臨床工学技士の良いところと大変なところ
どんなに夢見ていた職業になったとしても、就業してからわかることがあります。
ここでは臨床工学技士の良いところと悪いところをお伝えします。
臨床工学技士の良いところ① 転職しやすい
国家資格は勉強が大変ですが、取得できれば一生モノの資格です。
通学する大学や専門学校のカリキュラムにもよるものの、忙しい学生生活を送ることになります。
レポートや実習が連日のようにあったので、憧れのキャンパスライフとは言えなかったと思います。
しかし社会人になってからは、資格のおかげで転職するハードルは低く、選択の幅もあります。
また、認定資格などを有していればさらに履歴書上での強みになります。
臨床工学技士の良いところ② 学び続ける毎日
勤めていく年数を重ねると業務への単調さを感じるようになりますが、医療の現場においては一つとして同じ症例はありません。
毎日が新しいことの繰り返しです。
困難な症例であるほど日々の経験や些細なアイデアを提供することができます。
また大病院の場合は、最新機器に触れられる機会も多いので、知識を常にアップデートしていく必要性があります。
好奇心が強い人には向いていると思います。
臨床工学技士の大変なところ ①大型連休は暦通りに取得できない
入院病棟を保有する病院では、24時間365日年中無休です。
そのためゴールデンウィークや年末年始も勤務や待機を必要とされます。
連休全てを使って遠方への帰省や旅行は出来ないことが多いです。
休日出勤の場合は振替えですが、待機の場合は振替えがない場合が多いと思われます。
臨床工学技士の大変なところ② 残業や当直するための体力と根気を維持する努力が必要
臨床工学技士の業務上、緊急的な手術や処置に立ち会う場面も多々あります。
一人ひとりに求められるスキルや業務処理能力は高いものの、他職種協働で医療提供するため、自分一人が素早く対応できても早く業務が終わるとは限りません。
日付を超えても業務を続ける体力と根気が必要です。
一方でICUを抱えている病院では現在当直制度を取り入れている職場もあります。
この場合はある程度の業務を当直者に引き継ぎ出来ますが、当直者の責任も大きくなります。
ある程度の年数や経験は必要ですが、日々の業務で自信を少しずつ身につけることが大事です。
女性の場合、20代は体力的に踏ん張れますが、30代半ばあたりから厳しくなっていきます。
基礎体力や健康的な生活を日頃から心がけていきましょう。