「ジャストアイデア」とは

ビジネスの国際化が進み、ビジネス英語なるカテゴリが存在する昨今。「ジャストアイデア」は、そんな文化を背景に生まれたビジネス用語のひとつです。

今回は「ジャストアイデア」の言葉の意味と使い方についてお話しします。





「ジャストアイデア」の意味は

「ジャストアイデア」は英語、ましてやビジネス英語ではなく、完全な和製英語です。

カタカナ英語なら英語をカタカナの音表記したものなので、外国の方に通用するものの、和製英語は日本人にしか通用しません。

「ジャストアイデア」は「just」(単なる、ちょっとした)と「idea」(アイデア、考え)から「ちょっとしたアイデア、思い付き」を意味します。

英語で正しくこれを表記するとしたら、I have an ideaまたはI have just an ideaとなります。

どうして和製英語を使うの?

ビジネスシーンで和製英語やカタカナ英語が使われるのにはいくつか理由があります。

ひとつは日本語で言うとあまりに直接的で鋭いため、意味が多少なりとも和らいだり、曖昧にできるこれらの言葉を使うというものです。

もうひとつは、単純に英語を使うと体裁がいい、かっこいいということです。

英語圏に長く暮らしていた人が日本語の中に英語をちりばめている様子を見て、多少なりとも羨望を感じたことはないでしょうか。

おそらくスタートはそんなものだったに違いありません。

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「ジャストアイデア」を使った具体的な会話

「ジャストアイデア」はどんなビジネスシーンで使われているでしょうか?

具体例を見てみましょう。

「ジャストアイデア」を使った会話例 その1

「ここでの発言は、ジャストアイデアですのでご了承ください。」

企画会議など、多様な意見が求められるときに「ジャストアイデアですが、」とつけることで、自由な意見を言える雰囲気をかもすことがあります。

このほか、事情が把握できていないときや十分に中身を検討できていないときなどにも使えます。

とりあえず案を出すことが大事な場面で使われる場合は、会議の緊迫感を和らげるよい緩衝材として使われます。

「ジャストアイデア」を使った会話例 その2

「それはジャストアイデアにすぎないね。無理に発言しない方がいい」

会議の席での発言にこのような指摘があったら、「あなたの意見は単なる思い付きだ、それしか言えないのなら黙っていて」と言われているのにも等しいのです。

日本語で直接的に言われるよりは、多少やんわりと聞こえるので不思議です。

この記事のまとめ

「ジャストアイデア」は具体例でご紹介したとおり、へりくだって謙虚な様子を示すことができ、緊迫した席で意見を発するための「ポジティブな言い訳」にもなりえます。

一方、自分にとっての言い訳を、先手を打って言っているような印象を与えてしまうこともあります。

多用すると「いつも思いつきで発言する人」というイメージがついてしまうので気をつけましょう。

正しく意味を理解して、適切に使って行きたいものです。

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