「NR」とは

会社によって「NR」は部署のホワイトボードなどに成員の指名の横に記載されたりするワードです。意味は何でしょう?

「NR」の意味と使い方を理解していきましょう。





「NR」の意味は

一般的に「NR」は「ノーリターン」(No return)の略語です。

「会社には戻らない」の意で使っているのですが、和製英語ですのでそのまま「NR」だけでは海外では意味が通じないようです。

出先から会社に戻らずに帰宅することを日本語では「直帰」といいます。

こちらには対義語の「直行」があり、意味は「出社せず、そのまま出先に向かうこと」です。

しかし「NR」の対義語はあまり見かけません。

「GS」(Go straight)と記載するところもあるようですが、「NR」ほど一般的ではないようです。

職種や業界別で「NR」の意味は違う?

先ほど申し上げたように、一般的に「NR」は「直帰」と同義ですが、業界や職種によって使い方や意味が変わってきます。

たとえば、社内メールなどを大量に処理する部門などでは、【返信無用】という意味で文末に「このメールはNRでお願いします」と添えたりします。

そのほか、研究職などで、何の反応もないことを「NR」(No reaction)と記載します。

この意味では、営業職でもクライアントとの会合などで良い感触が得られなかった場合、客先の対応を「NR」と評価することがあります。

商品を出荷する部門では、同じNo returnの意味の「NR」でも日本語では「返品不可」となります。

この意味ではオークションなどで「ノークレーム、ノーリターンでお願いします」という文言にお目にかかったこともあるのではないでしょうか。

このように職種や部門によってもNRの使い方が変わってくることがあるので覚えておくとよいでしょう。

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「NR」を使った具体的な会話

以上を踏まえ、一般的なビジネスシーンにおける「NR」の使用法をご紹介します。

「NR」を使った会話例1

「これからA社に行くけど、会議後は社には戻らないので、ホワイトボードにNRと書いておいてください。」

この場合の「NR」は直帰の意味。会社には戻らず、を意味しています。

「NR」を使った会話例2

「この見積りにクライアントはNRだったな。むしろもっと下げろと言うことなのか、NRを通り越して塩対応だったよ」

クライアントに見積を提出したところ、非常にシビアな対応をとられたようです。NR(無反応)を通り越して、むしろ冷たく対応されてしまったようです。

この記事のまとめ

「NR」は一般的には「直帰」の意味、業種や業界によっては意味が変わってくることがおわかりいただけましたでしょうか。

短縮語や略語には、その企業の社風や文化が色濃く反映されることがあります。

円滑に物事を進めるためにも、どのような意味で使われていることを正しく知っておくことが大切です。

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