「ドラスティック」とは

「ドラスティック」あるいは「ドラスチック」は、あまり耳にしたことのない言葉だと感じた方も多いかもしれません。

まず、何語なの? と思いになる方もおられるかもしれませんが、ビジネスで使われる用語の一つなのです。

それでは「ドラスティック」の意味と使い方をここでは見て行きましょう。





「ドラスティック」の意味は

「ドラスティック」は英語で「drastic」と書きます。この単語の意味は以下の通りです。(研究社・新英和辞典より)

1. (手段など)思い切った、徹底的な、抜本的な
2. (治療・変化など)激烈な、猛烈な

この言葉、ギリシャ語で「積極的な」の意味から派生したものです。

「ドラスティック」の類語は?

「猛烈な、激烈な」という意味から、カタカナ英語上、「ドラスティック」の類語として「ラジカル」、(英語での表記はradical)が引き合いに出されます。

どう違うのでしょうか?

英語で「radical」は政治・社会・経済の体制を極端に変えようとすることに対し、「drastic」にはそうした縛りは特に無いようです。

また、英語ではdrasticの類語は紹介されていないものの、radicalの類語として「progressive(進歩的な)」「advanced(高度な)」が紹介されています。

さらに、カタカナ英語では特に使い分けはないようですが、強いて言うなら「ラジカル」は化学反応について使用される言葉でもあることから、「激烈な」や「猛烈な」の意味なら「ラジカル」を使い、「抜本的な」「根本的な」の意味で使うのなら「ドラスティック」で使い分けておくといいかもしれません

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「ドラスティック」を使う時の注意点

いずれにしても「ドラスティック」という言葉は、「根底から物事を覆す激烈な変化」を示すので、中途半端な変化や表層だけの変化に対して使うことには当たりません。

そうすると、価値観までひっくり返るような激烈な変化などそうそう出会うことなどないので、めったやたらに使える言葉ではないと言えます。その点には十分注意が必要です。

その意味からすると、この言葉が使われているシチュエーションは、余程の出来事なのだと類推することができますね。

「ドラスティック」を使った具体的な会話

それではさっそく「ドラスティック」について具体的な使い方を見て行きましょう。

「ドラスティック」を使った会話例1

「我が社は今、ドラスティックな改革が必要なのだ。」

旧態依然とした経営では先細りでじり貧であるという事を上層部は判断しているようですね。

この場合の「ドラスティック」は「抜本的な」や「根本から」という意味で使われているようです。

「ドラスティック」を使った会話例2

「こんなドラスティックなやり方では誰も賛同しないし、ついていけないだろう。」

一体どんなやり方を通そうとしているのでしょうね。「ドラスティックなやり方」はだいたいが実働部隊の賛同を得られないことが多いです。

この場合の「ドラスティック」の意味は「過激な」や「激烈な」になります。

この記事のまとめ

「ドラスティック」の使い方がお分かりいただけたでしょうか。

「根本から物事をくつがえす、過激なこと」について使われるので、それにふさわしい時に使わなければ、「話を盛りすぎる傾向がある」とか「大げさだ」などという指摘を受けかねません。

また、ビジネスシーンでも大きな出来事などで使われることが多いので、担当者レベルの打ち合わせなどで使われるよりも、企業のトップの会見などの発言で使用されることが多いように思われます。

使うこともそうですが、そうした用語に出会えることがあるかないかはビジネスマンとして大きいな体験です。

「言葉を知らない」が許されるのは、社会人1,2年生くらいまでです。「知るは一時の恥」ということわざどおり、分からない用語が出て来たら、その場ですぐに聞くか調べるかして、自分専用のビジネス用語辞書を作成していきましょう。

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