パーソナルトレーナーは、お客様に寄り添い、ライフスタイル・習慣に合わせた指導で人生を豊かにする仕事
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 4.00
- 仕事内容
- 4.00
- やりがい
- 4.00
- 働きやすさ
- 3.50
- 給料・年収
- 5.00
- 休日・待遇
- 2.00
- 成長・将来性
- 4.00
- メッセージ
-
パーソナルトレーナーは人の人生を豊かにすることができる仕事です。
もともとダイエット目的だった方が、筋トレから地道に積み重ねていくことの大切さを知って、カラダ作りやスポーツにハマる方、自信がついて仕事や恋愛に挑戦できるようになった方も多くいます。
パーソナルトレーナーを長く続けるほどに様々な生き方や働き方をしている方との出会いも魅力の1つです。
お客様から学ぶことも多く、飽きることがありません。
探究心と向上心を忘れず前に進むことができる方には最高のお仕事です。
- 仕事内容
-
パーソナルトレーナー(以下:トレーナー)という仕事は筋トレだけでなく、お客様の目的にあわせて食事や生活指導も行う仕事です。
お客様ひとりひとりの生活リズムや働き方・食事の好み・生活習慣だけでなく、筋力レベルや体格も大きく異なるので指導内容も人により大きく異なります。
相手のことを深く理解し、瞬時に柔軟に対応できるだけの知識と指導力があるトレーナーほど人気を得やすいです。
トレーナーの元を訪れるお客様の目的は、スポーツパフォーマンスしたい方、ダイエットしたい方、マッチョになりたい方、ケガから復帰したい方、健康診断でメタボリックシンドロームと言われた方など多岐に渡ります。
私は東京・品川に専門学校時代の同期2名とパーソナルトレーニングジムを21歳のときに開業し、27歳までの6年間働いていました。
勤務時間はお客様の予約によって決まるのでバラバラです。
特に混雑しやすい時間は仕事に行く前の朝(7:00〜10:00)と、仕事終わりの夜(18:00〜22:00)で、昼間の予約が落ち着いている時は経理作業や仮眠・自身の筋トレを行う方もいます。
基本的に予約1本の中でカウンセリングや体重測定・筋トレ・ストレッチまでを1時間で行います。
予約時間外に食事記録のチェックと改善案の指導をメールやラインにておこなっている方が多いです。
生涯に渡りお付き合いするお客様も珍しくなく、お客様のご紹介で家族や友人のパーソナルトレーニングを担当させてもらう場合もあります。
親身に向き合える人にこそ向いている仕事です。
- なるには
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パーソナルトレーナーになるための代表的なルートは3つあります。
1つ目は「専門学校に行く」です。
現役トレーナーの方が講師として授業を行ってくれます。
授業内容は機能解剖学、栄養学、運動生理学、筋トレ(実践)、ストレッチ(実践)など多岐に渡ります。
スポーツトレーナー、パーソナルトレーナー、アスレチックトレーナーなどトレーナーの中でも様々な現場で活躍している方と知り合えるチャンスも多く、授業内容も大学以上に実践的なので卒業後も即戦力として活躍しやすい環境です。
2つ目は「社会人講座(夜間学校)」です。
平日の夜に週2〜4回の授業を受けながら知識と技術を身に着けていきます。
昼間は働いて、夜18:00以降に1〜2つの授業が行われます。
基礎を固める3〜6ヶ月のカリキュラムから、1年単位で本格的に学習いていくカリキュラムなど様々です。
3つ目は「独学」です。
書籍を読んで勉強したり、プライベートで筋トレをしながら学ぶ方もいます。
独学なので強い意思と明確な目標が無いと、最も挫折しやすいです。
また、独学はトレーナーとして必要な知識は身につけられても指導スキルや現場のことを理解しにくいため勉強の仕方をもちがえると単なる「筋トレオタク」になってしまう可能性があります。
独学で進めるにしても、現役トレーナーの元で勉強したり、フィットネスジムでアルバイトしながら現場のことも学ぶと良いでしょう。
続いて、パーソナルトレーナーの資格について解説します。
トレーナーを名乗るために資格は必須ではありません。
しかし、お客様の健康を管理しケガをさせないためにも知識と技術を持っている証として資格は取得しておくべきだと思います。
主な資格は5つあります。
・全米ストレングス&コンディショニング協会(通称:NSCA)
・日本体育協会アスレチックトレーナー(通称:日体協AT)
・全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定
・パーソナルフィットネストレーナー(通称:ネスタ)
・健康運動指導士です。各資格の専門テキストを購入して勉強し、試験に受かることで資格を取得することができます。
資格の協会によっては試験対策講座も行われているので詳しくは各HPをご確認ください。
ジムスタッフとしてアルバイトしながら、トレーナーの仕事風景を観察したり実際に話しを覗いながら勉強している方も多いです。
- やりがい
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お客様から「担当してくれたパーソナルトレーナーが鈴木さんで良かった。鈴木さんだったから結果が出せました!」と感謝のお言葉をもらえときは本当に嬉しかったです!
