精神保健福祉士は患者さんと共に考え行動していく仕事

投稿者プロフィール

精神保健福祉士 こんさん

30代前半 女性経験:10年0ヶ月 北海道

現職 / 正社員

投稿者の仕事満足度

総合満足度
4.00
仕事内容
4.00
やりがい
4.00
働きやすさ
5.00
給料・年収
3.50
休日・待遇
4.50
成長・将来性
4.00
メッセージ

あまり認知度の高くないこの仕事を目指そうとしている時点で、精神保健福祉士は貴方に縁がある仕事なのかもしれません。

カウンセラーとはちがい、部屋で対話するだけでなく、患者さんと共に考え行動していく仕事です。

医療の視点だけでなく、生活全般の支援の要といえます。

知識は後々ついてきます。とても大事なのは、相手の生活に思いを馳せ、何ができるかを真剣に考えることだとおもいます。

そんな方はぜひ一緒に支援者として頑張りましょう。

仕事内容

10年間主に医療機関で働いてきました。

資格を取って初めての勤務先は350床ある精神科病院で、精神保健福祉士は8名いる職場でした。

病院に受診したい方の医療相談からはじまり、その後のインテーク面接、外来対応、入院患者の担当、退院支援、と入口から出口に関わる仕事で、入院患者は常に80名の担当をもっていました。

インテーク、医療相談、担当患者さんの様子や状況把握のため病棟まわりや面談、家族対応、カンファレンス参加、退院支援のために自宅へいったりと業務内容は多岐にわたり多岐にわたります。

施設入居や引っ越しのために、役所の手続きや必要品の購入外出同行等も少なくなかったです。

病気に関わらないこと全てに関わるといった業務内容でした。

関係機関とのやり取りや患者さん、家族、医療相談と電話は鳴り止まず、PHSを病院内でも持ち歩き、常に電話で話しながら移動していました。

病院で勤めている間は、あっとゆうまに終業時間になっていた感覚です。

なるには

4年制大学の精神保健福祉士コースを受講しました。

卒業時に資格を落としてしまいましたが、実践で働きながら1年再度勉強し合格に至りました。

私も頭の良い方ではけしてありませんが、あきらめないことが大事だとおもいます。

やりがい

仕事のやりがいはやはり患者さんの困り事によって何ができるかを考えて一緒に動けることだと思います。

時には、医師や看護師さんへ福祉の視点から意見を述べて患者さんの希望を叶えられるよう努力したりもします。

その時は、とても苦しかったり悩んだりすることも多かったですが、何よりそれが実現し、患者さんが充実した生活を送っていると知る時はとても嬉しさも大きいです。

常に流動的に100名以上の担当患者さんを対応しているからか、不思議なことに看護師さんに名前を言われるだけで、生育歴や家族構成、金銭状況などがでてきて、今の状況を伝えられるようになるという日常生活ではあり得ない記憶力を発揮していました。

それもやはり入口から出口、そして退院後もかかわることができる唯一の職種特有なことなのかなとも思います。

忙しく仕事をしたい方にはとても有意義な仕事といえるかもしれません。

向いてる人

色々な人の人生を知り、関わる仕事であるが故、感情移入しすぎてしまう人は自分の感情統制や、ストレス発散方法などを身につける必要があると思います。

また、価値観はそれぞれなので自分の色眼鏡で判断しない人は向いていると感じます。

給料・年収

大学卒業後、新卒で入社し、手取り17万円ほどでした。

実家暮らしのため、世帯主等ではなかったため、各種手当はほどんどない状態です。

これでも当時は新卒手取りでは高い方でした。

福祉職ということもあり、同じ病院職員でも看護師さんはもちろんのこと、作業療法士さん等よりも低いのが現状です。

残業手当はつきましたが、あまり長く残ることは推奨されていなかったため、1日多くても1、2時間の残業でした。

お昼休みはありますが、この職種なので、常に電話対応のなかでのお昼休みで、休憩といったものは現状なかったなと感じています。

恋愛・結婚

私は同じ職場の先輩と結婚しました。

結婚後はクリニックへ転職しました。

病院は担当患者さんも多く、非常に多忙です。

現在、2児の母となりましたが、子育てをしながら病院で稼働するのは正直難しいかなと感じています。

しかし、この職種の良いところは、医療のみならず、施設や事業所、司法や役所など多岐にわたる求人があることです。

自分の状況にあわせた職場選択はできるとおもうので、とても働きやすいとも言えると感じます。

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