冒険家の種類
さまざまな挑戦をする冒険家たち
冒険家が挑むのは、世界の山、海、川、極地などが中心です。
各フィールドで冒険を成功させるためには、その地形や気候などに関する専門知識、そして技術を要することから、自身の専門領域で冒険を続ける人も少なくありません。
たとえば、日本で最も有名といえる冒険家の植村直己さんは存命中、山を中心に冒険を続けていました。
種類でいえば「登山家であり冒険家である」といえるでしょう。
また、ヨットで単独世界一周を3度経験している白石康次郎さんのように海で冒険をする人は「海洋冒険家」、未開拓の部分が多い洞窟の調査をしながら進む冒険家は「洞窟探検家」や「洞窟潜水探検家」などと呼ばれることがあります。
このほかにも、「極地冒険家」「自転車冒険家」など、さまざまな種類の冒険家たちがいます。
他の職業に就きながら冒険する人も
冒険家は、冒険家としての生活だけで日々を送っている人がいる一方、他の職業に就きながら冒険を続ける生き方を選んでいる人もいます。
この場合、いわゆる一般的な企業勤めの会社員をしながら冒険をするということではなく、冒険に近い職業、たとえばプロのスキープレーヤーであったり登山家であったりと、自然と深く関わるような仕事に就いていることが多いようです。
冒険には多額の資金が必要となるため、アウトドアメーカーなどのスポンサーを付けたり、有名になって本の執筆や講演活動をしない限り生活していくのは大変です。
もしかすると、会社員として働き、お金が貯まったところで冒険に出るという生活をしている人も探せばいるかもしれません。
冒険家は、「この資格や学歴がなければなれない」というものでありません。
ここで挙げてきたような冒険家の種類も、便宜上でそう呼ばれているだけで、大きく「冒険家」として生きている人もいます。
「冒険家」とは、人によってさまざまな捉え方があると考えておくとよいでしょう。