過去に別のジムでトレーナーをつけたけどダイエットに失敗して自信を失っている方や、運動に対して苦手意識を持っている方は実は多くいます。
「他の誰かではなく自分だからこそ結果を出せた」という実績はお客様との信頼関係が築けているからこその結果です。
自分にとって大きな自信にもなりました。
パーソナルトレーナーという仕事は美容師のように人につく仕事でもあります。
実は人との相性も非常に重要な仕事です。
- つらいこと
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お客様の仕事の都合や旅行により毎週決まった時間に予約してくれるわけでは無いので、歩合制の場合は収入が不安定です。
顧客を抱えすぎるとスケジュール調整が大変で、メール対応にも追われやすくなります。
ダイエット中のお客様から急な会食が入り対応策の質問や、運動方法の質問がメールやラインからくる場合もあるので、1人で多くのお客様を対応している場合は休みの日でも気が抜けません。
実際、私は顧客を抱えすぎて休みの日もメール対応していました。
仕事の日は予約でいっぱいだったので雑務をする時間がなく、休みの日に筋トレの資料作成や経理作業する日々を過ごし疲弊してしまいました。1人で全業務を担当する場合は休業日を定めることと、事前に起こりうるトラブルや質問の資料を作っておくと良いでしょう。
複数人のトレーナーで担当する場合はカルテにトレーニングや食事の指導内容とスケジュールを共有しておくことで、自分が休みの日に別のトレーナーがメール対応してくれるよう環境整備をしておくことをおすすめします。
- 向いてる人
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実際に6年働いてみて、必要だと思うことは5つあります。
1つ目は「探究心」です。
人間のカラダの生理現象(体脂肪が燃焼されるまでの流れ、筋肉が合成される流れ)メカニズム、効率的に筋力をつけるための筋トレメニューや強度設定などカラダ作りにおける探究心が必要です。
2つ目は「自身のカラダで実験実証すること」です。
増量(バルクアップ)や減量(ダイエット)の経験がないトレーナーはお客様の気持ちを理解することができないので、適切な指導はできません。
また、トレーナー自身が経験したキツさ以上にお客様を筋トレで追い込むこともできません。
様々なボディメイク方法の理論を理解し、実践することで適切な指導ができるようになります。
3つ目は「責任感がある」ことです。
トレーナーの指導料金の平均単価は美容院1回分よりも高く、お客様も覚悟を決めて利用してくれます。仕事である以上当然ですが、お客様の時間とお金をいただくからには強い責任感を持ち指導に当たる必要があります。
適当に指導されて結果が出なければお客様からクレームをもらって当然です。
逆に、結果を出せなくても責任感をもち真剣にお客様と向き合う姿勢が伝われば信頼してくれる場合もあります。
4つ目は「オンとオフがしっかり切り分けられること」です。
しっかり定休日を設けて休まないと四六時中ずっと仕事をしている状態になります。
数年後には限界を迎え体調や精神状態を悪くしてしまう方も多いので、メリハリをつけて仕事に当たる姿勢は非常に重要です。
- 志望理由
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キッカケは高校2年生のときの校内マラソン大会です。
何の変哲のない日々と取り柄の無い自分に嫌気がさして「学生時代のうちにヒトハナ咲かせたい!」と思い、校内マラソン大会で10以内に入賞して全校集会で表彰されることを決意しました。
それから3ヶ月間、本を読み独学で筋トレ・マラソンの練習・栄養学を学び知識をつけながら鍛錬に励みました。
結果は見事8位に入賞!
