病院の設備管理は重要な仕事です

投稿者プロフィール

病院の設備担当・メンテナンス hiro.lancers7さん

30代前半(就労時) 男性経験:5年0ヶ月 大阪府

退職済み / 正社員

投稿者の仕事満足度

総合満足度
3.50
仕事内容
3.50
やりがい
3.50
働きやすさ
4.00
給料・年収
3.50
休日・待遇
4.00
成長・将来性
3.50
メッセージ

私は過去に約10年間、病院の総務課職員として働いていました。

その仕事内容について簡単にではありますが、説明させていただきます。

主な担当業務は病院内にある設備管理でした。

設備に関わる部分での事務的な業務もあり、立場としては病院職員だったのですが、実際の業務は「設備管理」や「ビル管理」に近いものだったと思います。

ですので、そういった職種に興味を持たれてる人たちにも参考にしていただければ嬉しく思います。

病院の職員は大きく2つに分かれます。

病院といえば、皆さんまずは医師や看護師、そして薬剤師や検査技師などが思い浮かぶのではないでしょうか。

そういった直接的に医療に関わる専門職がいて、その医療を裏方として支える総務課や医事課の事務系職員がいる。

そして、そんな裏方に徹する事務系職員の中でも、私は更に目立たない(普段、人があまり意識しない)病院の設備面を支える業務に就いていました。

裏方、目立たない、などと書きましたが。それは業務の重要性とは全く関係がありません。

地味で目立たなくても、どの職種も重要なのです。

設備管理が滞ってしまうと、病院は医療機関として全く機能しなくなるからです。

このことは、病院内にある設備について書くことで、ご理解いただけるかと思いますので、主なものを書かせていただきますね。

電気設備、給排水設備、空調設備、消防設備。主にこういった設備があります。(詳しく書けば、他にも様々な設備があるのですが今回は省略します)

いかがでしょうか?これら4つのうち1つでも壊れたり、欠けたりしたら医療サービスの提供はできなくなるのです。

例えば電気設備ですが、故障が起こった時に速やかに上手く対応しなければ、照明が落ちて暗がりになったり、停電します。

入院患者さんや職員が感電事故を起こすことも考えられます。

給排水設備に異常が起こりますと、診察室や病室で蛇口から水が出なくなったり、天井裏の配管から水漏れしたり、厨房の業務が滞ったり。

とても困ったことになってしまいます。

空調設備というのは冷暖房のことですから、これも故障すると暑さ寒さで困ったことになります。

消防設備に故障あれば、もし火災が起これば死傷者が出るかも知れません。

このように病院内にある設備については慎重に、維持管理していく必要があるのです。

ですから私や同僚は毎日、決められた計画や手順に従って自ら設備の点検をしたり、外部業者に協力を求めたりして仕事を進めていました。

基本の勤務時間は朝8時から夜の9時までで、早番と遅番の交代制でした。

夜9時から翌朝8時までの時間帯については当直の担当者がいて、何か設備面でのトラブルが起こったら一次対応して、設備担当者に電話連絡してくれるようになっていました。

設備管理の他には、車椅子の修理や壁紙の補修など営繕業務もありましたし、敷地内の植木の管理なども行っていました。

設備管理以外のこともしている姿を見て、他の職員からは「大変ですね」と声をかけられたりもしました。

ですが実際のところそれは楽な業務でした。

なぜなら、設備面でトラブルが起こってないから植木の管理などが出来てたからです。

病院は多くの人が出入りして、多くの設備が動いていますからいろんなことが起こります。

雷のせいで数秒停電しただけでも、設備担当者は設備の復旧のために病院内を走り回ります。

夜にエレベーターが故障して専門業者を手配して、翌朝まで修理に立ち会ったこともありました。

給湯のトラブルで4日間、原因を探し続けたこともありました。

病院の設備管理の仕事は大変なことも多いです。ですが設備面をしっかり管理するからこそ病院は医療サービスの提供ができるので、とても重要で とてもやりがいのある仕事だと思います。

電気や建築設備の知識や資格をお持ちで責任感のある方、興味を持たれた方はチャレンジされてみてはいかがでしょうか?

