「オリエン」とは
「オリエン」は「オリエンテーション」の略称です。英語での表記はorientationですが、ビジネス用語ではこの言葉が特別な意味を持っています。
「オリエン」とは
研究社新英和中辞典によると、英語のorientationの意味は、第一義に「(新しい環境・考え方などに対する)適応、順応」のほか「(新入生・新入社員などに対する)オリエンテーション、方向付け」とあります。
ある現象や状況に対し、うまい日本語が見つからない場合や、外来語を翻訳して当て込んだところ、どうもしっくりこない場合があります。
こうした場合、日本語の便利な点は発音表記を外来語としてそのまま当てはめることができます。
「オリエン」はまさにその典型で、Orientationの発音表記である「オリエンテーション」をさらに略したものなのです。
「オリエン」の意味は?
「オリエン」は特に新入生や新入社員に対して使用される言葉です。
新選国語辞典では次のように説明しています。
「新しい環境などに人を順応させるための教育指導。特に、学校・会社などで、新しく入った者に対し、組織の仕組み・ルール、学習や仕事の進め方などについて説明すること。」
以上から、ビジネスにおいて、「オリエン」を社内的には新人教育や新人教育よりも前段階に位置付けており、それこそ「順応」するため、新人に「方向性を示す場」となっています。
業界によっては特別の意味を持つ言葉でもあります。
例えば広告業界では、「広告主が広告会社に対して、広告計画立案の依頼に先立って基本的な考え方、商品の内容説明、留意点、予算、スケジュールなどを示すこと」とあります。(出典:広告業界用語)
この場合、発注元による条件や希望、意向を伝えるための場として設けられているので、コンペ参加者は必ず出席しなければならない場として設定されています。
さらに建築関係業界で「オリエン」は「敷地における建物の配置方法」(出典:造園カタカナ用語辞典)を意味するようです。
所変われば意味が変わるのも、言葉の面白さですね。
「オリエン」を使った会話例
「入社式後にオリエンテーションが行われます。」
新しく社員が入社すると開かれるオリエンテーションでは、一般的に企業理念や方針などが伝達されます。実務を学ぶ前に会社の本質を知ることで非常に大切な機会です。
「そのコンペに参加するにはオリエンへの出席が必須だ。」
コマーシャルを打ちたい商品の詳細や、どう売りたいかの戦略など、広告主からの要望や意向などが伝えられる場ですから、これに出席しないとコンペを辞退するにも等しいと位置付けられているようです。
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この記事のまとめ
「オリエン」は「オリエンテーション」の略で、「社内の教育指導を行うもの」と、「社外向けの企画立案を募るルールを伝達するもの」の2つの意味があることがわかりました。
未知のカタカナ略語に出会ったら、まずは調べましょう。手を尽くしても分からない場合は、思い切って質問してみましょう。
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