強いデザイナーになるために大切なこと
デザイナー歴は19年、フリーランスになって6年目です。
私は今までに何度か転職をしています。
色んなジャンルのデザインや、大小さまざまな会社で経験を積みました。
その経験をもとに、デザイナーになるために大切なこと・心構えを記事にしました。
きちんとスキルが身についたデザイナーになるには「強さ」も大切です。
特に入社後3年はしんどい時期が続くことでしょう。
私はその時期に辞めてしまう人が多い印象をデザイン業界に持っています。
なので今回は「強いデザイナーになるために大切なこと」としてお伝えします。
学び続けるコト
デザイナーになるために大切なことの1つ目は学び続けるコトです。
これは振り返ったときに感じるものなので、はじめは掴みづらいかもしれませんが、デザイナーとして強くなることの1つです。
デザイナーになりたての頃は、イラストレーターでハートマーク1つ作るのも大変です。
でも、学べば必ず作れるようになります。
ハートマークの次は星型、次はカード、カレンダー・・・というように、一つ一つ作れるものが増えるとデザインの引き出しが増えます。
このデザインの引き出しは将来、大切な仕事道具になります。
もし仕事をお願いするなら、デザインの引き出しを沢山持っているデザイナーの方がいいですよね?
私は今でも引き出しの中身を新しくするため、デザイン本を買って読みます。
引き出しの多いデザイナーは、やっぱり強いです。
デザイナーになりたての頃は引き出しが少なくて当たり前、まずは学び続けるコトが大切です。
修正の回数に負けないコト
デザインの仕事をしていると、必ず修正が入ります。
これはしょうがないです。
修正が入る理由はさまざまですが、1番は経験が浅いため。
新人さんはもちろん経験値のまだ浅いデザイナーは、自分のデザインを相手にきちんと説明することが苦手です。
説明が相手にうまく伝わらないため、はじめのデザインからどんどん違うデザインに変わり、必要以上に修正回数が増えます。
でも、時間が経ちデザイナーとして経験値が上がると、見るだけで「こうしたかったんだな」と相手のデザインの理由が分かるようになるでしょう。
同時に、デザインを考えるときは「ここはこうしよう」という意思も出てきます。
意思が出てくると、デザインに理由が生まれるので相手に説明がラクにできるようになります。
「ここを一番に伝えたかったので、文字を大きく目立たせています。」
「余白を多めにしたので文字が小さくても大丈夫ですが、念のため太い書体を使っています。」
など・・。
説明できるくらい成長すると、無駄な修正回数が減りデザインが楽しくなってくるでしょう。
自分のデザインに先輩や上司から沢山修正が入ると、だいぶ気持ちが凹むと思います。
私もそうでした。
覚えが酷かったです。
それは、間違えるたび「違う!」と言われながらマウスを持つ手を叩かれたほど(軽くです)。
修正回数に負けず「デザインて楽しい!」と思えたらそのあとはラクです。
それまではしんどいですが、負けずに頑張ってほしいです。
自分の好きなデザインも磨くコト
仕事のデザインばかりしていると「仕事モード」で考えることが多くなります。
制限なしで自由にデザインする感覚もバランスよく持っておきたいところ。
デザイナーになりたての頃は難しいですが、余裕が出てきたら好きなテイストのデザインをマネする時間を確保しましょう。
修正の入らない自分だけのデザイン(好きなコト)を探すことも大切です。
私はイラストレーターのベジェ曲線の練習ついでに、好きなイラストを描いていました。
フォトショップで画像加工も良いと思います。
ほとんどの仕事はお客様からいただくので、自分らしさはあまり必要ない世界です。
自分だけのデザイン(好きなコト)は自分らしさがとても出るので、そちらの世界も大切にすると良いでしょう。
毎日修正の繰り返しで、自信がなくならないためにも必要です。
商業デザインとアートとの違いを理解するコト
これはデザイナーになりたての頃よく勘違いしがちなことです。
私も勘違いをしていて割り切れるまで苦労しました。
なぜ苦労したかというと・・・私ははじめ、イラストレーター志望だったからです。
「アート的思考」が強いままデザイン業界に入ったので、「自分がいい!と思ったデザインがお客様にとっての正解ではない」ということになかなか気づけませんでした。
・売り上げがUPするように考えて描くイラストが『商業イラスト』。
・自分が感じたまま自由に描くイラストが『アート』。
有名な賞をとったり影響力がない限り、商業イラストレーターですし、商業デザイナーという立場からスタートする場合がほとんどです。
なので勘違いせず、まずはお客様の求めているものを理解しながらデザインすることが大切です。
自分スタイルの遊びをデザインに試すのは、お客様の求めていることを取り入れてから。
あの人は私の話聞かないけど「自由でカッコイイ!」と言われる人はごくわずか。
話を聞かないと「あの人は話を聞かない人」となるのがほとんどです。
「商業デザイン」と「アート」の違いをあらかじめ理解しておくと良いでしょう。
理解するとデザインする目的を意識するようになるので説得力のあるデザインが作れるようになります。
いつかは独立するくらいの気持ちで
デザイナーを目指している、または、なったばかりの場合は先々のことまで想像する余裕がないかもしれません。
ただ、コロナの影響で働き方が変化した今、これから先自宅で仕事をするスタイルをはじめから目指す方も多いと思います。
そんな方へオススメが下の2つ。
実際に独立して強みになったことです。
・色んなジャンルの仕事を経験する
転職回数が多いと「何か問題があるのでは・・・」とネガティブな印象をもたれますが、良いところも多いです。
転職のいいところ
・色んな人に会える
・スキルアップに繋がる
・柔軟力
・転職が怖くなくなる
会社によって仕事ジャンルが違います。
ファッション・アート・ニュース・生活・趣味・・など。
会社を変えると仕事内容も変わるため、雰囲気の違うデザインが経験できるでしょう。
また、会社によって所属するデザイナーのスキルもバラバラです。
スキルのレベルが高い会社ならそのまま学べるでしょう。
レベルが低い場合、自分で勉強することになるため、結果どちらもスキルアップに繋がります。
さらに、年齢が高くなってからはじめての転職をしようとするとハードルが高いです。
若いうちに何度か経験しておくと怖くないです。
ジャンル別デザインを学ぶ良いところ
・相談相手になれる
・フリーランスになった時心強い
個人でも企業でも今は、ホームページやSNSが仕事につながっている時代です。
なので、グラフィックデザインとWEBデザイン両方のスキルを持っておくと強みになるでしょう。
フリーランスの場合、お金がもらえるジャンルが1つ以上あると強みになります。
最後に・・・。
多分デザイナーになって最初の壁は「修正の回数に負けそうになるコト」だと思います。
「自信が持てない」「自分はデザイナー向いてない」・・・と思うポイント地点です。
そこでやめてしまう人が多いと感じます。
なので、負けずに乗り越えて強いデザイナーを目指せるような、私なりの心構え・大切だと思うことを記事にしました。
あなたのお仕事やデザインを褒めてくれたり、感謝してくれる人が必ず出てくるので頑張ってくださいね!
最後までありがとうございました。