施工管理(現場監督)は高所得ですがとても激務です
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 1.50
- 仕事内容
- 2.00
- やりがい
- 3.00
- 働きやすさ
- 1.00
- 給料・年収
- 4.00
- 休日・待遇
- 1.00
- 成長・将来性
- 2.00
- メッセージ
-
私の経験からのメッセージですが、現場監督(施工管理)の仕事はあまりおすすめできません。
理由は労働環境が非常に悪いためです。
出勤時間は建設現場に合わせて朝の7時くらいで、帰社時間はほとんど毎日深夜というサイクルでした。
業務の範囲がとても広く、現場に関わる書類作成、写真撮影、施工図面作成から掃除などの雑用をやらされることもありました。
仕事が終わらない場合は、休日出勤で埋め合わせをすることも日常的でした。その分だけ給料とボーナスの待遇は良かったので、高年収を目指す人にはよいかもしれません。
- 仕事内容
-
新卒で入社した現場監督志望の新入社員は、先輩社員のもとで現場監督見習いとして3年間ほど仕事をします。
勤務先はプロジェクトごとに変わり、各建設現場の仮設事務所に直接出勤することになります。
仕事の内容は現場作業員への指示、作業工程の写真撮影、書類作成、他業者との打ち合わせ、予算の作成など非常に幅広いです。
また掃除などの雑用雑務をすることも珍しくありません。
- なるには
-
私は工業大学の建築学科を卒業して現場監督となりました。
入社にあたっては特に必要な資格はありません。
しかし入社後に会社からいくつかの資格の取得を求められます。
その中でも1級施工管理技士は必須と言われていました。
- やりがい
-
激務だった現場監督の仕事ですが、日に日に建物が完成していく様子を見ると達成感を感じました。
また自分が関わった建物が形として残っているため、ふと街を歩いていた時に自分が関わったビルを見て少しだけ誇らしい気持ちになったことがあります。
- つらいこと
-
大変なことだらけの仕事でしたが、中でも現場監督として現場を指示する立場であるにもかかわらず、新入社員の頃は建設作業員(職人さん)がろくに指示を聞いてくれなかったことです。
最初は現場に関わる知識は圧倒的に足りないので、新人の頃はこのようになめられることが少なくありません。
- 向いてる人
-
この職業は数年間の経験をつめば、誰でも小さな現場のリーダーになることができます。
現場監督の地位につくと、予算組みから業者の選定まで広い決定権が与えられますので、物事を自分で仕切りたい人や責任感のあるリーダーを目指したい人に向いていると思います。
- 志望理由
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私は物作りなどのエンジニアに憧れを持っていたため、建物の建設に関わる現場監督の仕事を志望しました。
しかしながら、建設現場は非常に多くの人が関わっていて分業されています。
実際に働いてみて現場監督の仕事はエンジニアというより、事務作業がメインの仕事であったため幻滅しました。
- 働きやすさ
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私が勤務していた頃の建設現場の環境はかなり劣悪でした。
建設現場内に設置されたプレハブの仮設事務所は夏は暑く冬寒いですし、自社だけでなく複数の会社の社員が共同使用する事務所でした。
当時は喫煙率が非常に高く、事務所内は常にタバコの煙が充満していて、様々な会社がいたため雰囲気もよくありませんでした。
当時、現場で勤務する女性社員は全くいませんでした。
- 給料・年収
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私は新卒で入社しましたが、1年目の年収はボーナスを含めて500万円を超えていました。
その後3年目まではほとんど横ばいでしたが、4年目で現場監督して独り立ちした年の年収は、ボーナスと残業代を含めて700万円くらいでした。
社宅も用意されていました。
- 休日・待遇
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月曜日から土曜日まで勤務で帰宅は深夜、休日が日曜日のみでしたので、とてもワークライフバランスが取れているとは言えない仕事でした。
会社の規定で育児休暇などの休暇制度、無料スポーツジム会員などの福利厚生が用意されていましたが、現場勤務の社員は各現場のサイクルに合わせて仕事をする必要があったので、そういったものは無縁でした。
- 就職・転職
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面接では、体力に自信があるかと何度も聞かれました。
また精神面を試すような質問、例えば「長時間勤務に耐えられるか?」「もし地方に転勤しろと言われたら?」などと問いかけられました。
実際に体力が必要な職場でしたし、長時間勤務、休日出勤などいわゆるブラックな環境だったため退職しました。
- 恋愛・結婚
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現場監督の結婚率は低かったと思います。
激務のためプライベートな時間がないことが理由だと思われます。
また結婚した人の離婚率も高く、理由は同じです。
男性中心の職場なので出会いは極端に少ないです。
結婚できる人は学生時代から付き合っていたか、合コンなどで出会っていました。
- 成長・将来性
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業務内容はとても幅広いため、多くのビジネススキルが身に付くと思います。
施工図面の作成や作業フロー作成は論理的思考が鍛えられますし、クライアントや下請け会社との折衝はコミュニケーションスキルが求められるため成長に繋がると思います。
しかし建設業の将来性は、少子高齢化による公共事業の縮小に合わせて衰退していくと思われます。