精神保健福祉士のある一日の流れ
私が経験してきた、精神科病院での一日の流れを紹介します。
院内では常にPHSを所持、自分で日々の予定を組んでいくため毎日が同じではありませんが、比較的よくある1日をお伝えしますね。
始業時間から鳴り止まない電話
始業時間開始で朝の会議が始まります。
8人程度の精神保健福祉士がみんな集まっているのはこの瞬間だけで、会議中にもすぐに事務から「ワーカーさんにお電話です」と電話が来ます。
8人全員できちんと会議ができるなんてことはほとんどないのが現状でした。
医師や看護師さんからPHSに電話が来たり、新規の受診相談電話がきたり、日程調整をしていた事業所さんから折り返しがきたりと1日中電話対応をしているといっても過言ではないほどに電話をします。
院内の移動中にも電話をしながらというほどでした。
これは連携、調整と名のつく仕事を担っているためにしょうがないのかもしれません。
その電話対応ありきの1日の流れをご紹介します。
ある1日の仕事内容
■午前
・インテーク面接
・新規の受診電話相談・日程調整
・入院患者さんと面談
■午後
・病棟カンファレンス参加
・入院患者さんと外出同行
■スキマ時間
・退院支援先の住居探しや見学調整
・ケース記録作成
・電話対応
と盛りだくさんです。
インテーク面接 9時〜10時
初めて精神科に受診したい方へ診察前に面談をして、1時間以内に受診した経過や主訴を聞き、まとめて、医師へ伝えるものです。
限られた時間の中で配慮と要約力等とても頭を使う作業です。
受診電話当番 10時〜13時
時に、救急隊や警察からかかってくることもあります。
基本は本人や家族からの相談も多いので、丁寧に話を聞いて、希望する日程で診ることのできる医師を探し相談し日程調整をします。
入院患者さんとの面談 11時〜13時
担当患者は入院だけでも80名いるので、日々面談に追われます。
1時間1人とびっちり話すこともあれば、時に1時間に3人程おこなうこともありました。
病棟カンファレンス参加 13時〜13時30分
入院患者さんの状況の把握や退院支援などの情報交換、連携を目的に病棟カンファレンスに参加します。
入院患者さんと外出同行 13時30分〜16時30分
退院支援をするために、退院後の住居や就労支援事業所の見学、転居にともなう必要品の買い出し、現住居の引っ越し準備、役所同行等など理由は様々です。
こんなことでと思うようなことに同行するのも精神保健福祉士ならではだと思います。
帰院後、不在時の電話の折り返しや、ケース記録作成などを行い17時を迎えます。
1日があっという間
病院で働いている時は、学生時代によくある「まだこんな時間か〜」「時計の針がすすまない」というような現象は起こらず、いつもあっというまに終業時間になってしまっていました。
比較的忙しく働くことに楽しさを感じるタイプではあったので、大変ながらも忙しさや1日があっというまな日々は充実していました。
どれだけこなせるかという自分自身を奮い立たせることが好きな方は、病院勤務が向いているかもしれません。オススメです。
私が働いていた精神科病院ではという1例なので場所によっては違うかもしれません。
それでもやはり病院の患者さんに対して精神保健福祉士は少ない人数の所属となるので自然と忙しさはあるかとおもいます。
ぜひ職場選択の際にご参考になればとおもいます。