軍人と傭兵の違い

軍人と傭兵の仕事内容の違い

軍人とは、国家の正規軍事組織に所属し、国内の防衛と国外への侵攻を目的として、戦争に参加する人のことを指します。

一方、傭兵はフリーランスの立場で海外の軍隊、軍事組織、民間軍事会社に雇われて、戦いのプロフェッショナルとして戦闘行為を行います。

なかには戦地の後方援助として、通信機器や武器の使い方の指導などを行う人もいます。

どちらも戦争に参加する点では共通していますが、軍人は「自らが国籍を置く国家の軍事組織に所属する」のに対し、後者は「自国の利害とは関係ない第三国人がその職に就く」ことが両者の違いです。

軍人と傭兵のなる方法・資格の違い

日本国内では、軍人にも傭兵にもなることはできません。

「戦争の放棄」を明文化している現在の日本国憲法においては、国外からの侵略を守ることを目的とした「自衛隊」は所有しているものの、自ら戦争に参加するための軍隊を持たない国として国家を存続させています。

しかし、一切の軍隊を持たない国は、世界的に見ると決して多いわけではありません。

韓国、フィンランド、トルコ、シンガポールなど、国民に一定期間軍隊に入ることを義務化する「徴兵制」をとっている国では、定められた年齢になると軍隊での訓練を行います。

一方、アメリカのように国民に軍隊入隊の募集を募る「志願制」をとる国では、自ら志望して軍人になることができます。

傭兵の場合は、自国の利害とは関係ない第三国の人間が各国の軍隊や民間の軍事組織と契約を結び、一定期間のみ戦争に参加します。

募集は大々的に出ていないケースも多いので、ツテをたどるか直接海外へ行き、外国人部隊の求人を見つけて、傭兵として雇ってもらう必要があります。

軍人と傭兵の資格・必要なスキルの違い

紛争地帯などの最前線で戦闘をする軍人と傭兵には、資格は必要なくても、どちらも戦いに関する高いレベルのスキルが求められます。

ただし、母国の軍隊に所属する軍人の場合は、若いうちに未経験から訓練を積んで徐々にスキルアップを目指せる機会も用意されているのが一般的です。

一方、傭兵には即戦力としての活躍が期待されるため、基本的には軍人経験者が雇用されるケースがほとんどです。

ただし、フランス外人部隊など、比較的規模の大きな部隊であれば未経験者が訓練を受けて一人前の傭兵を目指すこともできます。

軍人と傭兵の給料・待遇の違い

正規軍に所属する軍人は国の管理下で訓練を受け、必要に応じて戦地に赴きます。

経験や実績に応じてキャリアアップが望めますし、それに応じて指揮の裁量なども大きくなりますし、給料や待遇もよくなります。

基本的人権も保障されます。

一方、傭兵はフリーランスとして契約を結んだ軍隊から報酬をもらい、一定期間働きます。

契約が終われば新しい仕事を自ら見つけにいかなくてはなりませんし、最低限の衣食住を除き、待遇はほとんど用意されていません。

軍人のようなキャリアアップは見込めず、自分が仕事中に身に付けたスキルを強みにして、また新しい仕事を見つけてくる必要があります。

また、万が一捕虜となってしまった場合でも守ってもらえることは基本的にありません。

軍人と傭兵はどっちがおすすめ?

軍人と傭兵は、どちらも日本国内で就ける職業ではありませんし、命の危険をともなう仕事なので、簡単におすすめすることはできません。

日本国籍を持っている人の場合、外国の正規軍に入るのは難しいので、もし戦闘に関わる仕事を目指すのであれば傭兵になることを考える必要があるでしょう。

日本人の傭兵は世界的に見ても数百人程度とされていますが、世界各国の民族・宗教紛争などでは、いまだに傭兵が多数雇われているようです。

いずれにしても、傭兵はいつ命を失うかもわからない場所で働きますし、非常に特殊な仕事なので、相当な覚悟を持っていない限り、なるのは難しいと考えておいたほうがよいでしょう。