自動車ディーラーの販売員は新卒に向いていません

自動車ディーラーの営業は、ある程度、社会人経験が無いと務まりません。

新卒で入社すると、お客様が九割以上、年上なので、会話が続きません。

また、知識が未熟な新卒よりもベテラン販売員のほうが安心感ありますよね。

そのため、自身の無力感に絶望します。

車屋の営業は、渋谷で女の子をナンパして成功した経験のある、社交性スキルの高い人なら新卒でもやって行けそうですが、そうでないなら止めておいたほうがいいです。

なお、40人いた自分の同期は、5年以内に一人残して退職しています。

出社すると、展示車の拭き掃除から始まります。

新卒は下っ端なのでトイレ掃除もあります。

女子社員は、店長へのお茶汲み。およびコーヒードリップの準備。

ラジオ体操の後、朝礼。

車庫証明と、納税証明書取得のために外回り。

お客様の車検や点検の車の引き取りと納車。

車検、点検の入庫の電話アポイント。

新卒は電話対応もあります。主にクレーム処理。

販売に割ける時間は、平日はほぼ無し。

販売は主に土日祝祭日です。

お客様アンケートを元に電話ヒアリングして感触を掴み、手応えのあるお客様宅に訪問します。

新車が売れた時は、達成感がありました。

しかし、それ以外が、とにかく辛かった。

あまり評判の良く無いディーラーだったので、毎日クレーム処理の連続で精神的に追い詰められます。

名も知らぬ辞めていった先輩方のやらかした失敗について、ネチネチと責められ、罵倒され、何一つ言い返せない虚しさ。

事務手続きミスで連絡（書類）が届かず、費用を肩代わりする羽目になり、しかも会社からは支払って貰えない。

会社のミスなのに、運悪く電話を受けてしまっただけで、何故か自腹を切る羽目になる。魅力なんて、あるんですかね？

先輩からの暴力は辛かったですね。

あと、ガン保険の自爆営業。

自分で契約して、保険キャンペーンが終わったら全て解約するので、無駄な出費が多いです。

下取り査定の金額を間違えて、全額給料から引かれて、数ヶ月給料無かった期間もありました。

他業種の販売員を数年勤めた経験のある方なら向いていると思います。

先輩から言われたのは、女性を口説くのが得意な男は、車も売れる、らしいです。

車を売るのに、車のスペックなどの知識は不用です。カタログに全て書いてありますので。