精神科病院で精神保健福祉士として働くときはこんな業務が多い
精神保健福祉士は稼働場所によって、かなり仕事内容が変わってきます。
私が経験をした精神科病院での精神保健福祉士が実際どんな業務が多いかお話させて頂きます。
精神科病院は思っている以上に住まいの相談が多い
精神科病院で働くとみえてくるのが入院後に住まいを変えることの多さです。
- 入院して家族関係を見直したら一人暮らしをしたほうがよいということで、ひとり暮らしを始めることになる方
- 障害者グループホームに住んでいたがトラブルを起こしてしまったので違うグループホームに移らなければならない方
- 自宅で家族がもう介護できないので、老人施設へ入る必要がある方
等など理由は様々ですが、入院後に生活環境をアセスメントして違う場所を選択せざる得ない方が多くいます。
そうなると、精神保健福祉士の生活支援として転居の支援が多くなるということです。
実際に精神科病院で働いていた際、入院患者の担当10名の引っ越し支援を同時進行していたこともありました。
転居にも、その方の病状にあった新しい住居の確保、役所などの書類、現住居の退去、等などやることがたくさんです。
1人退院すれば次の入院してくる方も…と途方もない忙しさに目が回っていたことを今でも思い出します。
精神保健福祉士における退院支援委員会
精神科病院で精神保健福祉士が働くのには意味があります。
それは入院患者さんの社会復帰のためです。
昔からの社会問題ともいける長期入院の方を今では退院支援することがすすめられているため、その役割として精神保健福祉士が設置されています。
医療保護入院という家族の同意で入院をしている患者さんに対しては、主治医の先生が決めた時期ごとに、「退院はできないだろうか」「どうしたらできるか」を話しあう委員会を実施することが定められています。
その中心を担うのが精神保健福祉士です。
会議当日の参加だけでなく、書類作成業務や家族や主治医との日程調整などもあります。
医療保護入院をしている方は精神科病院では多いため、その方一人ひとりに委員会を開催するわけですから、調整や会議、その方における退院支援計画を練るとなると結構な時間を費やすので忙しさもあります。
こういった、精神科病院ならではの精神保健福祉士中心の仕事もあります。
もちろんその他にも仕事はたくさんありますが、私が働いてた頃は一時期「引っ越しやさんなのか…」と思うほど転居の話ばかりで、いつも病院の外で患者さんと見学や役所にいっていた日々を思い出します。
これは精神科病院の精神保健福祉士あるあるなのだとおもいます。
精神科病院で働いてみたい方はこんな業務もあるんだなと参考にしていただければと思います。