「いっぴ」とは
今回は「いっぴ」の意味と使い方について解説します。
「いっぴ」の意味は
「いっぴ」とは「一日」のことで、「ついたち」とも読み、月の初めを示します。
大辞林には「一日」で「いっぴ」の読みと意味が載っているものの、「新明解国語事典」には記載されていません。
つまりこの言葉はビジネスで使われる独特の用語といえます。
「一日」とあっても、「ついたち」と言うのか、「いっぴ」と言うのか、「ひとひ」と言うのか、「いちじつ」と言うのかによって多少意味が変わってきます。
月の初めであることを示すのなら「ついたち」、「いっぴ」と言い、「一日中、終日」の意味を持たせる場合は「いちじつ」と言ったりするようです。
なぜ「いっぴ」というの?
なぜ「いっぴ」と言うようになったのでしょう?
一説には軍隊用語からきているとの話もあります。
例えば、「7月」の「7」を「しち」ではなく「なな」と発音するのは、「1月」(いちがつ)との取り違えを防ぐためであり、それが商慣習や官公庁など、決して数字を間違えられない環境で独自に使われているうちに一般化したとも考えられます。
いずれにしても、「いっぴ」という読み方の起源はわかりませんが、ビジネスにおける慣例としてそのような読み方をするものだと捉えた方がよいでしょう。
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「いっぴ」を使った具体的な会話
それでは、「いっぴ」はどのようなビジネスシーンで使われるのでしょうか?
「いっぴ」を使った会話例 その1
「四月いっぴで、部署を異動になった。」
春は異動(官公庁などで地位や勤務の配置が変わること)の多い時期。通知書などで張り出されたり、社内メールなどで人事異動が知らされたりすることがあります。
このような場合、日付は便宜上、月初で任命された形がとられます。文書では「4月1日付け」とあるところを、口語(話し言葉)では「ついたちづけ」や「いっぴづけ」と言うのです。
「いっぴ」を使った会話例 その2
「商習慣上、九月いっぴで期が変わるので、帳票の数字はそれに合わせてください」
期が変わるので、帳票の日付を9月1日にそろえてほしいという要望のようです。
帳票類の日付の表記の仕方などでも一定のルールが存在します。
口語で「いっぴ」とはいうものの、公式な席などでは「いっぴ」とは言わないので、あくまでも社内における口語であると思っていてよいでしょう。
この記事のまとめ
ローマ字変換でippiと打つと「一日」と変換されます。
一般的な辞書で載っていない言葉も、パソコンでは変換されるので、意味が分からなかったらすぐに調べることをおすすめします。
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