「タイト」とは

「タイトなスケジュールです」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

今回はこの「タイト」のもつ意味について説明します。





「タイト」の意味

タイトとは英語で、「きつい」「詰まって隙間のない」という意味を持つ「tight」という言葉がもとになっています。

体にぴったりそったスカートをタイトスカートと言ったり、目の詰まった布を表すことから、空気が通らないようなすき間がない、きつい状態をタイトといいます。

物質的にきつい状態以外にも、予定がぎっしり詰まっていることや、予算がギリギリの状態など、余裕がなくてきつい状態のことも、タイトといいます。

「タイト」を使うシチュエーションと使用例

ビジネスの現場で一番使われるのは「今月はタイトなスケジュールです」という言い方でしょう。

予定表に予定がぎっしり詰まっていると言うことを伝えたいときに「スケジュールがタイト」と言います。

たとえばスケジュール調整の時など、

「次の打ち合わせの日程ですが、来週あたりはいかがですか?」
「申し訳ありません、来週はスケジュールがタイトになってしまいましたので、再来週でお願いできますか?」

というように使います。

「タイト」と「ハード」の違い

仕事が忙しい時はこのように「タイト」と言う言葉を使いますが、「仕事がハードです」という表現もよく聞きます。

では、ハードとタイトはどう違うのでしょうか。

ハードという言葉を使う時はどちらかというと身体的に、精神的に大変、という意味合いがあります。

精神的にプレッシャーがかかる仕事であったり、引っ越し屋さんのように、階段を行ったり来たり荷物を運ぶ仕事はハードです。

一方でスケジュールが「タイト」な場合は、ぎりぎりで余裕がなくて大変、という意味合いで使います。

実際忙しいわけですから、タイトな仕事はハードな仕事になりがちです。

例えば一日に何件も引っ越しの予定が入っている引っ越し屋さんは、時間にゆとりがないのでタイトであり、短時間内に重労働をしなければならならず、休みもゆっくりとれないのでよりハードな仕事になります。

そんな時は「最近仕事はどうですか?」「仕事がタイトなので毎日ハードで疲れ気味です」というように両方の言葉を使うと、とても忙しくて肉体的にも精神的にも大変という意味合いが強くなります。

スケジュールが詰まっていでも無理なくこなせていれば、そんなに大変ではないということもあります。

つまり「タイト」と感じる仕事量は人によっても違うので、「タイトなスケジュールです」という場合はその人のキャパシティーのギリギリのスケジュールを「タイト」と表現することになります。

「タイト化」とは

スケジュール以外でもタイトという言葉を使うことがあります。ニュースなどで「タイト化」という言葉を聞いたことはありませんか。

このような時に使われるタイトの意味は経済的に厳しい、商品などが不足するといった意味合いがあります。つまりタイト化というのは、なにかが要因となって状況が厳しくなるという意味があります。

「原油先物の上昇により供給がタイト化しています」という場合は、原油の先物価格が上がることにより、原油の供給が不足傾向になっているということになります。

「トランプ大統領就任後、アメリカでは労働市場がタイト化の傾向に」というニュースがありました。

労働市場がタイト化するというのは、会社側にとっては人手不足で厳しい、という状況を表します。

つまり、大統領就任後、労働市場においては人手不足傾向になっている、という意味になります。

このようにニュースで使われるタイトという言葉は、より客観的に数値に基づいているといえるでしょう。

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この記事のまとめ

「タイト」とはスケジュールに関してよく使われる言葉で、予定がつまっていてゆとりがないという意味です。

また経済的に厳しい状態、不足している状態の時にもよく用いられます。

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