「自分の将来が明るい」と考えている人は何が違う?
自分が社会人になる頃、世の中がどうなっているか想像したことはありますか。多くの高校生は自分の将来像、そして社会の未来についてどう捉えているのでしょうか。
社会の将来は明るくないと考える高校生が7割
リクルート進学総研は2012年、大学や専門学校への進学を検討している高校生に対し、将来イメージおよび進路選択に対する価値意識を把握するためのインターネット調査を行いました。以下の表はその結果です。
「あなたが社会人になるころの社会」は明るいと思いますか、という質問に対し、「明るい」「やや明るい」と答えた人の割合はわずか3割となっています。
それに対して「明るくない」「あまり明るくない」と答えた割合は約7割。多くの高校生が将来の社会が明るくないと考えていることが分かります。
明るくないと答えた人の多くが不景気・就職難といった問題を理由に挙げています。中には「明るい社会を知らないからイメージすることが出来ない」と答えた人もいました。
バブルが崩壊してから生まれた世代であり、求人倍率の低下、リーマンショックといったニュースを見て育ったこともあって、社会への期待が薄い人が多いと考えられます。
それでも自分の将来は明るい?
しかし一方で、「あなた自身の将来」は明るいと思いますか、という質問に対しては半数以上が「明るい」「やや明るい」と答えています。
社会に対しては否定的に捉えている人が多い反面、自分の将来に対しては肯定的に捉えている人が多い、この理由はどこにあるのでしょうか。
やりたいことがあると、前向きに考えられる
本調査では希望職業決定状況別の回答割合も明らかになっていますが、それによると就きたい職業・目指したい職業がある人の方が自分の将来は明るいと答える傾向が高いことが分かりました。
「将来の夢」の存在が自分の未来に対する捉え方に大きく影響しているようです。
「自分の将来は明るい」と感じる理由には、「自分の努力次第で明るいものになると思うから」、また「やりたいこと・就きたい職業があるから」という意見が多く挙げられました。
他方で「自分の将来は明るくない」と感じる中には、「やりたいことが見つからず不安に感じている」という人もいるようです。
「目標」を見つけること
「社会が安定しないから自分の未来にも良いイメージを持てない」と感じる人は多いかもしれませんが、そこで諦めてしまっては少しもったいないと思いませんか。
高校・大学を卒業してからの人生は、これまで過ごしてきた時間よりもずっと長いものです。将来を肯定的に捉えることは、人生の充実に繋がると考えられます。
「If you don't know where you are going, every road will get you nowhere.(自分がどこに向かっているかを知らなければ、どの道を行ってもどこにも到達しない)」
これは元アメリカ国務長官のHenry Kissingerの言葉です。
何をするにしても、目標を持った方がものごとを上手く進めることができることでしょう。進路についても同じことが言えるはずです。
目標・目的を持たずに流されるままに進路を選択してしまうのではなく、何をやりたいのかという明確なビジョンを持つようにしましょう。
「憧れ」を大事にしよう
目標と言うとなんだか難しく感じるかもしれませんが、具体的な目標が定まっていなくても、始めは単なる「憧れ」であっても構いません。
「あの仕事かっこいい」「なんとなくこの分野は面白そう」といった漠然としたものでも、目標を持つきっかけになります。
自分の「憧れ」を大切にしてください。「自分には絶対無理」と思う前に、そうした興味のある方向について調べてみると、より具体的にイメージできるようになるはずです。
社会を変えることはなかなか難しいですが、自分を変えることは今からでも出来ます。何か物事を始めることに、遅すぎることはありません。自分なりの夢や目標を持って、前向きに将来を見つめていきましょう。
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