元請けとは

「元請け」という言葉をご存じでしょうか。

多くの方が聞いたことがあっても、その内容は気にしないものといえます。ここで元請けについてご紹介していきます。





元請けや下請けの違い

元請けというのは、ビジネスにおいて普通に使われています。一番身近なのが、建設業界ではないでしょうか。

顧客と直接工事の契約を結ぶのが元請けです。

しかし、実際に工事を請け負うのは元請けから依頼された別の業者になるケースもあります。

この業者のことを下請けといいます。下請けがさらにその仕事を別の業者に依頼する場合は、孫請けと呼ばれます。

建設業界では発注する契約者との信頼を裏切るため、下請けに一括丸投げするのは違法ですが、施工計画や工程管理、下請けの指導監督などを実施すれば違法にはなりません。

それでもトラブルにならないかというと、そうでもありません。

元請けから下請けへ依頼する際のトラブル

発注者の顧客は元請けと契約をしており、下請けとは直接契約しているわけではありません。下請けは元請けが依頼主であり、孫請けは下請けが依頼主となります。

下請けに何かを依頼すると、別料金を加算される恐れがあります。

また、元請け側は、顧客と契約した見積もり額で利益を出さないといけません。

元請けは実際の見積もり額よりも少ない金額で下請けに工事の発注をします。

さらに孫請けがいれば、下請けに掲示された見積もり額よりも少なくなります。

それぞれが利益を出していくには、発注者の顧客が契約した金額よりも相当少ない予算で工事されることになります。

下請けや孫請けは少ない予算内で工事するので、手抜き工事などの欠陥が出来上がってしまいます。

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責任も曖昧になりやすい

下請けが労働災害(ケガのこと:事故などを含む)を発生させると、責任の所在が曖昧になりやすくなります。

下請けは労働災害の責任を元請けに損害賠償という形で請求することもあります。孫請けになるとさらにややこしくなります。

この記事のまとめ

このように、仕事を発注する場合は、元請けに直接手掛けてもらうようにしたほうがよいといえるでしょう。

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