弁護士秘書は縁の下の力持ち
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 4.50
- 仕事内容
- 5.00
- やりがい
- 5.00
- 働きやすさ
- 5.00
- 給料・年収
- 4.00
- 休日・待遇
- 4.00
- 成長・将来性
- 4.00
- メッセージ
-
一口に法律事務所といっても、その規模によりスタッフとしての業務内容は違ったものになります。
大規模事務所だと、受付・秘書・事務員(コールセンター・法律事務・経理・人事・総務)などのように最初から細かく仕事内容が分かれている所が大半です。
対して弁護士の数が1人~3人程度の小規模事務所では事務全般を担う事務員として採用されるケースが多いです。
裁判所に提出するための書類作成等を行う法律事務や、弁護士のスケジュール管理や顧客対応等を行う秘書的業務、簡単な経理や保険関係の手続きなどの総務的な仕事など、その仕事内容は多岐に渡ります。
法人化されているような大規模な法律事務所だと、一般の企業勤務と同じような感じになりますが、小規模事務所だと「何でも屋さん」のような立ち回りが求められます。
また、特に小規模事務所では仕事を進める上で弁護士の先生との相性が大切な要素となります。
自分自身が特定の分野に特化したスキルを身に付けたいのか、満遍なく色々な経験を積みたいのかによって選ぶ道が変わってくるので、就職活動を始める前に自分が目指したい道を確認して下さい。
法学部卒の方は、学生時代に机上の上でしか学んでこなかった法律を実務経験を通じて立体的に学ぶことができるので面白く感じられると思います。
ただ法学部卒でなくても法律事務所に就職することは可能です。
- 仕事内容
-
大阪市にある法律事務所で勤務していました。
弁護士の人数は2人でした。
小規模事務所だったので、一般的な秘書業務に加えて受付・電話対応・法律事務・簡単な経理(顧問税理士がいました)等を担当していました。
- なるには
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私自身は大学の法学部を出ていますが、弁護士秘書や事務などの仕事は法学部出身でなくても問題なくこなせると思います。
特別な資格は必要ありませんが、簿記や秘書検定を持っていれば実務でも役立てることができると思います。
大阪弁護士会に履歴書を郵送し、弁護士の先生から電話連絡をいただいて面接を受けることになりました。
- やりがい
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「困っている人を助ける」というのが弁護士の仕事なので、その弁護士を支える仕事を通じて自分自身も社会的な貢献が出来ていると日々実感できたことが、仕事のやりがいに繋がりました。
金銭問題や夫婦間の問題などを抱えた人がたくさん来るので、事務所内ではできるだけリラックスしてもらえるような温かい雰囲気を感じてもらえるように気を配っていました。
- つらいこと
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法律事務所によって扱う案件の種類は違ってくると思いますが、私が働いていた事務所では企業の倒産関連や個人の自己破産の案件を数多く受任していました。
自己破産した人は債務が免除されますが、債権者の方から「どうしてもお金は戻ってこないんでしょうか。大切なお金だったんです。」との電話を受けた時は自分が何かしたわけではなくても、とても申し訳ない気持ちになりました。
- 向いてる人
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細かいことに良く気がつき、気配りが出来る人に向いていると思います。
一線で活躍している人を支えることに喜びを見出すことができれば楽しく働けると思います。
自己破産や離婚問題などを取り扱うことが多いため、あまり依頼者に感情移入してしまうタイプだとつらく感じるかもしれません。
- 志望理由
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大学で法律を学んでいたので、机上でしか学んでこなかった法律を実務を通じて学びたかったので法律事務所に就職することを決めました。
また、一般常識を身に付けるために受験した秘書検定の資格も活かしたいと思いました。
秘書検定の資格は電話対応やお礼状の作成時などにとても役立ちました。
- 働きやすさ
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弁護士秘書は全員女性でした。
とても綺麗で明るい雰囲気の事務所だったので、女性にとって働きやすい環境だったと思います。
弁護士の先生達が家庭を大切に考えていたので、残業することがほとんどない点も良かったです。
- 給料・年収
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年収は額面で300万程度でした。
私自身は3年程度の勤務年数でした。
事務所旅行があり、弁護士秘書3人でホテルのレディースプランで宿泊させてもらいました。
年収に関しては、例えば都内の大手法律事務所で外国人弁護士付きの秘書などになるとぐっとアップすると思います。
- 休日・待遇
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土日祝日は完全に休みでした。
また9時半~17時半勤務で残業もなかったため、通勤に少し時間がかかっていましたが(1時間20分程度)特に心身への負担もなく仕事を続けることができました。
まだ開設して新しい事務所だったので、きちんとした福利厚生の制度はありませんでしたが、休みも取りやすく満足していました。
- 就職・転職
-
私の場合は大阪弁護士会に履歴書を郵送し、弁護士の先生からの連絡を待つという方法で就職活動をしましたが、今はネット上でも求人広告がたくさん出ていると思います。
派遣で募集されることも多いみたいですが、正社員希望の場合は最初から正社員で検索するか、紹介予定派遣という形で派遣社員からある一定期間を過ぎた後に正社員として雇用される場合もあるようです。
通勤時間が長めだったこともあり、結婚したことを機に退職しました。
- 恋愛・結婚
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私が勤務していた事務所は、弁護士の先生にも小さいお子さんがいたため子育てには理解がありました。
結婚後も勤務を続けたい場合は、時給制のパートでの雇用形態に変わっていたかもしれませんが長く働き続けることもできたと思います。
私以外の弁護士秘書は結婚後もしばらく勤務を続けていましたが、出産を機に退職をしたようです。
どんな人と恋愛・結婚するかについては、学生時代から付き合っていた人や社会人になってから旅行先で知り合った人、また親を通じてお見合いで出会った人など、様々でした。
- 成長・将来性
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勤続3年程度で寿退社しましたが、「そろそろもう少し難易度の高い書類の作成を頼もうと思っていた。」と言われたので、長く勤務すればするほど様々な仕事を任されることになると思います。
簡単な書類作成等はそのうちAIに任せることが出来るようになるかもしれませんが、弁護士の需要自体がなくなるわけではないと思います。