【目指す方へのエール】警察官になって良かったこと・残念なこと
警察官になってみて、実際はどうなの?
ネット上では、数年で辞めた警察官による、警察のマイナス意見が多いです。
ある程度、警察官を続けた人はどう思っているのか、リアルなところはどうなのでしょうか?
実は、現役警察官は、やりがいを感じて勤務している人が多いです。
この記事では、30年以上警察官をしているもーやんが、警察官になって良かった点、残念だと思う点をご紹介します。
警察官を目指す人にとって、ご自分の進路を決めるのに役立つ情報です。
警察官になって良かったこと
僕だけでなく、いろいろな警察官が思っている内容です。
きっとあなたも、感じることでしょう。
やりがい
何と言っても、誰かの役に立っているというやりがいです。
警察官の仕事をしていると、市民に喜んでもらえる仕事がたくさんあります。
- 困ったときに助けてもらった
- 犯人を捕まえてもらった
- 街のトラブルを解決してもらった
など、市民に喜んでもらえる場面は、たくさんあります。
僕が今まで一番やりがいを感じたことは、ある事件を解決した時に、別の市民から喜びの手紙をもらったことです。
詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。
そのために使った時間や労力など、なんの苦にもなりませんでした。
こういった誰かのお役に立てることに喜びを感じる方は、警察官向きです。
業務の多様性
警察官には、いろいろな業務があるので、自分に合った仕事に出会えます。
交番、刑事、生活安全、警備、交通。。。
またその中にも、細かく担当業務があります。
例えば文章を作るのが得意な人はデスクワーク。
事務が苦手は人は、現場中心の担当部署。
僕は、結果を導き出すことを説明・証明するのが得意でした。
これを活かして刑事を長くしました。
他にも
- 外国語が得意な人
- 悩み事を聞くのが得意な人
- 人のお世話が得意な人
- システムの構築が得意な人
- 新しいことの企画が得意な人
- 人と仲良くなるのが得意な人
警察官は、いろんな特技を持った人の集まりです。
つまり、自分の得意を活かせる、懐(ふところ)の深い職場です。
これからの時代、少々苦手があっても得意がある方が良いかも知れません。
きっとあなたの得意が見つかります。
安定性
言うまでもなく、警察官は公務員です。
バブル崩壊からリーマンショック、コロナ不況まで、給料は変わりません。
給料が変わらないということは、お金の心配がないと言うことです。
仕事・家族・趣味。。。
自分のやりたいことに集中できます。
僕も、やりがいのある仕事を精一杯して、家族と思いっきり楽しむ生活ができたのは、安定していたからと感謝しています。
年功序列・終身雇用が崩壊しつつある時代と言われています。
でも公務員だけは、まだまだこの制度が続くでしょう。
悪いことをしないかぎり、クビにはなりません。
警察官になって残念と思うこと
どこの世界でも、残念なことはあります。
それが許容範囲かどうかは、個人個人の価値観によります。
あなたが、この残念な点が許容できないのであれば、別の道を探す方か良いかも知れません。
反実力主義
公務員が安定した収入がある反面、頑張っても報われないという裏側があります。
わかりやすく言うと、仕事を頑張って成果をあげた人も、テキトーにやって成果をあげない人も、給料はほぼ同じです。
給料は年功序列、つまり年齢・経験とともに昇給はするが、実力によって差ができません。
仕事がデキる人ほど割に合わないと感じています。
2:6:2の法則は公務員の世界でもあります。
働きアリのうち積極的に働くのは2割、平均的な6割、働かない2割です。
民間なら、仕事の成果によって、給料は異なります。
でも公務員は、すべての人の給料が、ほぼ同じです。
頑張っている人は、積極的に働くことが、自分自身のやりがいにもつながると割り切って、頑張っています。
逆に、働かない人にとっては居心地のいい世界です。
新しいことへの挑戦が困難
警察組織は巨大です。
小さな府県でも数千人。警視庁だと4万人の警察官がいます。
また都道府県の上には警察庁があり、全国警察官を指揮しています。
つまり、新しい取り組みや挑戦を企画起案したとしても、組織が大きすぎて、なかなか身動きがやりづらい体質です。
末端の警察署や各課、各係単位で、良いと思った施策を、そのまま挑戦できるとは限りません。
大きな組織にありがちですが、新しいことへの挑戦は、なかなかできないのが現状です。
長くなれば転職が困難
公務員は、営利を追求しません。
特に警察官は、個々の業務について、費用対効果があったかどうかを検証しません。
例えば、1,000円相当の品物を盗まれたという盗難被害に対して、捜査員2名を投入して検挙するなんてことは、日常茶飯事です。
民間なら費用対効果を考えることは、日頃から当たり前ですが、公務員はそういう感覚がありません。
ですから、公務員を長くやれば、民間への転職が困難になると言われています。
残念な点をあげるとキリがない
どの職場でも、残念な点は、個人個人によってたくさんあります。
それが許せないモノであれば、他の道を進むべきです。
でも、許せる範囲なのであれば、残念な点をたくさんあげるより
良いところ、楽しいところを見て、未来に向けて進んでください。
警察官を目指しているあなた!
本当にやりがいのある仕事です。
ぜひ一緒に頑張りましょう。
警察官ブログの「もーやんROOM」へも、いらしてください。
まとめ
警察官になって良かった点
- やりがい
- 業務の多様性
- 安定性
警察官になって残念と思う点
- 反実力主義
- 新しいことへの挑戦が困難
- 長くなれば転職が困難