厳しいけれども、必ず成長できる仕事だと思います。

仕事内容

大阪の病院で、総務課の所属、設備担当でした。

病院の規模は150床くらいで、職員数は約150名。

仕事の内容は、主に電気設備や給排設備などの管理で、壁紙補修や車椅子などの簡易な修理など営繕業務もありました。

なるには

設備管理の仕事に就くには、学校や職業訓練校などで勉強して資格を取得するのが良いと思います。

設備系の基本資格は電気工事二種、ボイラー二級、冷凍機械、消防設備士。

こういった資格です。数カ月、勉強すれば取得できるでしょう。

やりがい

仕事のやりがいは「設備が安定して機能しているから医療サービスが提供できる」という思いを持って働けることだと思います。

そして幅広く 様々なことを体験できたり、医療分野の様々な専門職や外部業者と接することができるので、コミニュケーション能力は高まると思います。

つらいこと

仕事のつらいこと大変なことは、やはり責任が重大だという事です。

医療サービスの提供を陰で支える仕事ですので、機械的なトラブルに速やかに対応する必要がありますので。緊張感はあります。

また、個性的な人が多い職場でもあるので、対人関係が苦手な人には難しい職場かも知れません。

向いてる人

設備管理の仕事は、まず電気や機械について興味や知識がある人が向いていると思います。

毎日、設備の点検記録の業務がありますし、外部の業者の点検や工事に立ち会いますので、その内容をある程度は理解しておく必要があります。

あとは対人関係、コミュニケーションが取れる人が向いていると思います。

機械に興味がない人や対人関係が苦手な人には難しいでしょう。

ただ やる気さえあれば高い専門性までは求められないので、ある程度は対応できると思います。

志望理由

設備系の資格を持っていたので、それを活かしたいと思って就職しました。

資格があっても職務経験がなければ宝の持ち腐れになりますので、実務経験を積めたことには感謝しています。

実際に働いてみて、つらいことと楽しいことが半々だと思いました。

働きやすさ

職場の雰囲気は明るかったです。たまたま若い人が多い職場でしたので、活気がありました。

バレーボールなどのスポーツのクラブ活動もありました。

病院なので看護師などは女性が多くて、事務系の職員も女性が多かったです。

給料・年収

給料は 医師や看護師、薬剤師は多いのだと思いますが。事務系の職員は 多くはなかったと思います。

私も 残業代込みで年収が400万くらいだったと思います。

ただ休日がきちんと取れて、無理な残業とかはなかったので、恵まれていたと思います。

休日・待遇

仕事とプライベートのバランスは取れていました。

年間で110日ほどの休日でしたが有給休暇が取れたので、恵まれていたと思います。

食事も食堂で安くで食べられたり、医療費が補助されたり。

仕事は大変でしたが、福利厚生は良かったです。

就職・転職

特に若い人であれば、それほど高い専門性は求められません。

やる気と基礎的な知識や資格があれば就職しやすいのではないでしょうか。

私は更に次のステップに進みたくなりましたので、転職しました。

同じく設備関連の職種に移ったので、経験を積ませてくれた前職の職場には感謝しています。

恋愛・結婚

設備管理の仕事は 女性が少ないので分からないのですが、交代勤務があったりしますので、子育てされてる人には大変な仕事かと思います。

男性ですと、恋愛や結婚に困ることはないかも知れません。

一般的に設備管理やビル管理の仕事は給料が少なめなので、難易度の高い資格を取得するなどの対策が必要だと思います。

成長・将来性

仕事を通して成長はできると思います。

働きながら設備関連の資格を取得したり、コミュニケーションを高められたり、自分に向上心があれば成長できる環境だと思います。

病院も経営は厳しい時代ですが、なくなることはないですし、それに伴う設備管理の仕事もなくなることはないので、向上心を持って働けば将来性はあると思います。

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