高校生が公務員を目指すために今からできることは?
公務員に興味のある高校生が、将来の公務員試験受験のために、今から行っておくべきことにどんなことがあるかについて記しました。
学校の勉強をがんばる
公務員に興味がある方に対して今から何かできることがあるか、以下述べてみたいと思います。
公務員になるためには、公務員試験を受験しなければなりません。
公務員試験の筆記試験は、教養試験と専門試験の大きく2つの種類の試験に分けることができます。
そして公務員試験の教養試験においては、高校で勉強される科目も多数出題されます。
具体的に言いますと、日本史や世界史や地理や倫理や文学芸術、化学や物理や生物や地学、こういった理科や社会で勉強する科目が公務員試験では課されます。
現代文や古文や英文といった国語や英語も公務員試験に含まれます。
また数学も直接出題がありますし、数的処理という数学のパズルのような科目もあるので、算数・数学に強い人は公務員試験に有利です。
一方、専門試験は法律や政治や経済や行政といった、大学時代に勉強する科目が出題されます。
公務員試験は難しい?
意外に思われるかもしれませんが、大学4年生が解く公務員試験の日本史の問題は、例えば高校3年生が解く大学入学共通テストの日本史の問題を比べると、公務員試験の方がずいぶん易しいです。
この記事を読まれている高校生の方は、機会があれば書店等で公務員試験の問題もご覧になって下さい。
びっくりするほど簡単に解けると思います。
これには理由があって、公務員試験は1人の受験生が日本史も世界史も地理も倫理も文学芸術もすべて解くので、1つの科目を深く突っ込むのでなく、浅く出題され易しくなるのです。
公務員試験は広く浅くです。
一方共通テストは1人の受験生が解くのは1科目だけなので、深いところが出題され難しくなるのです。
共通テストは狭く深くです。
ということで、公務員になってみようと思われた方は、
まずは今学校で勉強している一つ一つの科目をしっかりと勉強して下さい。
学校で勉強している科目で、公務員試験にムダな科目は一つもありません。
学校の勉強をがんばって下さい。
学生生活を充実させる
学校の勉強をがんばるのも大事ですが、学生生活を充実させることも、公務員試験受験においては同じくらい大事です。
頭でっかちではいけないということです。
学生の方は、部活動やサークルや文化祭等学業以外にも打ち込めることを見つけておきましょう。
地域の活動やボランティアや趣味等でも構いません。
公務員試験の面接試験では、ズバリ「学生時代に力を入れたこと」という設問が定番になっています。
公務員試験の業界においては、「ガクチカ」と略して言います。
このガクチカについては、公務員試験の面接試験では学業と学業以外と両方とも言える必要があります。
皆さんが今できることは学業をがんばるとともに、部活動等で充実した学生生活を送ることです。
ホームページは比較して見る
公務員の仕事に関心のある人は役所の名前や自治体名で検索すると、おそらくはその役所のホームページにアクセスすることができるでしょう。
その際には、ホームページは比較して見ると有益だと思います。
「私は生まれ育った故郷に愛着があって、故郷の自治体に就職したい」と考えている方はたくさんいらっしゃると思います。
故郷のホームページはもちろんご覧になられると思います。
しかしそれだけでなく、近隣の自治体のホームページを見たり、都道府県のホームページも見たりした方がよいでしょう。
さらに、関心のある政策分野。
例えば故郷の子育て支援政策であれば、厚生労働省のホームページ等も見てみるとよいでしょう。
比較して見ることによって、自分の故郷の良いところや改善した方がいいところ等がわかります。
一つのホームページばかり見ていると、なかなか客観的に見ることができません。
故郷以外の自治体の受験を考えておられる方は、自分の故郷の自治体と受験する自治体を比較して見れば、よい勉強になると思います。
また公務員に関心のある方は、「受験ジャーナル」(実務教育出版)という雑誌を今のうちから本屋や図書館等で閲覧されることをお勧めします。
実際に勤務している公務員が自分の仕事を紹介するページがあって、公務員の仕事について具体的にイメージをつかむ助けになります。
ともあれ、学校の勉強を疎かにすることなく、しかし学業にとどまらず学生生活を充実させて、情報収集にも努めて下さい。
学業をがんばり、学校生活も充実させて、ホームページ・雑誌等で情報収集をしましょう。