パン製造は体力勝負です。スキルアップしながら年収も上げるべき
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投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 3.50
- 仕事内容
- 4.00
- やりがい
- 4.50
- 働きやすさ
- 2.00
- 給料・年収
- 3.50
- 休日・待遇
- 1.00
- 成長・将来性
- 4.00
メッセージ
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パンの製造で、オールスクラッチ製法の店舗は重労働な上に労働時間が長いですが、技術は確実に学べます。
未経験のうちはとにかく経験を積み、パン屋をはしごしながら徐々に年収を上げていくことをお勧めします。
昔は戦場のような戦慄した空気と先輩職人の怒号が特に朝の忙しい時間帯に飛び交い怖かったですが、今は時代の流れもあり、働きやすくはなっていると思われます。
しかし、体力と労働時間(休日も含めて)は覚悟しておいた方が良いです。
もし、重労働がきつい場合には、技術取得は中途半端になりますが、既製品の生地やフィリングを使用しているパン屋もあるので、自分のやりたいことと照らし合わせてよく調べてみると良いと思います。
いずれにしても、パンの焼ける香りに包まれながら仕事ができ、パンが本当に好きであればやりがいのある良い仕事だと思います。
仕事内容
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各ポジションに分かれて作業をするパターンと、1人で仕込みから焼成まで行うパターンがあります。(仕込み→分割→成型→発酵→焼成)
既製品の生地の場合は、成型からになります。仕込みは経験が必要なので、おそらく未経験のうちは、分割か成型からになります。
成型は、分割したパン生地を出来上がりのパンの形にしていく作業です。
フランスパンは細長く成型し、食パンであれば丸くして食パン型に入れていきます。
そして、成型したパン生地は、発酵させ、焼成します。
ちなみに、仕込みであれば、パン生地の材料をミキサーと呼ばれる捏ねる機械に投入し、パン生地の状態を見ながら、捏ねていきます。
なるには
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資格は必要ないです。なぜそのお店を選んだのかということをはっきりと面接で答えられれば、やる気と人柄が大きな判断材料だと思います。
私の場合は、よく行く自分の好きなパン屋で働きました。珍しい素材の組み合わせで海外的なパンが多かったことが魅力に感じましたので、面接はその想いを伝えました。
やりがい
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パンのクオリティを一定に保つことが、大切になります。
毎日、焼きあがったパンを観察し、その日の気温や湿度を感じてコントロールできるようになればやりがいもひとしおです。
繁忙期は冬場なので、チームで乗り越える達成感は毎年感じられます。
1人で一貫して作業する場合でも、仕事の先にいる購入してくださるお客様とコミュニケーションを取ることで、どのようなパンが求められているのか知り、「ありがとう」や「美味しかったからまた買いに来た」などうれしい言葉をいただけるときには、やっていてよかったと感じます。
つらいこと
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腰痛、腱鞘炎、足のむくみ、小麦アレルギーは職業病なので覚悟が必要です。火傷もします。冷え性の人、寒暖差に弱い人は、本当に気を付けてください。クロワッサンなど冷やしたまま扱う生地は冷蔵庫内での作業になる場合もありますし、そうかと思えば窯で熱中症になることもあります。
向いてる人
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体力に自信がある人、これが必須の条件です。
勤務は早朝~、夜勤~などもあるので、冬は極寒、夏は窯付近は灼熱となります。よって、健康の維持と体力に自信がないと継続が難しいです。
しかし、体力にさえ自信があれば、未経験でも継続すればそれなりに上達できる職だと思います。
パンが好きであれば、面白い仕事です。いろんなパン屋さんめぐりをしながら、発見もありますし、同僚からの新しい情報ももらうなど楽しいです。
志望理由
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元々パンが好きだったという単純な理由ですが、焼き立ての香ばしいパンに毎日関われることは本当にうれしかったです。毎回、味見をするので焼き立てパンを食べられるというのも魅力です。
体力面では想像以上でしたが、新しい技術が身についていく成長を肌で感じるられるので、常にモチベーションは維持できました。
働きやすさ
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今は変わっているかもしれないですが、当時は女性は働きにくい業界だと感じました。女性に対する偏見(男尊女卑のような風潮)があり、嫌な思いをすることも正直ありました。
しかし、女性の職人が長く活躍している店舗であれば女性に対するライフスタイルへの理解があって良いと思います。また、生理で体がしんどい時にもフォローがあると思います。
給料・年収
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私の場合は、未経験で27歳の時からパン製造に就きました。その際は、額面で19万でした。そのあと経験を積み、3回転職し店舗を変えて、徐々に給料交渉をしていきました。
最終的に、仕込みから焼成まで一通りできるようになり、額面で35万で転職できました。
休みは週休2日でしたが、仕込みで半日出勤もありましたので、その限りではありませんでした。また、労働時間も残業が当たり前でしたので、早朝から深夜までということはざらにありました。(残業代はでました)
休日・待遇
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それなりの企業が運営しているパン屋であれば、問題ないと思います。個人店は休日や福利厚生などが整っていないことが多いので、事前に確認した方が良いです。
早朝勤務で夕方までに終わるシフトであれば、仕事後に出かけることも可能ですし、シフト制で平日休みであれば混雑は避けられるので、メリットと言えます。
就職・転職
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店舗によってバラツキがあるのは、勤務時間や、ホールと製造の行き来はあるのか、繁忙期、生地の種類、初めて任されるポジションなどですので、面接で確認すると良いと思います。
面接で聞かれることは、なぜそのお店で働きたいと思うのかと、お店に入ってからどのようなことにチャンレンジしたいか、将来の計画なども聞かれました。
恋愛・結婚
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多くは同業界で結婚するパターンが多いです。私は別業界の方と結婚しましたが、シェフと結婚し、お店をオープンした人もいます。結婚後、体力次第では継続も可能と思います。仕込みは体力がいるのできついかもしれませんが、分割や成型のポジション、販売にまわるのも道です。
成長・将来性
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美味しいパンを作る職人が不足しているので、今後の業界の伸びしろはあると思います。
人材不足や働き方改革で、既製品の生地やフィリングを使用している店舗が大幅に増えて、しかしパンの品質は落ちていると感じます。
本当に美味しいパンを求める層に本物を届けられる職人の店舗は今後も伸びていくのではないでしょうか。



































































