在宅ケアマネージャーの仕事を続けても慣れないこと5選
主任ケアマネジャーのたっつんと申します。
新人ケアマネの頃は利用者の家に訪問するたびに緊張します。
今では10年近く在宅ケアマネジャーの経験をしていますので、訪問しても過度な緊張はせずに利用者と話すことができます。
そんなベテランケアマネの筆者ですが、いまだに慣れないことがあります。
今回は在宅ケアマネジャーを長年続けても慣れないことを紹介したいと思います。
※この記事はベテランケアマネのあるあるネタです。新人ケアマネも参考にしてください。
正座
令和になった現在でも畳の部屋で生活している利用者がたくさんいます。つまり訪問系サービス事業者は正座をする機会がとても多いです。
正座をするとすぐに脚が痛くなり痺れてしまいます。ぜーんぜん我慢できません。
5分でギブアップ
膝を崩して「失礼だ!」と怒られたことは1度もないですが
サービス担当者会議の際に利用者が「膝を崩してくださいね。」と言ったのにもかかわらず、自分だけ膝を崩して座ってしまうと気まずい思いをします。
ケアマネにとって正座は得意なほうが良いかもしれません。
お茶やお菓子を断ること
多くの事業所では出されたお茶屋お菓子はもらってはいけないことになっています。
しかし、お茶とお菓子をお盆に乗せ、台所から居間に持ってきてくれる利用者がいます。
プルプルと手足が震えているのに、一生懸命バランスをとって持ってきてくれます。
HPギリギリです。
命がけで出されたお茶やお菓子を目の前に、手を付けずに帰るなんて私には出来ません。
喉なんて乾いてないけど最後までお茶を飲み干します。
3件目ぐらいの訪問時は、腹がガポガポいってます。
プライベートなことを聞かれる
「今いくつ? 奥さんいるの? どうして結婚しないの?」
と容赦なく聞いてくる利用者さん。
結婚できそうな相手もいないし、悲しくなるから聞かないでよ。
俺は奥さんもいないし子供もいないの!!
何度も何度も聞かれると、40過ぎたおっさんでも涙でちゃうよ。
早く迎えに来てほしい」と言われる
利用者の20人に1人ぐらいは発する言葉「早く迎えに来てほしい」
・生きていてもしょうがない。
・身体も動かなくなるし、友達もみんな死んじゃって楽しくない。
・死ぬのは怖くない。苦しい思いはしたくないから自殺も出来ない。
以上のように思っている利用者がとーーっても多いです。深刻にうつ状態になっている人もいますが、大抵は愚痴のように「早く迎えに来てほしい」と話してきます。
暇な時間があると余計なことを考えてしまうため、ケアマネが支援する方法の一つとして、デイサービスなど外出する機会を提供し息抜きが出来る支援をします。
デイサービスで友達ができ、楽しみになってくれることをいつも願っています。
告知されていない人の支援
余命宣告を告知されていない人の支援は慣れることがありません。
特に65歳以下の若い人の場合、仕事復帰を考えている人も中にはいます。「早く仕事に復帰できるといいですね」と言葉をかけるのが精一杯。
早い人だと1カ月もたたないうちに亡くなってしまう人もいます。
「何もできなかった」といつも思います。
私の知らないところで、本人と家族は死について話し合ったのか。本人は最後、どう思って亡くなっていったのか。私にはわかりません。
本人や家族に寄り添い安心して最後を迎えれられるようにサポートできたのか?いつも考えされるのです。
いかがでしたでしょうか。
「慣れ」についてくだらない事から真面目な事まで幅広く紹介させていただきました。
仕事を長く続けていくと「慣れ」は必然的に出てきます。
しかし、慣れることなく緊張感をもって取り組まなければならない仕事もあります。
紹介させていただいた「早く迎えに来てほしい」と言う人の支援や告知されていない人の支援については、慣れることのない感覚が大切だと思っています。
今回は以上でーす。