「腰巾着」とは
他者に対する評価を含んだ言葉ですが、一体どういうものなのか、「腰巾着」について見て行きましょう。
「腰巾着」の意味は
「腰巾着」とはそもそも、「金銭や守り札、薬その他の小物を入れ、腰に下げて携行する巾着」(小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)より)とあります。
その意味から点じて、「腰巾着」とは、ビジネスの世界で地位の高い人に始終くっついて、ご機嫌を取ったり喜んで言いなりになるような人をさげすんだり卑しんだりする言葉です。
悪口なので、大っぴらに口にするのは控えたいものです。
「腰巾着」の類語は?
このように人を揶揄(皮肉を言ってからかう言葉)する言葉には、似たような言葉があります。
「たいこもち」がそれです。幇間(ほうかん)とも言います。新明解では辛辣(しんらつ)な言葉が続きます。
「他人が喜ぶようなことや心にもないお世辞を言って自分の立場を有利にしつつ世の中をうまく渡る心の卑しい者の意」
ちょっとひどすぎる表現ですが、権力に取り入る人間は人の目にはよこしまに映るようです。
「ごますり」もまた、他人におべっかを使って自分の利益を図ろうとする人のことです。英語ではApple polisher(リンゴを磨く人)というらしいです。
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「腰巾着」を使った具体的な会話
「腰巾着」は非常に手厳しい言葉ではありますが、一部自分のやっかみも含むのが悪口というものです。さっそく具体例をみてみましょう。
「腰巾着」を使った会話例
「あいつは部長の腰巾着だからな。出世するためならなりふり構わずやるだろうよ。」
どうやら会社の複雑な人間関係の中で、出世のために部長に取り入っている同僚を揶揄しているようです。
社内では派閥が出来ていることもあります。出世に近い人間に近づきうまく取り計らってもらおうとする人は山ほどいるものです。
そんな中、うまくビジネスの荒波を切り抜けようとする人の中には相手に取り入ったりすることもあるかもしれません。
それが「卑しい」と人の目には映ってしまうのかも知れませんね。
この記事のまとめ
ビジネスでの出世を優先すると、健全な人間関係が作られず、いつの間にか「腰巾着」になってしまう可能性があります。
言うのもはばかられますが、言われることはよほど辛いかもしれませんので、くれぐれも気をつけたいものです。
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