「リスクヘッジ」とは
今回はこのリスクヘッジについて説明します。
「リスクヘッジ」の意味
危険という意味を表す英語「risk(リスク)」と、防衛策という意味の英語「hedge(ヘッジ)」を組み合わせた言葉です。
つまり危険を防ぐための防止策という意味があります。
「リスクヘッジ」と言う言葉を使うシチュエーションと使用例
ビジネスの世界では、さまざまな形でリスクヘッジが行われています。
資産運用のリスクヘッジ
「資産運用にはリスクヘッジを行いましょう」と投資の世界でよく言われます
資産運用のために株式に投資するときに、全ての資産を一つの会社の株にあててしまうと、株価が下がった時のリスクが大きくなってしまいますよ。
そのようなリスクを回避するために、株式投資の他に先物取引を行うという方法です。
たとえば株式投資にあてる費用と先物取引にあてる費用を半々にして、もし株価が下がっても、逆の動きをする先物取引で得た利潤で補うことができれば、リスクヘッジすることができます。
他にも、さまざまな株を分散して買うなどリスクヘッジをすることによって大きな損害を出さないようにすることができます。
ただし、例えば1社しか株を買っていない人がその株が上がった場合の利益に比べれば、リスクヘッジをした人の利益は少なくなってしまいます。
リスクヘッジとはこのように大きな損もない代わりに大きな利益もなくなるという特徴があります。
一人ひとりの資産運用なら、投資で失敗をしても一人が損害を被ることになりますが、大勢の人を抱えている会社などではよりリスクに対する考え方は慎重にならざるを得ません。
ビジネスでのリスクヘッジ
投資以外でも、ビジネスの現場では何か新しいことを行う際のリスクをあらかじめ推測し、リスクヘッジを行うことは多く行われています。
たとえば大手企業の場合に、海外に大勢で出張をする際は、皆が同じ飛行機に乗らないというリスクヘッジを行う会社もあります。
何かの事情で飛行機が飛ばないということで仕事が滞ってしまうこともありますし、万が一飛行機事故が起きた時の場合に備えてのリスクヘッジです。
たとえば外国と取引をする場合は、為替の変動によるリスクヘッジのためにフォワード取引というものを行うことがあります。
フォワード取引とは、たとえば、外国から物を買うときの円が、現在1ドル100円だったとして、仮に3ヶ月後に円安で120円になってしまっていたら、大きな損をしてしまいます。
そのようなリスクを回避するために、3ヶ月後でも現在の金額で取引ができるように為替予約をすることをいいます。
また社外に情報を公開するためのリスクヘッジも必要です。
「誤った情報を流さないよう情報のリスクヘッジをはかる」ということを行います。
具体的には情報の信ぴょう性をはっきりさせるということを色々な方法で行うことになります。
情報元をきちんと把握することや、その情報が正しいかどうかあらかじめ専門家にチェックを受けるなどを行います。
20代で正社員への就職・転職
日常の中で使われる「リスクヘッジ」
私たちの生活にもリスクヘッジを取り入れている例はたくさんあります。
たとえば結婚した場合、旦那さんだけが働いていて、もし旦那さんの会社が倒産したり、旦那さんが病気になって働けなくなった時のことを考えて、夫婦で共働きをするというのもリスクヘッジの一つです。
このような場合は「夫婦で働かないとリスクヘッジできないからうちは共働きです」というようにいうことがあります。
また私たちが普通に行なっっている保険の加入もリスクヘッジということが言えますし、いざという時のために貯金をしておくこともリスクヘッジということができますね。
また海外旅行に行くときに、全部のお金を一つにまとめずに、カバンや服のポケットなどに分散させたり、一部は旅行者用のトラベラーズチェックに変えておくなどをして、万が一お金を盗まれたときに無一文にならないようにすることもリスクヘッジすることになります。
この記事のまとめ
「リスクヘッジ」とは予測される危険を回避するためにとる方策のことです。
株式投資を始め、ビジネスの現場や私たちの日常でいろいろな形でリスクヘッジは行われています。
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