「プライオリティ」とは
意味も分からずに使っていると、誤用したときに恥ずかしい思いをするのが、このカタカナ英語の怖いところです。
今回は「プライオリティ」の正しい意味と使い方についてお話しします。
「プライオリティ」の意味は
「プライオリティ」は英語「priority」のことで、次のような意味があります。(研究社・新英和辞典より)
1.〔重要度や緊急度により〕優先すること[されていること]
2.優先事項、重要度の高いもの[人]
3.〔時間的に〕早いこと、先行
4.優先[先行]権、優先度[順位]
さらにITの分野では、同時に複数のプログラムを立ち上げ実行している時、その処理時間や処理能力を分配する優先順位のことを、ネットワーク関連では同時にデータの送受信が行われた時、どれを先に送受信するかの順位を決めることを「プライオリティ」ということが多いようです。
(IT用語事典より引用)
どうして「プライオリティ」を使うの?
なぜ日本語で「優先権」と言わずに「プライオリティ」を使うのでしょうか?
一番に挙げられる理由は、やはりビジネスの国際化です。
海外とのやり取りでビジネス英語が使われるようになり、メールなどでも多く目に触れるようになっていることが考えられます。
露骨に「優先権」と断定的に使うよりも、カタカナ英語を発音通りに記載して、意味をはっきり示さないほうが、直接的な表現が多少とも和らげられるという効果があります。
また、論文などでは「同じ言い回しや同じ言葉を段落中に繰り返さないほうが良い」というセオリーがあります。
ビジネスシーンでも「優先権」を主張するにしても、言い換えの言葉を用意しておくことは大切です。
カタカナ英語で「プライオリティ」と表現することで、相手に「優先権」を印象づける効果はありそうです。
国際化が進んだ現在、日本語とカタカナ英語を使ってアピールするというのは手法として有効なのですね。
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「プライオリティ」を使った具体的な会話
それでは、「プライオリティ」はどのように使われるか、具体例を見ていきましょう。
「プライオリティ」を使った会話例1
「これらについてはプライオリティの高いものから順に検討すべきです。」
複数の案件が手元にあり、どれから手を付けて良いものか分からないときにこのような言い方をします。ちなみに「プライオリティ」は「高い、低い」で受けます。
「プライオリティ」を使った会話例2
「本件に関しては我が社にプライオリティがあると考えます。」
コンペティションか何かでしょうか、複数の応募が集中している案件に対して、自分たちに優先権があることを主張する内容です。
この場合「プライオリティ」とした方が「優先権」とするよりも先方には柔らかい表現に感じられるようです。
日本人にはやはり熟語の方が漢字単体の意味も理解できることから強く感じてしまうのかも知れませんね。
この記事のまとめ
「プライオリティ」は使われる業界やシチュエーションによって多少違うものの、おおむね「優先順位」「優先権」という意味で試用されていることがわかりました。
むしろ、現代においては日本語にわざわざ訳すより、「プライオリティ」と言った方が相手にも理解してもらいやすい言葉とも言えます。
ビジネス用語は日々成長し続ける言葉です。今使われている言葉でも、明日は違う意味として使われる可能性もあります。
特にカタカナ英語は、どんな意味で使われているのかを現場の勘で嗅ぎ分ける必要があります。
OJT( On Job Training)での知識の積み重ねこそ、スマートなビジネスマンへのステップであると言えますね。
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