鍵師のつらいこと・大変なこと・苦労
鍵師のつらいこと・大変なこと
さまざまな依頼に対応する難しさ
鍵のトラブルには、「鍵を紛失した」「鍵が壊れた」「鍵が開かない」「鍵の番号を忘れた」などさまざまな事例があります。
さらに鍵は膨大な種類のものがあり、それぞれ必要な技術や知識も変わるため、一人の鍵師がすべてに対応できるとは限りません。
鍵師の収入は、基本的に「1件あたりいくら」という形で依頼に対応するたびに入ってくることになります。
そのため、せっかくお客さまから依頼を受けても、もし対応できないものがあれば、売上につなげることができません。
鍵は常に進化しているため、職人として、常に技術を向上させていく向上心が求められます。
忙しさの波が激しい
鍵師は、基本的にお客さまから依頼を受けて現場へ出向き、作業を行います。
しかし、鍵のトラブルはいつ起こるかわからないため、お客さまのニーズに確実に応えるために、常に待機しておく必要があります。
鍵屋によっては365日、24時間対応しているところも珍しくありません。
営業時間を固定すればより働きやすくはなりますが、鍵のトラブルはいつ起きるか分からないため、依頼のチャンスを逃がしてしまう可能性があります。
もちろん、企業に勤める場合は交代制で働きますし、独立開業するのなら自分で営業時間を定められますが、休みは不定休になることが多く、日によって依頼の数にも波があります。
そのため仕事の調整がしづらい、思い通りのスケジュールにならないという点は、この仕事のつらいところです。
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鍵師の悩み
鍵師はお客さまの依頼に応じて現場に向かいますが、依頼によっては移動に時間がかかることも多くあります。
また、依頼がくるまで会社や事務所などで待機する時間も長く、実働に対し拘束時間が長くなりがちです。
1時間かけて現場へ行き、トラブルの対処に5分しかかからないということも少なくありません。
対応範囲を狭めれば依頼ごとの対処は楽になりますが、対応範囲が広ければ広いほど依頼の数は多くなるため、どの程度に設定するかはジレンマを抱える人が多いようです。
鍵師を辞める理由で多いものは?
鍵師は、比較的独立開業しやすい仕事ですが、鍵を何度もなくしたり何度も撮り変えたりする人はほとんどいません。
そのためリピートが難しい商売であり、常に新しいお客さまを探す必要があります。
しかしながら、「仕事がほしい」といって利益率の低い仕事まで受けていると、薄利多売になって赤字に追い込まれ、すぐに廃業というケースも見受けられます。
近年、鍵の需要が高まるにつれ鍵師の数は増えており、黙っていればお客さまが見つかるというケースはめったにありません。
安定して稼ぎ続けるためには、しっかりと経営計画を立てて、必要な営業や宣伝活動をしていく必要があります。
鍵師は職人の要素が大きな仕事ですが、同時にお客さまを獲得して信頼してもらう「サービス業」としての一面もあることを理解していなくてはなりません。