「オーソライズ」とは
ビジネスの世界ではどのような場合に用いられるのか説明します。
「オーソライズ」の意味
オーソライズとは、英語で「権威」とか「権限」といった意味の「authority」の動詞形の「authorize」という言葉が元になっていて、「権威を与える」「許可する」「公認する」という意味があります。
日本語では主に「オーソライズする」という言い方をします。
「オーソライズ」を使うシチュエーションと会話例
ビジネスの世界では公に認可されている商品というのは、お客さんにとっても「この商品は大丈夫」という安心を裏付けるものになります。
そこで「この商品はオーソライズされたものです」といって商品の宣伝をすることがあります。
商品をオーソライズするというのは、具体的にはその商品を公の認証機関を通す作業を行うことになります。
公の認証機関として有名なものに食品の安全の保証するJAS規格があります。
例えば近年注目されている、有機肥料を使用して栽培されたオーガニック食材ですが有機JAS認証されていない畑で生産された農産物は「オーガニック」と呼ぶことはできなないという決まりがあります。
オーガニック野菜とはこのような形で「オーソライズされた野菜」(公に認められた野菜)ということが言えます。
公の認証があるわけではありませんが、多くの人の価値基準に見合う、権威を持ったものとして社会的に認知されているという意味でオーソライズという言葉を使うこともあります。
新聞などのマスコミに掲載されると「オーソライズされた情報」(権威を与えられた情報)として取り扱われたり、文学賞をとった作家が「新世代の文学としてオーソライズされる」(権威を与えられる)と言われることがあります。
賞を取っていない場合でも人気のある売れている作家で、テレビや雑誌にも多く取り上げられている場合「この作家はオーソライズされている」(権威を与えられている)ととらえる場合もあります。
この場合は主観的な判断も混じっているので、人によっては「○○氏は芥川賞を取っていないからオーソライズされているわけではない」と言う人もいます。
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パソコン用語として使う「オーソライズ」
パソコン用語としてもオーソライズという言葉を使用することがあります。
例えばパソコンのソフトウエアなどは不正なルートで安く入手することもできますが、そのようなソフトウエアと区別するために、「このソフトはオーソライズされたものなので安心です」という言い方をします。
自分でソフトウエアをインストールして登録することを「オーソライズ作業をする」というふうにも使われます。
オーソライズドジェネリックとは?
「オーソライズドジェネリック(AG)」という薬があります。
特許が切れた新薬を、同じ有効成分で作り、安く販売している薬がジェネリックですが、効き目は新薬と同じでも、まったく同じものを作ることはできません。
ジェネリックは、新薬と比べてコーティング剤を使用して飲みやすくしたり、添加物加工がなされているなど、細かい点で新薬とまったく同じとはいえないのです
しかし、オーソライズドジェネリックは、新薬の製造会社に特許の使用を許された、つまり「オーソライズされた」ジェネリックのため、成分や製造方法まで同じものを作ることができる薬なのです。
ジェネリックの分野ではこのようにオーソライズされているものといないものでは大きな違いがあります。
この記事のまとめ
オーソライズという言葉は多方面で使われています。
いずれの場合でもオーソライズされることは、公に認知されるということにもつながるので、ビジネスで成果を出すためには大切な要因であることがわかるでしょう。
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