傭兵の1日のスケジュール・生活スタイル
傭兵の業務スケジュール
厳しい環境で任務を遂行する毎日を送る
傭兵に、決まった生活スタイルはほぼありません。
ひとたび傭兵が戦地へ赴くと、各隊の決まりごとや事情に合わせて、臨機応変に動きながら与えられた任務を遂行します。
傭兵は、基本的に敵地に向かって突き進む「前線」と、通信や兵器などの整備を行う「後方」のチームに分かれて働き、計画によって両方をローテーションしながら戦争に参加しています。
そのため、計画によってその日の動きは変わってきますし、敵の動き次第で部隊の動きも変えていくことがあります。
前線での日々は極限状態
ひとたび前線に向かえば、後戻りはできない状況に追い込まれます。
一般社会で働く場合のような「勤務時間」や「休日」といった概念はありませんし、考える余裕もありません。常に敵の様子をうかがいながら、作戦に従って行動し続けます。
敵の襲撃音を聞きながら、ほぼ不眠不休の状態で何日も過ごすこともあります。
山や森の中で休息をとることはありますが、ふかふかのベッドで休めるなんていうことはなく、持参したハンモックを使ったり、木や枝をくみ上げて作った簡易的なスペースで仮眠をとる程度です。
前線での食事は、事前に用意したクラッカーやドライフルーツなどの携行食が主となり、とても恵まれたものとはいえません。
しかし、すぐそばに敵がいる中で体力が落ちることは命取りにもなりますから、野生の動物を見かけたときは、少しでも栄養をとるために必死で捕えて食べます。
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傭兵に休日や休暇はある?
後方に戻ったときが、心身を癒やすタイミング
最前線で戦いに参加しているときは、完全な休みをとることはできません。
しかし最前線での仕事が一段落すると、後方に戻って数日間の休暇が与えられます。
この時期の傭兵は、心身ともに疲れ果ている状態です。
すり減った身と心を癒やすべく、お酒を飲んだり、好きなことをして楽しんだりしますが、少し前までの過酷な光景が思い出され、高ぶった神経がなかなか落ち着かないそうです。
契約期間終了後は休みになる
雇い主との契約期間が終われば、そこでの仕事も終わりとなります。
そうなると、ようやく戦争から離れて「本当の休み」のような日々がやってきます。
しかし、いつまでも休んでいるわけにもいきません。
フリーランスである傭兵は、どこかの会社に社員として所属しているわけではないので、基本的に自分で仕事を見つけなくてはなりません。
ひとつの契約が終わってから、あまり時間を置かずに次の雇い主を見つけて仕事に向かうこともあれば、母国に戻ってしばらく時間を置くこともあります。
しかし、つかの間の休みに安らぎを感じたとしても、また心の中から熱いものがこみあげてきて、すぐに戦いに向かいたいと思う傭兵が多いようです。
完全に傭兵としての生き方を辞めようと思うまで、こうした日々を繰り返すことになります。