人生で初めて自分で目標を掲げて、成し遂げる喜びを味わいました。
この経験から「運動を通して、達成する喜びを多くの人に感じてほしい」と思い、参考本に載っていたパーソナルトレーナーになるため高校卒業と同時に上京して専門学校に入学しました。
専門学校卒業後はお客様を獲得するところから活動を開始しました。
アルバイトをしながら食いつなぎ、幸いにも1年半ほどでトレーナー1本で生活できるまでになれました。
- 働きやすさ
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パーソナルトレーナーには「個人事業主(業務委託含む)」と「会社員」の2パターンがあります。
個人事業主としてトレーナーに従事する場合は、集客からスケジュール管理・予約管理・顧客管理・トレーニング指導まですべてを1人で行います。
そのため労務量が多く収入も予約本数に依存するので不安定です。
しかし、予約本数が増えるにつれて収入を増やすことができますし、仕事のスケジュールの決定権が自分にあるので自由度が非常に高く、休みたい日を自分で決めることができます。
会社員としてトレーナーに従事する場合、トレーナーは運動・食事・生活指導のみを行い、予約管理や顧客管理などのパソコン業務は専門のスタッフが行う場合が多いです。※ジムにより異なる
予約本数が少なくても給料性のため安定はしています。
しかし、会社員のため予約本数=収入にはなりませんし、昇給にも時間がかかります。また、休みや時間の自由度が低いというデメリットもあります。
どちらにしても、スポーツジムという現場柄、店内や客層の雰囲気は他の職業に比べると非常に明るいです。
服装もスーツではなく、スポーツウェアが一般的なので動きやすい服装で過ごすことができます。
近年では女性トレーナーのニーズも急激に増えており、個人事業主や会社員としてトレーナーを志す方も増えています。
一度知識と技術を身に着けてしまえば、産休後も復帰しやすく女性にも働きやすい環境といえます。
- 給料・年収
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給料は「歩合制」と「固定給」の2種類があります。
「歩合制」は指導した本数に比例するので、非常に不安定です。
しかし、頑張った分だけ給料も上がりますし、予約が1日に平均6本以上になれば同世代の平均月収よりは稼げる可能性は十分にあります。
デメリットとしては、体調を崩したら休んだ分の給料は減ってしまう点があげられます。
また、無理に予約を入れすぎると食事がまともに摂れなくなったり予約ミスなども起こり得るので自己管理が非常に重要です。
「固定給」は会社員のみに適応される給与形態です。
万が一、体調を崩してしまった場合でも給料は大幅に下がることもなく、毎月安定した給料をもらうことができます。
会社員であれば有給や夏季休暇も取れるので世間一般的な会社員と同じ待遇を受けることは可能です。
ただし、指導した本数=給料にはならないのですぐに給料を上げることはできないため、別のことでモチベーションを高く保つ必要があります。
- 休日・待遇
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仕事のメリハリをつけることができればバランスは取りやすいです。
個人事業主、業務委託の場合は社会保険や有給も福利厚生も無いので社会的保証は自身で皆無に等しく、自身で管理する他ありません。
会社員の場合は社会保険に加入する場合が多いので、最低限の保証は担保されます。
- 就職・転職
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パーソナルトレーナーは個人事業主にしても会社員として働くにしても、実力主義社会です。
知識や指導力、筋トレ方法やダイエット方法の実践経験があり、お客さんの気持ちを理解できるトレーナーが人気を獲得していきます。
知識0からスタートする場合、自分ひとりの力で稼げるようになるまでには1年以上かかります。
大手企業ほどデビュー時までなら面倒見はいいですが、好奇心を忘れない積極的な姿勢を持ち続けないことには働き続けることは困難です。
言われた通りにしか動けない受け身な姿勢では、1年以内に挫折してしまう方も多くいます。
- 恋愛・結婚
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パーソナルトレーナーは自分で稼げるまでになっていれば、拠点を変えても稼げるスキルを持ち合わせているのでパートナーとして安心感は高いと言えます。
健康志向でスタイルもいい人が多いので、男女問わず人気のある職業です。
週末が稼ぎ時のトレーナーは平日休みで、仕事終わりの夜にお客様の多いトレーナーほど帰宅時間は遅いので、仕事への理解がある方をパートナーに選ぶ方が多いです。
お相手は同業者やフィットネス業界や専門職の方が多く、ご縁があってお客様と結婚した方も少なくありません。
- 成長・将来性
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パーソナルトレーナーは他の業界に比べて新しく、確率されていない部分が多い仕事です。
少子高齢化や労働環境、時代のの変化に伴い今後も成長は十分期待できます。
パーソナルトレーナー=ジムで指導だけではなく、動画配信やサプリメント開発、書籍の執筆などトレーナーという職業を通じて様々な仕事もあります。
常に広い視野を持ち、時代の変化に柔軟に対応できるトレーナーが求められています。