「そもそも論」とは

「そもそも論」は副詞「そもそも」に「論」を付けた造語です。

ここでは、言葉の原義を踏まえ、「そもそも論」がどういう意味なのか、どんなシチュエーションで使用されるのかを見て行きましょう。





そもそも論とは

実用日本語表現辞典を見ると、「物事を原初に立ち返って論じること、さかのぼって必要性や存在意義などを問うことなどを意味する表現」とあります。

ところが同辞典ではさらに次のように続きます。

「『どのようにするか』を議論しているときに『そもそも、どうしてそれが必要か』という問いを蒸し返すようなあり方」と。

少なくとも、この文章を読む限り、この言葉が使われる時、議論はあまり好ましい方向に向かっていないことが何となくわかります。

そこで、具体例からこの言葉をさらに深掘りしてみましょう。

「そもそも論」が用いられる具体例

「そもそも論」が論じられているシチュエーションは、問題に直面しているということが前提としてあります。

たとえば、あなたがある人と意見の対立があったとします。激しく意見がちがうものの、和解しなければらちがあきません。

ここで現在発生している問題は「意見が対立していること」です。この問題を解決するため、即時の対応としては、「和解する点を見いだす」ことです。

「そもそも論」を使うとどうなるかを見てみましょう。

問題の根幹が何かが明らかになる

どうして対立が生まれたか、当事者では冷静に振り返れない出来事も、「そもそも論」で起源をたどることによって、事の起こりを解明することができます。

問題点がすり替わるおそれがある

「そもそも論」で原因を追及した結果、問題解決のためのアプローチが全く別のものになることもあります。

当事者は自分の正当性を主張したいあまり、事の起こりを自分に有利なように位置付ける可能性もありますし、論点がすり替わる可能性もあるからです。

「そもそも論」を使った会話の例 その1

A「これってそもそも必要なんだっけ?」
B「締切が迫っている今、そんなそもそも論を、ここで議論しても仕方がない」

この会話には、バックグラウンドとして、すでに問題が解決されているのにも関わらず、そのことをまた蒸し返して話題に持ち出している様子があります。

「そもそも論」を使った会話の例 その2

「そもそも論で、何が論点だったかわからなくなった」

問題を解決するためにそれまで培ってきたものが「そもそも論」を持ち出すとリセットされてしまった上、何が問題だったのかもわからなくなってしまったようです。

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「そもそも論」が持ち出されたら

このように「そもそも論」が交わされるとき、気をつけておかなければならないのは、問題の本質が分からなくなってしまうことです。

解決しなければならない問題が何かを見失わなければ、「そもそも論」を戦わすことは、多角的な解決方法を探ることになるので、むしろ非常に良いことといえるでしょう。

しかしながら、「そもそも論」で問題を振り返ることは時間もかかりますし、可及的速やかに解決策を講じなければならない場合は、用いるような手法ではありません。

ましてや問題点をすり替える意図が見える場合には、「そもそも論」を交わすべきではないでしょう。

この記事のまとめ

このように「そもそも論」が交わされるとき、気をつけておかなければならないのは、問題の本質がわからなくなってしまうことです。

立ち位置を間違えると、見えてくる景色は全く変わってきます。「そもそも論」が交わされるとき、見えている景色=問題がすり替わっていないかを意識しましょう。

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