
もし、事情があって配膳時間が遅れてしまいそうになったら、早めに相談しましょう。
ただし、配膳時間に間に合わせるために、最善の努力は必要です。
では、どのようにして気持ちを切り替えられるようになったのか、3つのポイントをご紹介します。
ポイント1.今あることに集中する
理想と現実のギャップに苦しくなってしまったら、一度冷静に今の状況を考えてみましょう。
就職活動を経て、管理栄養士としてスタートできたとき、あなたはどんな気持ちでしたか?
「おいしい料理を提供したい」「健康になって欲しい」「楽しく働きたい」のように、管理栄養士の仕事を通して貢献したい思いがあったのではないでしょうか。
もう一度、その思いを大切にしてあげてください。
そのためには、今の仕事に集中することです。
つらかったら期間限定でも良いので、ひとつずつ今の仕事に本気で取り組んでみましょう。
ポイント2.広い視点で物事を考える
「鳥の目、虫の目、魚の目」といわれるように、多角的に物事を捉えることが重要です。
・鳥の目→高い視点から全体を俯瞰する(マクロ視点)
・虫の目→足元をしっかり把握する(ミクロ視点)
・魚の目→時代の流れをつかむ
管理栄養士は、栄養管理や給食管理などを通してさまざまな場面で活躍できる職業です。
もし、献立作成の業務を担当しているなら、目の前の数値や食材名にばかりとらわれるのではなく、食事を提供したあとのことも考えましょう。
患者さまや利用者さまにとっては、食事が唯一の楽しみとおっしゃる方もいます。
栄養バランスの良い、美味しい食事を提供することは、患者さまや利用者さまの心の栄養にもなるでしょう。
ポイント3.資格を活かして自分らしく働ける場所で活躍しよう
栄養管理をした患者さまや利用者さまの状態が、改善するのは嬉しいものです。
管理栄養士はとてもやりがいがあり、長く続けられる職業です。
とはいえ、理想と現実にギャップを感じ、栄養士の仕事が嫌いになりそうなこともあるでしょう。
管理栄養士は、病院や施設、保育園のほかにも、特定保健指導やフリーの管理栄養士として働くことも可能です。
あなたの理想とする働き方をもう一度じっくり考えて、自分らしく働ける場所を見つけましょう!