公共職業安定所とは

「ハローワーク」という愛称で呼ばれることが多い「公共職業安定所」(職安)。

「どんなサービスを受けられるのか、よく分からない」と思っている人が少なくないかもしれません。

実は、公共職業安定所は、就職情報サイトでは得にくい情報やサービスを提供するところなのです。





公共職業安定所とは

公共職業安定所とは、主に、仕事の紹介、技術・資格などを身に付けるためのサポート、失業手当についての手続きなどを無料で行う国の機関で、全国各地に550カ所以上あります。

中には、利用者を特定の層に絞った「特化型公共職業安定所」もあります。

たとえば、

・大学・高専・専修学校などの学生や、これらの学校の既卒者を対象にした『新卒応援ハローワーク』
・45歳ぐらいまでの正社員就職希望者用の『わかものハローワーク』
・子育てをしながら就職を目指す母親向け『マザーズハローワーク』

などです。

いずれの特化型公共職業安定所も、それぞれの利用者に適した求人情報や就職・転職サポートサービスなどを充実させています。

公共職業安定所で利用できる主なサービス

サービスを利用するには、まず、最寄りの公共職業安定所で「求職申込み」を行う必要があります。

【サービス1】仕事の紹介

公共職業安定所の窓口で相談しながら求人を探したり、所内の「求人情報検索システム」を自分で使ったりして、希望に合った求人を見つけます。

求人情報は、公共職業安定所のホームページ「ハローワークインターネットサービス」でも検索可能です。

具体的な応募先が決まったら、紹介状が発行されます。

なお、公共職業安定所による仕事の紹介には、就職情報サイトではあまり見られない以下のような特長があります。

<特長(1)求人件数が多い>
就職情報サイトでは、求人申込みは有料ですが、公共職業安定所は無料。

それだけ、公共職業安定所に求人が集まりやすくなっています。

さらに、全国の公共職業安定所はネットワークで結ばれ、全ての求人情報が集約されるため、求人件数は、一般の就職情報サイトよりも多くなりがちです。

大量の求人情報の中から、その人に合った仕事を紹介してくれるわけです。

<特長(2)「地元の求人」を紹介>
基本的に、それぞれの公共職業安定所は、その地域の求人を中心に紹介します。

<特長(3)相談員が個別に対応>
公共職業安定所の相談員は、個々の利用者の希望に応じ、仕事探しを手伝います。

適性検査などを行ったり、地域の求人事情や求人企業の特徴を踏まえたりして仕事選びのアドバイスをしてくれます。

また、障害者向けの相談窓口も用意されています。

公共職業安定所によっては、郷里に戻って働く「Uターン」・郷里ではない地域で働く「Iターン」就職・転職希望者向け窓口もあり、専門の相談員が対応します。

<特長(4)「就職・転職お役立ち」セミナーなどもあり>
面接の受け方などの各種セミナーや、履歴書や職務経歴書の書き方指導・添削などで、仕事を紹介した後も就職・転職にいたるまでサポートします。

【サービス2】技術・資格などを身に付けるためのサポート

希望する仕事に就くために必要な技術・資格がある場合、それらを身に付けられる公的職業訓練を紹介するなど、相談に応じます。

公的職業訓練の分野は、事務、IT関連、建築、介護、デザインなど幅広く、基本的に無料で受講できます。

【サービス3】失業手当(基本手当)についての手続き

失業時に支払われる失業手当は、所定の手続きを経なければ受け取れません。

公共職業安定所では、「求職申込み」、「離職票」提出から、失業手当の支給まで、一連の必要な手続きを行っています。

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利用する際の注意点

いろいろな良い点がある公共職業安定所ですが、利用する際には注意が必要です。

事前準備は必須

公共職業安定所は混雑しがち。

はじめて利用する際、事前に「ハローワークインターネットサービス」で「求職情報仮登録」をしておくと、「求職申込み」が早くすみます。

また、相談員に尋ねたい質問をまとめておけば、効率的に時間を使えます。

「ブラック求人」に要注意

求人件数が多いだけ、優良な企業にも、怪しい企業にも出会う確率が高まります。

怪しい企業から身を守るためには、雇用契約を交わす前に、雇用契約書などを書面で受け取り、納得ができるものか確認することが大事。

不安を感じたら、相談員に必ず相談しましょう。

この記事のまとめ

公共職業安定所は、仕事探しからスキルアップ、失業手当を受け取るための手続きなどを無料で提供する国の機関。

その数は550を超えており、全国各地にある身近な存在といえます。

特徴をよく知り、就職・転職活動にフル活用しましょう。

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