助産師は生命の誕生に携われる感動と、緊張感が絶え間ない天職となるお仕事

投稿者プロフィール

助産師 N.mikakoさん

40代前半(就労時) 女性経験:3年2ヶ月 大阪府

退職済み / 正社員

投稿者の仕事満足度

総合満足度
5.00
仕事内容
5.00
やりがい
5.00
働きやすさ
4.50
給料・年収
4.00
休日・待遇
4.50
成長・将来性
5.00
メッセージ

助産師は一般的には「赤ちゃんの誕生に携われるお仕事」のイメージですが、それだけではありません。

妊婦さんが「出産までどのように過ごしたら、赤ちゃんを無事に出産出来るのか。」「出産後、赤ちゃんのお世話はどうしたら良いのか。」など妊娠してから、出産後までと幅広い分野に関わるお仕事です。

その分責任も重大であり、日々自分自身との葛藤に苦しむことも多々あります。

働く場所にもよりますが、健康に元気に生まれてくる赤ちゃんを見れる場所もあれば、小さく生まれてくる赤ちゃん、または残念ながら亡くなってしまった赤ちゃんなどを見る場面などもあります。

とても大変なお仕事ですが、やりがいがあり、自分自身が日々成長できる天職になるお仕事なのでぜひ、挑戦してもらえたら嬉しいです。

仕事内容

私は、大阪府にある総合周産期母子医療センターの1つである高槻病院の産科で1年、MFICU(母体胎児集中治療室)で2年2カ月勤務しました。

高槻病院は、39床の産科病棟と6床のMFICU、院内助産センターもあり、勤務しているスタッフもすべて助産師。

先輩助産師も多く、助産師としてさまざまな分野を学ぶことが出来る病院です。

通常の正常分娩からハイリスク分娩までを受け入れているので、日夜問わず搬送されてくる妊婦さんも多く、病棟内にある産科専用の手術室で緊急の手術なども多くあります。

一般的なお産の介助から、手術の機械出しや看護、手術前後の看護、NICU(新生児集中治療室)との連携など多岐にわたり経験させていただきました。

なるには

私は最初から助産師になりたかった訳でないので、看護学校で3年間学び、看護師資格を取得。

看護師として10年近く働きました。

その後、青年海外協力隊で看護師として2年間ウズベキスタン共和国の病院で活動し、帰国後大学に編入学。

2年間学んだあと、助産師と保健師の資格をしました。

資格取得については、学校で普通に学び、国家試験も過去問題をしっかり勉強すれば決して難しくはありません。

やりがい

私が働いていた病院は総合周産期母子医療センターだったので、正常分娩からハイリスク分娩までに携わり、幅広い知識と技術を学ぶことが出来ました。

スタッフも多くすべて助産師なので、さまざまなお産も見ることができ、知識や技術を存分に学べます。

年数を重ねても日々葛藤しながらのお仕事ですが、先輩助産師と話し合いながら、常に自分自身も向上していける、とてもやりがいのある素敵なお仕事だと思います。

つらいこと

勤務する病院にもよりますが、私が勤めた高槻病院は、総合周産期母子医療センターなので、正常分娩からハイリスク分娩までに携わっていました。

イメージ通り正常で元気な赤ちゃんが産まれてくる出産も体験できれば、とても小さく産まれてくる赤ちゃんの出産、そして残念ながら亡くなってしまう赤ちゃんの出産までさまざまな症例に遭遇しました。

そのため、サポートする助産師も精神的に少し大変になってしまう面も多々あります。

先輩助産師と話し合ったり、思い詰めずに仕事以外でうまくリフレッシュする能力も必要になってきます。

向いてる人

常に人と関わる仕事なので「人に興味がある人」「責任感がある人」「生命の誕生に興味がある人」が向いていると思います。

赤ちゃんが好きじゃないと向いていないと考える人も多いかもしれませんが、助産師の仕事をしていると自然に赤ちゃんが好きになっていくので、そこは問題はないと思います。

志望理由

私はもともと助産師になりたかった訳ではなく、看護師として10年近く勤務しているうちに死生観について深く考えるようになり、海外の医療に興味を抱くようになりました。

医療が進んでいない国では、人はどのように最後を迎えているのか…。

その思いから、青年海外協力隊へ応募し、看護師としてウズベキスタン共和国へ。

2年間の活動の中で、さらに勉強したくなり、帰国後は大学へ編入学しました。

医療が進んでいない国で亡くなっているたくさんの小さな命のために少しでも役に立てればと思い、助産師と保健師資格を取得。

助産師として3年勤務後、将来的にはMSF(国境なき医師団)などで働きたいなと思っていた矢先、縁があり、海外に嫁ぐことになってしまいました。

看護師も助産師もどちらもやりがいがあり、私にとっては大好きな仕事です。

働きやすさ

産科(院内助産センターも含む)・MFICU(母児胎児集中治療室)病棟のスタッフはすべて助産師で約80名います。

入職時は3年目のスタッフが1年目のスタッフを主に教育するというPNS制度があり、仕事面から精神面までしっかりサポートしてくれます。

人数が多いので人によってさまざまではありますが、人間関係は比較的良く、協力的で働きやすかったです。

給料・年収

私は看護師経験が10年以上あっての入職でしたが、経験を考慮してのお給料をいただいていました。

8時半から17時までと16時半から翌朝9時までの2交代制で、夜勤が通常月に4~5回。

住宅手当の支給もあり、給与は月に約30万円、年に2回ボーナスがあり、年収は約500万円弱でした。

休日・待遇

入職1年目はなかなか希望休を申請しづらいですが、基本毎月1~2日程度希望休を申請できます。

スタッフの人数が多いため、他の人と希望休が重ならないように配慮しながら、年に1回1週間程度の長期休暇も申請できます。

有給休暇をすべて消化することは難しいですが、半分くらいは消化できます。

就職・転職

助産師の就職先の選択は、「どんな助産師になりたいか」「教育体制が整っているか」などが重要になってくると思います。

ただ、はじめはどんな助産師になりたいか漠然としていて思い描けない人も多いと思います。

そんな時は、できるだけ大きな病院で教育体制が整っている環境の病院を選択することをオススメします。

教育体制が整った病院で助産師として勤務し、さまざまな先輩助産師を見ることで自分の思い描く助産師像ができ、その後はどんな道を選んでも恥ずかしくない助産師として歩んでいけると思います。

恋愛・結婚

同業者と恋愛・結婚している人もいますが、人によってさまざまです。

結婚後も継続して働いている人が多く、出産後も産休以外は託児所に子供を預けて働いている人が多いです。

出産後は、病院によっては働き方を変えられる(日勤のみで夜勤なし、パート制など)病院もあります。

成長・将来性

助産師の仕事は、生命の誕生に携わるお仕事なので、日々感動と緊張の連続。

同じお産はないので、ベテランの助産師でも日々葛藤しながら働いています。

そんな精神的にも大変なお仕事ですが、「赤ちゃんや家族と一緒に感動を味わいたい!」「出産した産婦さんや家族が満足できる出産を!」と日々追及し続ける、天職になるお仕事だと思います。

助産師は日々成長でき、開業もできる職業なので将来性はとてもある職業だと思います。

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