ドラッグストアスタッフってどんな仕事をするの？

ドラッグストアと聞くと、今では医薬品以外にも食品や日用品など、企業によっては生鮮食品の取り扱いがあったりもします。

そんなドラッグストアでの仕事って何をするのか分からない部分もあるので、今回はドラッグストアの仕事内容について説明していきます。

これからドラッグストア業界に飛び込む方や、興味をもっている方の参考になると嬉しいです。

ドラッグストア店員が取るとよい資格「登録販売者」

入社の為に特に必要な資格はありません。

しかし入社をすると、「医薬品登録販売者という資格を取らない？」と聞かれる場合があります。

これは、持っていると自分のお給料に反映されたりやりがいにつながるので、取った方がいいよという資格です。

受験要項は定期的に改正されるので、受験を希望される方はインターネットで公式HPの確認をお願いします。

現場では、略して登販(とうはん)と呼ぶことが多いです。

では、なぜ登販を取得するように勧められる理由ですが、これは店舗運営に欠かせない資格だからです。

法律で、医薬品を販売している店舗は、営業している間は必ず1名登販を出勤させないといけないとなっています。

そして、その登販も医薬品販売に従事して2年の実績を持つスタッフでなければなりません。

つまり、会社としては、ひとりでも多くの登販を増やしかつ勤務実績を積ませることによって店舗運営の人材不足を補おうとするために、資格取得を勧めてきます。

ちなみに、営業中に在籍する資格者は薬剤師さんでも良いのですが、ドラッグストアに勤務しようと思う薬剤師さんは私の知る限りではほとんどいません。

理由として、待遇や給与、仕事内容から鑑みても、病院や薬局などの方が好待遇なのでそちらに行くというだけです。

ドラッグストア側からすると、薬剤師さんが在籍していると、第一類医薬品の販売を行える可能性があるため、集客に繋がります。

第一類医薬品には、よく名前を聞く育毛剤や鎮痛剤、ヘルペスに対応するお薬など、需要が高いものが多いからです。

現場でも、お客さんから、薬剤師さんを呼んでくれ、ロキソニンはありますか、などと言われることが日常的です。

その度に
「当店には薬剤師さんは在籍しておらず医薬品販売の資格者はおります」
「そのお薬は第一類医薬品ですので当店では取扱しておりません」
などの説明を1日に何回もする羽目になります。

もしドラッグストアで働く場合は、資格の有無にかかわらず、第一類医薬品を覚えておくことをお勧めします。

そんなに種類もないですし、わざわざ分かるスタッフに確認をしてまた伝えに戻るという作業をしなくて済みます。

話が逸れましたが、登販は持っていて損はないので、勉強が苦にならないのであれば取得をお勧めします。

転職の際に、ドラッグストア業界の中で動く分にはとても有利な資格です。

仕事内容

基本的には上記の仕事が主です。

企業によってマニュアルが違いますが、基本的に夜中に納品された商品をその日の午前中に売り場に陳列していきます。

各スタッフに仕事を割り振り、休憩も回しながら、円滑に進むようにスタッフ一丸となって動いていきます。

午後は、清掃、売り場の在庫補充、新商品の入れ込み、在庫管理などメンテナンス中心で動いていきます。

正社員として在籍している場合には、店舗責任者として動く場合もあります。

苦情、クレーム対応など様々です。

また、登販資格を持っている場合は、お客さんから尋ねられればお薬のご説明をすることもあります。

正直、慣れると業務がルーティン化していくので、慣れてしまえば働きやすい業界だと思います。

お薬の説明は、資格持ちスタッフに任せるので難しいことはありません。

人間関係

どこの職場でも、人間関係が一番大変です。

正社員として在籍していた時は、他店舗に応援としていくことが1シフト中10日以上あるのが普通でした。

そのため、人間関係が大変そうな店舗を何度も見かけました。

人間関係に関しては、自分が悪いわけではなく、合う合わないがあるので、無理に頑張る必要はないと私は考えています。

実際、人柄もよく仕事も覚えてきたところで実は苦手な人がいるからという理由で退職していくスタッフは意外と多いです。

午前中は主婦層が多いので、派閥が生まれていることが多いのも事実です。

午後は学生さんやフリーターさんが多いので、お互い干渉せずもくもくと仕事をこなしています。

正社員として働く場合では、全スタッフの中立でうまく円滑にまとめあげていく技量が自然と身についていきます。

最初は、苦しいかもしれませんが、慣れていくとやりがいや楽しいことが見つかっていきます。

主婦層のスタッフは、以前は別業種でバリバリ働いていたという人もいるので、人生の先輩として話をきいていると自分の知識の幅が広がっていくので、とても楽しいです。

人と関わるお仕事なので、嫌なことを言われることもありますが、スタッフ同士助け合って円滑にその日の仕事を終われると達成感がえれます。