プロ野球の2軍の年俸・給料はいくら? 育成選手の生活を紹介
プロ野球というと、トップ選手は数億円もの高額の年俸を得ている華やかな世界をイメージします。
しかし、それは1軍で活躍する選手たちで、2軍でプレーする選手や育成選手の収入や生活はトップ選手とは大きく異なります。
1軍で活躍することを目指して下積みをしている2軍の選手や育成選手の待遇について見ていきましょう。
1軍でプレーできるのは1チーム29名のみ
プロ野球には支配下選手登録という制度があり、支配下選手の登録は1球団最大70名までと決められています。
支配下選手の枠が決まっているため、毎年新人選手が入ってくれば戦力外となってチームを去る選手も同数存在することになります。
支配下選手には1軍の試合に出場する権利がありますが、実際に1軍選手として登録されるのは29名までです。
1軍登録されていてもその試合に出場しない先発ピッチャーなどはベンチ外となり、ベンチに入る選手は25名です。
1軍登録されていない支配下選手は、2軍の試合に出場して活躍すれば1軍に昇格することができます。
1軍と2軍の昇格、降格は随時行われていますが、一度2軍に降格した選手は10日間は1軍に再昇格することはできません。
さらに、2005年からは育成選手制度ができ、球団は70名の支配下選手の他に育成選手を保有することができるようになりました。
育成選手は2軍の試合に出場することはできますが、1軍の試合には出場できません。
プロ野球の2軍・育成選手の給料
プロ野球の2軍でプレーする支配下選手や育成選手の給料は、1軍で活躍する選手とは大きな差があります。
1軍で活躍する選手の給料も球団の資金力によって差がありますが、1軍で最高額の年俸をもらっている選手は6億円を超えています。
もちろん1軍でプレーしている選手の中でも実力によって大きく違いますが、最低でも1500万円の年俸が保証されています。
1軍でプレーしているといっても1試合や2試合の出場では1軍選手の最低年俸は適用されず、年間150試合の1軍試合に出場することが条件です。
1軍出場が150試合未満の支配下選手、つまり主に2軍の試合に出場している選手の最低年俸は440万円です。
1軍の最低年俸1500万円からは大きく下がり、華やかなプロ野球選手のイメージとは異なる待遇でプレーすることになります。
育成選手になるとさらに収入は下がり、最低年俸は240万円です。
育成選手はあくまで支配下選手を目指している練習生のような位置づけですので、給料も非常に低く設定されています。
プロ野球の2軍・育成選手の生活
プロ野球の2軍でプレーしている選手といっても、その境遇はさまざまです。
若手にポジションを奪われたベテラン選手が2軍に降格している場合もあれば、最近入団して来た若手選手が1軍昇格を目指して技術を磨いている場合ももちろんあります。
本来は1軍でプレーしている選手が怪我のリハビリで一時的に2軍の試合に出場する場合などもあります。
境遇はさまざまですが、2軍でプレーしている若手の支配下選手や育成選手は基本的に球団の寮に入って生活しています。
寮費は3万円から5万円程度の球団が多く、食事も提供されるため収入の低い若手選手でも生活には困りません。
とはいえ、プロ野球は2軍で何年も結果が残せなければすぐに解雇されてしまう厳しい勝負の世界です。
毎日の練習に必死で取り組み、2軍の試合で活躍して一日も早く1軍に昇格することを目指して日々を過ごしています。
プロ野球で高額の給料を得られるのは1軍選手のみで、その人数は1球団29名しかいません。
1軍の試合に出場することのできない支配下選手は最低年俸440万円、育成選手は最低年俸240万円となっており、好待遇とは言えません。
若手選手たちは球団の寮に入って生活を送り、1軍昇格を目指して毎日必死で戦っています。