日本人にも傭兵はいる? 有名な日本人の傭兵は?

日本人でも傭兵になれる?

日本人の傭兵は海外で活躍する

軍隊を持たない、戦争も行わない日本で生活する私たちとすれば、「傭兵」と聞いても、それがどのような仕事をする人なのかイメージがわかないのが普通かもしれません。

日本人の傭兵は世界でわずか数百人程度といわれており、いわゆる一般的な職業として傭兵を認知している人は、かなり少ないものと思われます。

しかし、世界には軍隊を置く国がいくつもあります。

そのような国を母国とする外国人たちは、傭兵を数ある職業のうちのひとつとして捉え、兵士を志すことも決して珍しくはないようです。

もし日本人が傭兵を目指すのであれば、フランス外人部隊のように、外国人の傭兵を採用する海外の部隊に所属することになります。

なぜ、日本人が傭兵になるのか

日本という平和な国に暮らしていながら、なぜ、日本人の傭兵はわざわざ危険な場所へと向かって戦うのでしょう。

その答えは、ひとことで表せるほど単純なものではありません。

「戦うことへの憧れと執念」「ただ純粋に強くなりたい」「極限状態に身を置いて生きる意味を見出す」など、傭兵によってさまざまな意見があるでしょう。

戦場では、否が応でも「生と死」について考えざるを得ない状況に追い込まれます。

誰もが強い覚悟を持ち、戦場へと向かっていることは間違いありません。

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有名な日本人の傭兵

日本人で傭兵として活躍した経験を持つ人のなかには、メディアへ出演したり、本を出版したりしている人もいます。

ここでは、その代表的な人を紹介します。

斎藤昭彦さん

すでに他界している元日本人傭兵に、斎藤昭彦さんという人がいます。

斎藤さんは元自衛隊員で、フランス外人部隊にも長いこと在籍していました。

その後、イギリス系民間軍事会社「ハート・セキュリティー」に所属していた2005年にイラクで武装勢力に拘束され、その半年後に亡くなっています。

この事件は日本のニュースでも大きな注目を浴び、日本人傭兵の存在が世間に知られるきっかけにもなりました。

高部正樹さん

最近、名前が知られるようになった日本人の元傭兵の一人が、高部正樹さんです。

高部さんは幼い頃から「戦う男」の姿と強さに憧れ、航空自衛隊に入隊。

その後、訓練中にケガを負ったことを機に、傭兵へと転身しました。

傭兵は、数年のうちに戦死するか、自ら現場を去る人がほとんどだそうです。

しかし高部さんは、あるときはカレン民族解放軍の一員として、またあるときはクロアチアの傭兵部隊としてボスニア・ヘルツェゴビナ紛争へ参戦し、20年近くにわたって傭兵としての意志を貫き続けました。

引退後は傭兵のリアルな姿を伝える活動に取り組んでおり、テレビ番組への出演や、いくつもの書籍を出版しています。

興味を持った人は読んでみてはいかがでしょうか。