臨床検査技師は将来性のある魅力的な仕事
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投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 3.50
- 仕事内容
- 3.50
- やりがい
- 4.00
- 働きやすさ
- 4.00
- 給料・年収
- 4.00
- 休日・待遇
- 4.00
- 成長・将来性
- 3.50
- メッセージ
-
臨床検査技師は、医師の指示の下で、検体検査、生理機能検査、超音波検査などを行う医療専門職です。
活躍の場も、病院・クリニック・健診センター・検査センターの他、知識や技術を生かせる治験メーカーでの治験コーディネーター、医療機器メーカーでのインストラクターや営業職など多岐にわたります。
臨床検査技師は、医療専門職の中では少し地道な仕事かも知れませんが、患者さんや医師との重要な橋渡し役として不可欠です。
また、最近は、タスクシェアの動きから、臨床検査技師が関われる業務も増えています。
臨床検査技師になる道のりは大変ですが、将来性のある魅力的な仕事です。
- 仕事内容
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東北地方の病院に勤務をしています。
病院の規模は150床ほどで、比較的小規模になると思います。
私は、臨床検査部門の管理者として勤務をしています。
臨床検査技師は3名ほどと少人数の環境です。
検査分野を問わず幅広く行うことが求められるため、検体検査、生理機能検査、超音波検査という検査全般を行っています。
また、外来採血の補助に入ることもあります。
その他、管理者として、院内感染対策委員会のリーダーとしての仕事も兼務しています。
毎週、病棟患者さんから検出された細菌の動向をレポートにしたり、病棟内の院内感染対策が実践されているかをチェックするラウンド業務などを行っています。
- なるには
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臨床検査技師を養成する専門学校または大学へ進学し、専門学校は3年間、大学は4年間勉強をします。
勉強する分野は臨床検査学の他に医学や看護学の基礎的なものにも及びます。
いずれも、臨床の現場では、臨床検査分野だけでなく医学的知識を持ち合わせていなければ得られたデータを自分で考えることが出来ませんし、患者さんと接する検査では介助を必要とする患者さんも多く、看護学の知識と手技が不可欠だからです。
学校生活は、実習やレポートが多く、大変だと思います。
更に、臨床検査技師国家試験に合格しなければなりません。
そのためには、1年生前期から、すでに国家試験対策は始まっているという気持ちで、毎日の講義と実習に臨むことが必要です。
- やりがい
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臨床検査技師として、検査データについて先生方とディスカッション・コンサルテーションしたり、時には更に追加が有効と思われる検査などを提案したりすることで、患者さんへの貢献を実感することが出来ます。
また、小規模の検査部門では幅広く検査が求められるため、生理機能検査を通して患者さんとふれ合う毎日です。
患者さんとのたわいもない世間話、時には、患者さんが先生方に遠慮して相談出来ないことを話されたりもします。
そのような時に、患者さんの了解の下で先生方へ患者さんの相談事を代わってお話したりする事もあります。
臨床検査技師は、検査のことはもとより、様々な医療の場面で、患者さん・先生方との橋渡し役になることが多々あり、そうした事が毎日のやりがいにつながっています。
- 向いてる人
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地道にこつこつと仕事をするのが好きな人、臨床検査は日々進歩しているため、勉強することが好きな人が向いています。
向上心がないと大変だと思います。
また、患者さんと接する検査も多く、コミュニケーションが取れる人が望まれます。
最後に、チームワークつまり協調性のある人が欠かせません。
- 給料・年収
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48歳、男性、臨床検査技師歴21年、検査部門の管理者としての立場でお話をしますと、月収は約28万円、手取りは約21万円、年収は約440万円です。
その他に、病院やクリニックによりまちまちだと思いますが、臨床検査技師としての資格手当、通勤手当、時間外手当、アパートなどを借りている方は住宅手当などがつく場合があります。
月収は、臨床検査技師としての実務経験や病院・クリニックなど各施設での規定、また、地域によっても多少の差はあります。
- 成長・将来性
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成長していけるかどうかは、自分次第というのが本音です。
施設によって、教育に積極的な所とそうでない所もあります。
そのため、興味や関心を持ったら、積極的に外部の研修会や学会に参加して自ら多くの知識や技術を吸収することが欠かせません。
臨床検査技師の仕事は、ここ最近、タスクシェアと言って、従来は医師や看護師の業務であったものを臨床検査技師にも条件つきで認めるという流れが加速してきています。
その意味で、臨床検査技師の活躍の場は広がっていくのは間違いありません。