【自動車業界】設計開発のやりがいと覚悟すべきことを経験者が紹介
機械系や電気系を学んでいる人にとって、自動車業界は憧れに感じる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、新卒で自動車部品メーカーに入社し、設計開発職に携わった私が「やりがい」と「覚悟するべきこと」を紹介します。
設計開発のやりがい
設計開発には、以下のようなやりがいがあります。
・高年収なことが多い
・福利厚生が充実している
やりがい1:完成品を街中で見ると嬉しい
設計開発職で1番やりがいが感じるのは、なんといっても「完成品を見た瞬間」です。
例えば自動車業界だと、開発に携わった車が街中で走っているのを見ると、息子の成長を見るように嬉しくなります。
設計開発の仕事は年単位で進みますので、プロジェクト進行中はしんどいことも多いですが、その分達成感も大きいです。
やりがい2:高年収なことが多い
次に「高年収なことが多い」です。
特に、完成自動車メーカー(トヨタ・ホンダなど)や1次サプライヤー(デンソー・アイシンAWなど)は20代で年収500万を超えることもしばしば。
私が以前勤めていた会社も、残業代抜きで年収450万、残業代を含めると500万オーバーでした。
また、管理職だと1000万を超える企業がほとんどなので、バリバリ仕事してガッツリ稼ぎたい人にもおすすめです。
やりがい3:福利厚生が充実している
最後に「福利厚生が充実している」ことです。
例えばトヨタグループであれば、1次サプライヤーは基本的に「トヨタの福利厚生」を受けられますのでとても手厚いです。
1次サプライヤーの子会社や関連会社でも、似たような福利厚生が多く、他の業界と比べて充実しています。
実際、私が勤めていた会社は有給も取りやすく、月に1度は取らないと怒られるほどでした。
仕事もプライベートも充実させたい人には、ありがたいのではないでしょうか。
設計開発で覚悟しておいた方がいいこと
一方で、設計開発の仕事をするなら覚悟をしておかなければならないことが3つあります。
・しがらみも多い
・体育会系の社風
1.残業が多い
1つ目は「残業が多い」ことです。
特に自動車業界の設計開発は、納期がタイト。
仕事にスピード感が求められますが、設計開発のようなクリエイティブ職はスピード勝負がしづらいです。
つまり、納期に間に合わせるためには残業をせざるを得ません。
また、四季報などに載っている「平均残業時間」は、残業が少ない部署との平均です。
業界や会社によらず「設計開発は激務」と言われていますので、平均残業時間より10~15時間多いと考えておきましょう。
2:しがらみも多い
2つ目は、「しがらみ」です。
特に部品メーカーに多いのではないでしょうか。
自動車部品メーカーで例えますね。
完成車メーカーはもちろんのこと、部品に使う部品の仕入れ先や材料メーカーなど、多くの会社と関わります。
完成車メーカーに求められるタイトな納期やスペックに応えながら、仕入先とも交渉しかなければなりません。
このことから、仕事を円滑に進めるためには「高いストレス耐性」が求められます。
3:体育会系の社風
あくまで「傾向」ですが……。
メーカー全般的に「体育会系の雰囲気」が強いです。
体育会系の雰囲気が多い理由は、以下の3つ。
・会社の歴史が長い
・従業員数が多い
つまり「年功序列」が他の業界より強いです。
学生時代に運動部だった人は馴染みやすいかもしれませんが、そうでない人はしんどく感じる場面があるかもしれません。
また、企業によっては休日のゴルフコンペや接待が多いことも。
仕事とプライベートを分けたい人は評判サイトをしっかり見ておきましょう。
この記事では、設計開発のやりがいと、覚悟すべきことについて紹介しました。
設計開発はなんといっても「完成品を見た瞬間」に1番やりがいを感じます。
私も、完成品を見て感極まることがありました。
しかし、完成するまでには厳しい納期や、関連会社との板挟みなどしんどいことも多いです。
ただし、このしんどさがあってこその「やりがい」ではないでしょうか。
この記事を読んで設計開発に興味を持ったら、是非応募してみましょう。
特に今学生の人は、インターンシップに行くことをおすすめします。